2024年3月15日に、六本木にあるEX シアターでAMEFURASSHIのワンマンライブが行われました。

 

私個人的には、先月のフリーイベントから約1か月ぶり、昨年末のワンマンライブから数えると約3か月ぶりのライブでした。

 

・会場

会場はEX シアター六本木でした。

例によって私は初めて行く会場なのですが、かつて3B juniorだった頃に「3B junior 春の全力レビュー2017 遥かなるアポロンの彼方へ」と銘打っていつもとちょっと違う雰囲気のライブを行った場所です。

20人かそこらが横に並べるステージを4人でどう使うのかが、ちょっと気になるところでした。

 

 

・セットリスト

 

↑上記サイトより引用、一部改変

 

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M01.SPIN
M02.SENSITIVE
M03.Love is love
M04.Snow Drop
M05.DROP DROP
M06.メタモルフォーズ
M07.グラデーション
M08.Magic of love
M09.Batabata Morning
M10.バカップルになりたい!
M11.Blue
M12.One More Time
M13.差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?

  (AMEFURASSHI version)
M14.Blow Your Mind
M15.Fly Out
M16.Tongue Twister
M17.ALIVE
M18.Secret
M19.Drama
M20.雑踏の中で
M21.UNDER THE RAIN
M22.ミクロコスモス・マクロコスモス
M23(EN1).MICHI
M24(EN2).Lucky Number
M25(EN3).Colors

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引用終わり

 

ライブの頭はSPINでした。前回のワンマンでは本編の最後にラスボス的に持ってきていたので、正に真逆のスタート。

前回も同じことを書きましたが、この曲が持つ「力」の強さは相当なものです。

AMEFURASSHIが作り出す世界に一気に引きずり込まれて行きました。

今回のライブは特に前半部分で「なんだかよくわからないけれどとにかくすごいものを見せられている」印象が強く、周りがノリノリな中で一人地蔵と化していました。

 

2曲目はSENSITIVE

2021年の発表だったと思いますが、現場から離れていた時期の曲なので何気にお初です。繊細さをカッコよく表現という二律背反したテーマがあるそうですが、曲もダンスもカッコいいですね。

あくまでも私個人の印象ですが、この曲をきっかけに明確にアーティスティックな方向に舵を切ったような気がしていて、ずっと観たいと思っていました。観られて嬉しいです。

 

3曲目はLove is love

今回は特に延長ダンスなどはなかったですが、カッコいいAMEFURASSHIで固めてきたな、と思いました。

「L」「O」「V」「E」のところでコールするのはちょっと意外でしたが、これもライブだからできることですね。

 

4曲目のSnow Drop

萌花ちゃんのソロ曲?ですが、正直そこまで全然追えていなくて、恥ずかしながら存在自体初めて知りました。

鈴木萌花+3人がバックダンサーって感じで仕上げられていましたが、今の4人にはこんなこともできるのですね...。良いものを見せてもらった気がします。

5曲目のDrop Drop

なんか、音作り、歌詞など諸々含めて、ちょっと生意気で強い女の子的な印象のこの曲。

Going My Way的な昨今のAMEFURASSHIによく似合っていて良いのではないでしょうか。

はなちゃんの声が良く出ていたのが印象的だったのと、終わりごろに踊り狂う感じがこれぞAMEFURASSHIだな、と思いました。

 

6曲目のメタモル

やってきたジャンプ曲。

今考えてみると、いまのアーティスティック路線への入り口はここだったのかもしれません。なんだか点と点が線でつながったような...。
 

7曲目のグラデーション

青春というか高校生って感じのこの曲。(愛来ちゃんのCMのせい?)

青春というとエネルギッシュな印象が強いですが、一方で落ち込むことも多いし、それなりに苦労も伴うし...意外と難しいものです。そんな年頃をよく表した曲だな、と思います。

高校生の頃にこの曲に出会えた子たちはちょっと羨ましいですね。

 

8曲目はMagic of love

最近定番となっているので何度も観ていますが、今回は整番が良かったのでよく見えました。

カッコいい感じの曲調だけど、歌詞とダンスの一部は結構乙女な感じのギャップが良いです。

ドンドンのところの振りコピはもはや私でも慣れたものですが、ハート作ったり指差ししたりする振り付けも楽しいしかわいらしくて良いですね。

 

9曲目はBatabata Morning

これも最近の定番。

萌花ちゃんの目覚まし時計が良く見えました。かわいかったです。

 

10曲目にやってきた、バカップルになりたい!

