さて、イナゴ意識体が人々をコントロールする上で最も重要なポイントが、餓鬼と良心だ。

 

彼らは、『正義』という妄想で良心を麻痺させ、餓鬼の渇望感を利用して、それを満たすためなら何をしても良いという呪を宗教に潜り込ませた。古くは十字軍の略奪から植民地政策、タルムードの勝手な解釈や、数々行われる聖戦の正当化、そして十字架にキスで殺戮が許される価値観など、正義の名の下に、その欲望は悪ではないと囁く。まさにルシファーなのだ。

 

そんな彼らの計画の延長に、私たちの社会が出来上がっている以上、マネー優先で生命は二の次とされるいびつな社会になってしまうのは仕方あるまい。

 

だが、人類はそんなに単純ではなかった。急激な文明の進化の裏で行われる略奪と搾取を反省し、博愛的な意識が多くの人に広がっていった。それを支える他の平和的意識体も協力し、様々なムーブメントが社会に起こった。1960年代に始まった反戦ムーブメントや、1970年代に始まったエコロジームーブメントは、マネー至上主義に疑問を投げかけた。また、オイルショックやリーマンショックでの経済低迷と、アポロ計画の頓挫、原発事故、スペースシャトルの頓挫で、彼らの計画に陰りが生じてきたのだ。

 

そんな時、二つの流れが彼らの中にできた。それは、早急に計画通りに火星移住を目指すハードランディング派と、焦らずこの地球上で計画を練り直し、火星が移住できるかどうかの再検討が必要だというソフトランディング派である。当然のことながら、SDGsもソフトランディング派の思惑に叶っているので、ポリコレではあるが社会的に推進されることになった。

 

一方、火星移住こそがと考えているハードランディング派は焦っている。分断と紛争をあおり、混乱に乗じて政治体制をコントロールし、地球が住めなくなるよう時限爆弾のスイッチを押しかねない。時限爆弾と言っても、それは大きな戦争であったり、大きな環境異変であったり、人類が仕方なしに火星移住に賛同する戦略を、彼らは検討しているし、その戦略を発動している。それが現状だ。

 

プーチン、ゼレンスキー、ネタニヤフ、トランプ、バイデン。全て彼ら両派によって動かされ、ある種の内紛状態が今の状況だ。そしてそれは、今後の政治体制で大きくどちらかにスイッチングされるだろう。

 

その大きなターニングポイントは、次のアメリカ大統領選挙だろう。