春の陽気に誘われて、野原で野草を摘みたくなります。
ヨモギの思い出と言えば、
隣の同級生のかおりちゃんと、
小学校から帰る道すがら
遊びながら度々転んで膝小僧を擦りむいていました。
そんな時に田んぼの畔に生えているヨモギを
摘んで、揉んで、汁を出して、傷を拭いて
ヨモギで消毒をしていました。
不思議とそれで傷が悪くなったことはありませんでした。
春先には、母に手伝いを言われて、姉兄と、
もしくは一人で畑のあたりまでヨモギ収穫に
行っていました。
ザルいっぱい若芽を摘んで帰ると
次の日に母がヨモギを重曹で煮て、団子の粉と混ぜて、たたいて、
あんこを包んで、蒸し器の中に丸めた団子を並べて、
かまどの上のジュージュー蒸気が上がる大鍋の上に蒸し器を乗せて
しばらく蒸しました。
家中にまんじゅうの蒸気の臭いが広がりました。
私は、こたつで宿題をしながら、まんじゅうが出来上がるのを
楽しみに待つ、
いっとき(しばらくの意味で、親の時代は時計の感覚が無いのか、
この表現が多かった)すると
まんじゅうが蒸し上がり、
やったー と思うが、まだ食べさせてもらえず、
家にある、八百万の神々(牛小屋、かまど、茶の間、表、布袋様)
とお仏壇に小皿に乗せたまんじゅうをお供えし、
それが終わって、やっと私の口に入るのでした。
出来立てのまんじゅうは柔らかくてホカホカで美味しくて、
当時は小麦も小豆も自家製で、あの味は母にしか出せない
味でした。
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
母はいつも白とヨモギまんじゅう両方作っており、
冷凍冷蔵保管して、1か月くらいは温め直して
おやつにしていました。
と、長くなりましたが、
今からの春が、最高に柔らかい、美味しいヨモギの収穫時期です。
柔らかそうな、地上5センチ程度のヨモギを収穫して、重曹で煮て
私は、いまだに母のようにまんじゅうを作る事は出来ないので、
今回は、「フライパンちぎりパン」(高山かづえ著)の
ベーシックパンに一握りのヨモギと大さじ1杯の乾燥おからを
加えて、ヘルシーヨモギパンを作ってみました。
当然、ヨモギの豊かな香りがして
体に良さそうな、美味しいパンが出来上がりました。
味はバターの香りと優しい甘さなので、毎朝温めていただけます。
野草を食べると、癖になります。
友達の野草の杉山先生が勧める理由が分かり始めてきました。
確かに、食べれば、パワーアップした感じがします。
生命力の強さと、ミネラルが含まれているからでしょう。
ヨモギの効能
高血圧、神経痛、リュウマチ、止血
乾燥したものを入浴剤にすると肩こり、冷え性改善
食べる野草図鑑 岡田恭子著より
今回も大地の恵み美味しく頂きました。
年を取ると、顔の周りや首にぽつぽつと老人性のイボが出現します。
これには、ハト麦が効果的。
毎日取りましょう。
若いころに不規則な生活をしていて、ニキビに悩まされました。
その時に母に勧められて飲んだのがドクダミ茶
1週間で効果が出ました。 自然の力は凄い。