現代日本の政治とマスメディアによる報道による関連性は高い。マスメディアによる報道の影響がなぜ大きいのかについて論じたい。
 たしかに自分で調べ、それを比較した上で投票を行っている人もいるだろう。しかし私は、現代日本において外部志向の人が多いからこれほどまでにメディアの影響が強く反映されるのだと考える。
 アメリカの社会学者リースマンは、著書『孤独な群衆』の中で現代人を伝統志向型、内部志向型、外部志向型の3通りに分類した。伝統志向型とは、自らの動向を決定する際に、伝統に従うタイプの人である。内部志向型は、自らの動向を決定する際に、周りの意見などではなく自らの内面に従うタイプの人である。外部志向型は、周りの意見やメディアの声に敏感で、それら意見に同調する人のことである。リースマンは現代においては外部志向の人が多いことを指摘しており、現代日本においても外部志向の人が多いと私は考える。例えば、郵政民営化時の自民党がメディアでの評判が良く、新聞、テレビ、ラジオ等で好印象な言説、映像が多ければ、外部志向に人の多くが自民党に投票するだろう。また、自民党の問題が起き、民主党寄りの言説、映像がマスメディアにおいて多ければ、外部志向型の人の多くが民主党に投票するだろう。本来であれば、有権者各々が書籍やインターネット、テレビ、新聞等で調査し投票を決定することが望ましいはずであるが、外部志向型の人は特に自分の意見というより外部の意見、メディアの声に同調するため、投票という行為を行う政治においてメディアの影響は大きくなると考える。
 現代日本では、なぜ政治に対するメディアの影響が強いのかといえば、外部志向の人が多いからであると結論付ける。