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学習塾のご検討の前に

成績を伸ばす方法や勉強の必要性、塾選びのポイントなど、勉強に悩むすべての青少年、保護者さまへ

塾に通いはじめて数か月…あまり成果が出ていない??

どんな評判の塾に通っていても、あまり成績の伸びない子はいます。

考えられる原因をお話ししていきますね。

 

①勉強量自体が足りていない

先にこれだけは言っておきますが、宿題を出さない塾は信用すべきではありません。

「ウチに来て授業を聞くだけでバッチリ理解して成績上がります!宿題なんてしなくてもいいです!」

…という塾がもしありましたら、要注意です。

学習には段階があり、理解し、自力で解き、そして定着させる必要があります。

理解させ、解かせることは塾でできます。ですが、定着には反復が必要なのです。

 

小学校中学校レベルの学習でつまづく子は、基本的に学習するという習慣が形成されていません。

学校でしっかり授業を聞いて、学校からの課題も計画的に済ませ、わからないことはお母さんに聞いたりインターネットで調べてみる…なのに成績が芳しくない、という生徒は、少なくとも公立中学校レベルでは見たことがありません。

 

ここでいうつまづくというのは、定期テストで70点以下が目安です。

 

家で勉強している姿を見たことがない…というお父さんお母さん、いらっしゃいませんか?

 

どんなに話をしても、意地でも塾で出す宿題をやってこない子がいました。

最終的に、1日1問でいいからやってきてくれないかな?と話をしても頑なにやってきませんでした。

塾に来て勉強している間はまじめに取り組む子でしたが、塾の時間以外で勉強することは頑なに拒んでいました。

私ども塾側の力不足ももちろんあると思うのですが、ほとほと困り果ててしまいましたね…。

やってこなかった宿題を、本来、先に進むための授業の時間に食い込ませてこなすことで、予定していたカリキュラムもどんどん遅れが出て、最終的にその子は1年に満たない在籍で退塾してしまいました。

 

ほとんどの方にとって、塾は週1~2日の短い時間です。週5~6日の塾に通っていない日の過ごし方のほうがむしろ大事です。

 

 

②カリキュラムやレベルが合っていない

特に集団塾に、点数50点以下の子が入塾したときなどに起こりやすい問題です。集団塾は乱暴に言ってしまえば、学校の授業をちょっと高度にしたものを提供しているものです。基礎的な部分の授業ももちろんありますが、多くは定期テストで点数をとること、受験対策が目的になりますので、学校の授業はある程度理解していることを前提に、文章問題のパターンや解き方のコツなどを教えることが多いです。

すると、学校の授業にそもそもついていけてない学力帯の生徒は、当然、塾の授業でも置いていかれがちになります。

先生もそのあたり理解しているのですが、限られた授業の時間をその子のためだけに基礎部分に割くことは難しく、ジレンマを抱えるところであります。

そこで授業前後にちょっと補習を行ったりする塾もあるのですが、正規の授業料外でのサービスになりますから、もともと補習がシステムや料金に含まれていない塾は対応してくれないところもあるでしょう。

あまりに顕著ですと、面談時期以外でも保護者に相談の連絡が入るかもしれません。例えば、通常より30分早く登塾して自習の時間に充てたいとか、土曜日にやっている個別授業に参加してほしいとか、きちんと提案してくれる塾は、生徒のことをしっかり見ている良い塾でもあります。送迎や金銭の負担がかかることもあるでしょうけれども、前向きに検討することをお勧めします。

 

 

③先生との相性が良くない、もともとは良かったが悪化してしまった

授業がわかりやすいわかりにくいだけでなく、性格を含めた相性は少なからずあります。小学校高学年~高校生までは、特に精神の変化が大きな時期ですので、例えば中1の頃は先生ととても仲がよかったのに、中2になると途端に関係が悪化するというようなことがあります。いわゆる反抗期というものが少なからず関係していると考えています。そうなると理屈ではなく感情からくるものなので、なかなか修復が難しいこともあります。

集団塾では影響も比較的小さいですが、個別指導塾だとかなり大きなネックになりますので、担任制をとっているところなどは、講師の変更を打診してみることをおすすめします。

 

 

いかがでしたでしょうか?

集団塾・個別指導塾双方の経験からお話ししていますが、こういった時の対処を教えてほしいということがありましたら、是非ご意見ご質問、なんでもお寄せください。