セラピスト役の彼に誘導してもらった私の前世体験。 それは・・・
ニューヨークのビル街がイメージで浮かんで来た。
1900年前後だろうか。 自動車が出始めた頃の時代か・・・。 ちょっとした高層ビル街がイメージできる。
今居る場所・・・、。アパートの屋上かな?
もうすぐ夜明けで、ここは自分たちが住んでいる雑居ビルのようだ。
名前は・・・、ボブ、8歳の男の子。 朝日をじっと見ている。
他に一緒に見ている友達が二人いる。 トミーとマイケルだ。
3人は兄弟のように生活しているようだった。
3人とも、母親はシングルマザーで、娼婦の仕事仲間。
同じ年の子供を持っていて意気投合。
仕事の時はお互いの子供の面倒を見ながら、助け合いの共同生活をしていた。
が・・・、あまりに過酷な娼婦生活に耐えられなくなって、みんなで独立。
ボブの母親は、フリーで娼婦を続け、他の母親は飲食店やクリーニング店で働いていた。
みんな同じアパートに、それぞれ部屋を借りて住んでいた。
ボブの母親は娼婦なので、お客が帰って部屋に戻れるのは、いつも夜明け。
母に仕事がある日は、ボブは夜明けになると家へ帰るようだ。
すると丁度、お客を送りドアの所に立っていた母親を見つけ、何も言わず抱きつく。
「パンケーキを焼こうね」
疲れているにもかかわらず、母親はボブを抱きしめ、笑顔でいつも優しくしてくれた。
良いお客ばかりではなく、ボブの母親は、時に殴られる事があるみたいで、そんな時はトミーやマイケルのお母さんから、家に帰るのを止められたりしていた。
そんなある日、トミーのお母さんは職場で素敵な人と出会い、結婚することに。
ボブのお母さんは、わずかだが貯めていた貯金でトミーのお母さんの結婚の支度を全てしてあげて、みんなで盛大にお祝いした。
そしてトミーは新しい家族と幸せそうに、アパートを出て行った。
残った4人で幸せな日々が続くと思っていた矢先・・・、
アパートの住人が私たちを警察に告発したようだ。
皆の生活のために麻薬の密売もしていたボブの母親は、刑務所に入れられてしまった。
でも警察に捕まるのは想定していたらしく、皆に危険が及ばないよう事前に母親同士で話し合いをしていた。
実はマイケルのお母さんの実家は、大きな農場。
マイケルのお母さんは駆け落ちしてニューヨークに来たが、夫は仕事が見つからず、暴力、酒、浮気を繰り返すため、別れて子供を連れて逃げ出した。
別れたのを知ったマイケルの祖父達は、帰ってくるようにずっと手紙を出していた。
そして家族同然の私の母親に何か起こった時は、ボブはマイケルの実家に行くことになっていた。
しかし、ボブは、「母親の帰りをここで待つ」と言い、マイケルたちと一緒に行かなかった。
そして警察に紹介された施設で生活することとなった。
そこは教会の経営する、貧しい施設。
シスターや牧師さんが、子供の世話をしている。
ボブはそこで、慈悲深いシスターメアリーと出会った。
この施設の園長さんみたいだ。 50歳前後だろうか。
そしてメアリー以外の優しいシスターたちにも世話をされながら、貧しくも楽しい施設生活を送っていた矢先・・・、獄中で母親が病死した。
その知らせを聞いたボブは、今まで抱いてきた希望が崩れていった。
その日からボブは反抗的になり、ストリートチルドレンや、ガラの悪い連中と一緒に過ごすようになった。
何度も警察に捕まり、刑務所を出たり入ったりするボブ。
施設に帰ってくると、貧しい施設の金目の物を盗んでは、また悪に染まることを繰り返していた。
それでもシスターメアリーは、そんなボブを心から愛し、何度でも許し、ボブを見守っていた。
しかし、ボブが30代後半の時、ギャングにも飽き飽きし、刑務所生活も辛くなってきた。
最後の刑期を終え、行き場のないボブは、なぜか足が施設の方へ向いてしまう・・・。
施設を訪問するボブ・・・。
チャペルに入ると、一人の老婆が祈っていた、シスターメアリーだ。
ボブの姿をみると、「よく帰ってきてくれたわ!」と涙を流し、抱きしめてくれた。
何度も何度も、裏切ったはずなのに、
自分をずっと信じてくれていた、シスターメアリー
ボブの目からは大粒の涙が流れ、ボブの中で何かが、はじけた。
それからのボブは、一心に施設の為に働いた。
シスターメアリーが亡くなってからは、さらに根気よく、子供たちの父親代わりにもなり、ボブは子供たちから慕われていった。
夜、眠れない子供がボブの所へ来る。 ボブは小さな子供に本を読んであげる。
すると、いつの間にか、まわりにたくさんの子供たちが集まってくる。
やる気を失った高校生くらいの連中に声をかける。俺みたいになってはいけない。
自分の昔話もしながら、子供たちの話しを聞いてあげて、やる気を出させる。
自分と同じように自暴自棄になっている子供たちを無償の愛で何度も助け、励ます。
やがて子供たちは成長し、その中の何人かの子供は医者や弁護士、会社を立ち上げたり成功する者もいた。
そんなある日、60歳になったボブ。
歳も取り、咳が止まらず、夜も眠れない日が続いているようだ。
成績優秀で大きな病院に養子にいったジョアンが何度も入院を勧めるが、ボブは拒否する。
施設上がりの汚い自分が行けば、ジョアンの病院に迷惑をかけてしまうから・・・。
とうとうボブは病魔に倒れた。
そして危篤状態でジョアンの病院に運び込まれる。
ジョアンはボブに最高の治療を施してくれた。 が、すでに手遅れだった。
知らせを受けたジョアンの昔の施設仲間や施設の子供たちが病院にたくさん駆け付ける。
沢山の成長した子供たちに囲まれながら、ボブは生涯を閉じた。
愛と感謝を抱きながら・・・。 そして、
ボブの魂からメッセージが来た・・・。
「諦めない事・信じる事・待つ事」
シスターメアリーの根気強さは、イメージしている最中、何度もハンパなく伝わってきた。私は何度も感動で涙が流れ、言葉を詰まらせる。
彼も誘導している途中で言葉が詰まる。ティッシュを取り出す音が何度も聞こえる。何度も鼻をかんでいる。声を出さないように静かに泣いているようだ。
ボブ、シスターメアリー ありがとう。。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
私は、現世を生きていて、時々負けそうになるけど、常に希望を信じて諦めません。
みんなの力を、自分の力を信じます。愛します。
そして全てのことに、人に、感謝します。 その想いが深くなりました。
この体験を通じて、いっそう、私は根気強さが増しました。
自分でここまで深く感動できるヒプノってすごいっ (≧▽≦)