レバレッジ投資の原理と危険性

 

 

こんにちは、古典部員です!

皆様は投資するとき、レバレッジ商品に投資すること、ありますか?

レバレッジは「てこ」の意味で、他人の資本を利用して自己資本の利益を高める方法です。

簡単と言えば、「負債を使って投資」することです!

 

大部分は、レバレッジETFの形態で投資すると思います。

良く言われるTQQQ(QQQの3倍),SOXL(半導体セクター3倍),

CWEB(中国ネット企業3倍)などの商品が代表的なレバレッジ商品です。

 

レバレッジ商品は短期間で高収益を狙うことが出来る長所もありますが、

下落する場合、大きな損失が発生する可能性があります。

何より、「マイナス複利」、または「複利の罠」という現象が発生する恐れがあります。

 

 

例えば、ある株式が急上昇して、急落したと仮定しましょう。

あと、その株式を基礎資産として追従する2倍レバレッジと3倍レバレッジ商品もあると仮定しましょう。

2倍と3倍商品は上昇する時には高い収益が出来ますが、

下落する時にはもっと深く下落します。

 

その上、回復にはもっと時間、または強い上昇が必要になります。

例えば、100円の株式が10%下落して90円になると、

その株式が100円に戻るためには11%の上昇が必要です。

その株式を追従する2倍レバレッジ商品の場合を見ましょう。

同じく100円だとすると、10%下落した日に2倍が下落するので80円になります。

その商品が100円に戻るためには、25%上昇が必要、

つまり、本株が12.5%上昇する必要があります。

これが「複利の罠」という現象です。

 

なら、実際の株式を見ましょう。

皆に愛される米技術株のETF、QQQを見ましょう。

 

(QQQの1日足チャート、*1)

 

皆ご存知のどおり、2022年は年中下落相場でした。

その後、急上昇しましたね。

QQQの場合、2022年の高点を2024年初に回復しました。

 

(TQQQの1日足チャート、*2)

 

ですが、QQQを3倍追従する商品、TQQQの場合は2022年の高点を2024年12月、

米大統領選挙後のトランプラリーに回復しました。

 

あと、QQQの場合は今回の下落にも2022年高点より株価が高いんですが、

TQQQの場合はすぐ前の高点よりまだ低くなったことからもレバレッジの危険性を良く理解できると思います。

 

もちろん、上昇、または下落が確実な場合はレバレッジ投資は良い資産増殖手段になります。

ですが、市場を予測することが出来ますか?

それは不可能です。

その上、レンジ相場になったら収益性はもっと悪化になります。

(マーケットタイミングを当てるのはほぼ不可能だというのは、ピーターリンチなどの有名投資家も良くいうことです!)

 

そんな理由で、僕の場合、レバレッジは出来る限り避ける方です。

変動性が大きい株や商品から来る面白さもあるんですが、

大事なことは安全性、長く生存するのが一番大事なことです!!!