危機の韓国健康保険、枯渇が目前

 

 

1.前置き

こんにちは!古典部員です!
日本の社会保険とほぼ同じく、韓国にも社会保険があります。
代表的な制度は定年後の生活を保障する「国民年金」と、
医療費の一部を国家が負担する「国民健康保険」です。

皆様は、日本や韓国の退職年金が少子化などの影響で、
危機状態
だと一度ぐらいは聞いたことがあるでしょう。
ですが、健康保険が枯渇することを想定したことはありますか?
もちろん、年金と同じように、資金を供給するひとの数(=勤労者の数)が少なくなったら、
健康保険も枯渇するのは同然だと予測できますよね。
 

ニュースや様々な資料から見ると、年金が枯渇するのは決められているのですが、
それが20年、30年かかる長期的な問題ですね。これは韓国も同じです。
韓国の国民年金も2050年前後に枯渇すると見られます。

それで皆恐れていますが、近いにある問題とは考えていないと感じられます。


2.健康保険という盲点
なら、健康保険はでもいつ枯渇すると考えていますか?
皆様もそうすると思いますが、風邪を引くとかのちっぽけな病気から、
癌や交通事故みたいな大きい病気や事故まで健康保険から助けてもらっていると思います。
それに対して所得の一部を保険料として納付するし、医療費の一部も支払います。
みんな年金は心配しているんですが、健康保険はあんまり心配していないと思います。

ですが、韓国の健康保険はなんと、3年後に枯渇する見通しです。
最近韓国の健康保険は黒字と赤字を行き来しています。
その流れが2020年代末になると、赤字に完全に変わる見通しです。
まず、韓国健康保険準備金の財政展望です。

 

(韓国の健康保険準備金、*1)

 

2028年、または2029年に韓国の健康保険準備金は0ウォンになるのが確実化しています。
老人は増えているので、健康保険を使うと予想される人は増えているんですが、
勤労者の数が減っているのが基本的な問題です。
長期的な観点では、日本より低い出産率と、ベビーブーム世代の1960年代生まれの引退がこんな状況を加速化しています。


3.韓国の健康保険負担は?
では、今韓国の勤労者の負担は?
韓国の現行勤労者の保険負担金は3.5%ですが、(あと雇用主が3.5%負担)
負担比率は、基本的に政府が法的上限を考慮して毎年決定します。
今の上限は8%で、この上限を上げなければならないと訴える声もあります。
ですが、健康保険の負担を増やしたら結局若い世代の負担が重くなる意味で、根本的な解決になるかは未知数です。

究極的に、国家が税金で健康保険の穴を埋めるべきです。
(もちろん廃止するのも出来るんですが、これは米国の保険民営化の結果をみると、別に面白くない結果になると予想します)
問題は今も国が負担している金額は全体の20%相当です。
今もこんなに政府が資金を補充していますが、赤字の相当分を国家が負担しなければならない状況です。
でも結局、根本的には勤労者や高所得者の税金で解決することにすぎないので、
結局若い世代や勤労者の税金負担はもっと重くなる見通しです。

 

 

参考資料

1.보건복지부, 건강보험 재정관리 실태

(韓国保険福祉部、健康保険財政管理実態)