この曲も現場から離れていた時期の曲なので、たぶん生で聴くのは初めて。正直ものすごく沸きました。

Batabata Morningの後にこれを突っ込んでくるのはなかなか面白いし、良いつなぎ方だと思います。

急に舞台袖に鞄がかけられた鞄かけが出てきて何かと思いましたが、鞄も込みの演出でしたね。衣装もなんとなく私服チックというか、普通の服よりだったのも相まってよく作りこまれているなとい思いました。

なんだかネタ曲みたいな印象ですが、こういうちょっとふざけた感じの曲を真面目にできる(大真面目にふざけたことができる)のは強みだと思います。

かつて、「変幻自在」という言葉をつかっていた時期がありましたが、SPINみたいにカッコいいバチバチにキメた曲からちょっとふざけた感じのバカップルになりたい!みたいな曲までできる振り幅の広さはまさに「変幻自在」なのではないでしょうか。

 

11曲目はBlue

なんか、一部では干されとか言われていたような気がしていたので、この曲が始まった時は「おっ」と思いました。しかも、驚いたことに愛来ちゃんのソロ扱い。

何となく女性らしさみたいなものを感じる振り付けだったのと相まってダンスで切ない感じを表現するのがお上手だと思いました。

 

12曲目のOne more time

夏曲と言えば夏曲ですが、「終わらないで」「変わらないで」などの歌詞からもわかるように全体的に切ない感じで「晩夏」って感じの曲。

AMEFURASSHIが作り出す世界をずっと見ていたいな、とも思わせる曲ですね。

萌花ちゃんのパートが多いので、個人的にお気に入りです。

 

13曲目は『差し出された手をあの時握っていたら運命変わってたかな』

初めて聴いたのはフジサンのヨコでライブをしていた時。ひっかちゃんと愛来ちゃんの二人で歌っていた時のことでした。その時はひっかちゃんが感極まって涙を流していたのが印象的でした。

あれから時が経って、今度は4人の曲に。全員の表現力が生かされているのと、歌詞が非常に具体的なのが相まって、個人的にはAMEFURASSHIで一番情景が浮かぶ曲だと思います。

 

14曲目のBlow Your Mind

びっくりするとか度肝を抜かせるとか、そんな感じの意味だそうですが、アメチャレのOPにも使われていて、AMEFURASSHIのテーマソング的な感じでしょうか。

個人的にははなちゃん曲のイメージです。

今回のはなちゃんはいつにも増してイケメンだったなと思いました。いや、女の子なんですがね。

 

15曲目はFly Out

これもまた定番曲。

力の入ったダイナミックな感じのダンスがお気に入りです。

今回は前のほうで見られたので、より力強く感じられました。

 

16曲目はちょっと趣向を変えて?Tongue Twister

もはや説明不要なノリノリの曲。

今回のセットリストで言うと、バカップル~と並んでAMEFURASSHIの振り幅の広さを象徴する曲だと思います。楽しかったです。

 

17曲目はALIVE

前回のワンマンでも深い歌詞だなと思いましたが、よくよく聴いてみると「逆襲開始」みたいなメッセージも含まれているのかなと思いました。

うちわ買えばよかったなぁ...。せめて扇子でも持っていくべきでした。

 

18曲目は新曲のSercret

また一つ、新しい扉を開いたような印象の曲です。こういう雰囲気の曲もできるのかと、驚きです。

背景の映像と相まって、FLWRSのミステリアスな雰囲気を象徴するような一曲だと思いました。現時点ではよくつかめていないので、もっともっと聴きこんで理解を深めたいですね。

 

19曲目Drama

定番のDrama。毎度思いますが、上半身が一切ぶれることなく横に動いているカニダンスの横移動って、どうやってるのでしょうか。

 

20曲目の雑踏の中で

5人だった頃のことを知っている身としては、なんとなく切なく感じられる曲です。

若い子特有の悩みというか、やり場のない感情に対する苦悩というか、そんなものを感じられる曲でした。

「忘れたいよと言いながら

 本当は憶えていたいよ

 君がいたころのことを

 ひとりじゃない感覚を」

という歌詞が、現場から離れていた頃の私の気持ちと重なるところがあって、より切なさを強く感じさせるな、と思いました。

離れていた4年の間に、どうせ会えないのなら忘れてしまいたいと思ったことは何度かありました。でも、忘れることなんて無理なんですよね。

二度と会わないまま他人になってしまうのではなく(まぁ、アイドルとオタクなんて所詮は他人なのですが)、よりパワフルに、洗練されたAMEFURASSHIのライブを見ることができているのはとても幸せなことだと思います。

 

21曲目のUNDER THE RAIN

実は、初めてDropのアルバムを聴いたときには、またこういう歌詞の曲を入れてきたか、というのが偽らざる感想でした。

けれどもよく聞いてみると、実は前に進んでいくという決意の曲なのですよね。

今のAMEFURASSHIなら、もっともっとすごいところへ連れて行ってくれそうな、そんな感じがしてひとりしんみりと聴いておりました。

 

22曲目、本編最後のミクロコスモス・マクロコスモス

ミクマクは私にとって「この子たちはどうなっちゃうの?」と、不安に陥れた曲だったのですが、EXシアターに立つ彼女たちからは、そんな不安は一切感じられませんでした。

「我が道を極める」という決意のような、気迫のような、そんなものが感じられるパフォーマンスでした。もう何の不安もなく背中を追いかけていける、そんな風に思いました。

 

アンコール最初はMICHI

MICHIはダンスがかわいくて好きです。

萌花ちゃんのかすみ草という、ちょっと外してくる感じのチョイスはなんか

「らしい」感じがしてよかったです。

(萌「花」ってふざけてくるかと思いましたがそれはありませんでしたネ)

余談ですが、『ばってんしたうえみぎひだり』は、最近やっとできるようになりました。
 

お次はLucky Number 

良い意味での脱力感が生み出す大人っぽさがお気に入りです。

夜に聴くLucky Numberって良いですね。

3月15日「315」は彼女たちにとっては特別な数字のようで。

そんな特別な日Lucky Numberには特別な意味があるのだろうなと思いました。

 

最後はColors

正直最初に聴いたときはなんだか継ぎ接ぎな曲にも思えましたが、聴きこんでみると良い曲ですね。

これからもAMEFURASSHIと進んでいけたらよいなと、そんなことを思いました。

 

 

なんだか今回は全体を通じてはなちゃんの声に惹かれることが多かったような気がします。

 

 

 

MCのおはなし

どういうわけか毎度毎度市川さんの話ばかり印象に残ってしまうのですが、「居なくならないから、居なくならないでね」というようなことを言っていたのが非常に印象的でした。

彼女たちの歴史を振り返ると、きっと切実な思いなんだろうと感じるとともに、私自身が離れていた期間のことを思うとなんだか胸が締め付けられるような気がしました。

とはいえ、その離れていた期間には地方の人間特有の事情があったり、お金がなかったり、いろいろと事情があったので、仕方ないと言えば仕方ありません。それに、過去を悔いても何も始まらないわけで...。

なんだか話が逸れてしまいましたが、これからも好きで居させてほしいし、ずっと追いかけさせてください!と思いました。

 

 

あと、世間的な3B juniorの初ステージ扱いである10年前の3月15日というと、私はまだ小学6年生で、4月から中学生というような完全な子供でした。

私がその年なら萌花ちゃんもまったく同じ、愛来ちゃんも「ゆづはな」も小学生だったわけで、そんなときから人前に立っているなんて、なんだか想像ができません。

私が立った人生で一番大きなステージなんて、400人弱の全校児童の前で体育館の壇上に上がったことなのですから...(苦笑)

 

 

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・個人的なお話

毎度毎度個人的な身の上話ばかり長くなってしまうのですが、私のブログなので好きに書かせてもらいますかね。

 

前のブログと被るところもあるけれどそれはそれで。

 

私が3B juniorに興味を持ったのは、正に前回のEXシアターでのライブの直前あたりだったように記憶しています。

大体7年くらい前のことでしょうか。当時の私は15歳で、まだぎりぎり中学生でした。

 

当時の私は東京への行き方なんか知らないようなもので、当時は興味がないようなふりをして強がっているのが精一杯でした。

 

とはいえ、どうしてもそのライブが気になっていたのは間違いなかったようで、どうにかこうにかお金を工面して、後日発売されたライブBlu-rayを予約して購入しました。6000円くらいだったと思いますが、当時の私にとってはとんでもなく高価なものだったような記憶があります。

 

当時、リリースイベントなんて単語すら知らなかったので、わざわざ静岡のタワレコまで出向いて購入しました。

この時は、小規模ながらスタタブースに3Bコーナーみたいなものができていて、そのことがちょっと嬉しくて、なんだか誇らしかったのを覚えています。

 

擦り切れるって、本来はビデオテープに対して使われる表現だと思いますが、このBlu-rayは擦り切れるくらいに何度も何度も観ました。当時の私はかなり荒んでいたこともあって3B juniorの年下組?の曲であった「想い星」がお気に入りでした。

想い星(3B junior Topic)

 

 

 

その夏、どうしてもライブに行きたくなった私は母親に頼み込んでアポロンツアーに連れて行ってもらいました。

どうしても愛来ちゃんとお話ししたかったので、貯金箱だの財布だのをひっくり返してCD代3000円を工面してなんとかCDを購入しました。

このCDが私にとって初めて自分で購入したCDだと思います。

 

初めて目の前で見る愛来ちゃんはものすごく可愛くて本当に驚いたことを覚えています。

 

そんなこんなで、私自身が行ったことのあるライブ会場ではないにも関わらず、

EXシアターという場所は勝手に思い入れがあるというか、ちょっと特別な場所で、いつかここでライブをするなら行ってみたいと思っていたのでした。

 

 

長い時が経ち、迎えた今年の3月15日。

今回のライブは、沸くことも忘れて地蔵状態になってしまうくらい、とにかく「すごい」と感じるライブでした。

3B juniorの頃から会うたびに感動していましたが、特に今回は新たな世界を見せてもらったような気がします。

また、20人そこらが横に並べるステージをどう使うのか気になっていましたが、今回のライブでは4人という人数の少なさを感じることは一切ありませんでした。

とてもパワフルで、端から端まで使いこなしている(?)と思いました。

 

 

昨年末の「Bad Girls Story」を含め、ライブの帰り道は昔の曲や松井常松さんの「あの頃僕らは」を聴いて、なんとなく懐古趣味的に昔のことを振り返ることもあったのですが、今回は決して過去を振り返ろうというような気にはなりませんでした。

 

BGSが過去と現在のAMEFURASSHIにフォーカスしたライブだとしたら、FLWRSはAMEFURASSHIの現在と未来にスポットライトを当てた正に未来志向のライブだったように思います。

 

比喩表現でもなんでもなく、私はどこか"アメフラっシ"や3B juniorに囚われている節があったような気がしていたのですが、今回やっとその呪縛から逃れられたような気がします。

過去を懐かしむのではなく、AMEFURASSHIの作り出す一緒に未来を観に行きたい、そしてその場に立ち会っていたいという気持ちになりました。

 

 

 

一方で、良いステージを作ろうと努力を重ね、そしてステージ上できらきらと輝くAMEFURASSHIをみていると、自分自身の何もできていなさになんとなくがっかりもしました。

今更私がきらきらした世界に飛び込もうと言ったって、それはあまりにも現実的ではありませんし、それはちょっと違うでしょう。

 

今までなら「私は一般人、どうせ輝くことなんてできない」と諦めていたところですが、今回は、何か仕事なり趣味なり少し頑張ってやってみようかなと、そんな前向きな考えが湧いてきました。

別に、人前に立つことだけが輝くことではないのです。

 

同世代のアイドルを推すことで刺激を得る機会はたくさんありますが、改めて、私自身も未来を見据えてなにか頑張ろうなんて気になるライブは初めてでした。

 

 

これから先も、私が観に行くことのできるライブは限られてしまうとは思いますが、それでも積極的に会いに行くことができたら良いと思いました。

 

 

 

----------------キリトリ線----------------

個人的なお話のさらに蛇足

 

 

昔からの知り合いのオタクさんとも話したことなのですが、今回のライブを観て、私が4年間のブランクを経ても帰ってこようという気になったのは、曲として楽しめる曲をリリースし続けてくれたのも一つの理由ではないか、と感じました。

とはいっても、何か比較対象があるわけではないのですが、特にSENSITIVE以降の「カッコいいAMEFURASSHI」路線は耳も楽しませてくれるなと思います。

一体どの立場からものを言っているのかと言われそうですが...。

 

 

他にも、オタクの人たちと一緒に飲み会に行けるようになったことも含め、大人になったな、と思いました。

昔から知っている方(当時の私は高校生)と飲めたのはなんだかちょっとエモかったです。

アイドルがつないだご縁みたいなものでしょうか。

今もAMEFURASSHIが活動していることでつながるご縁があるのはとても素敵なことだと思いました。

私はただのファンでしかありませんが、なんとなくこのグループとは不思議なご縁を感じるところです。

 

 

長々と書いてしまいましたが、今後もマイペースに彼女たちを応援していきたいと思います。

 

こんな私ですが、これからもひとつよろしくどうぞ。