まず初めに、宇宙の真実を語る上で避けて通れないのが異次元の存在だ。だが、現在の地球科学では、やっと異次元が科学者の間で語られ始めたレベルだけにその説明は難しい。ただ、すべての物質の誕生がその異次元からであるということを、まず理解してほしい。

 

その上で、この宇宙は異次元の歪みの中でエネルギーが飽和し、空間と時間を持つ光子(素粒子)が誕生したことから始まった。誕生した光子は異次元空間と繋がっており、時空(時間と空間を持つこの世界)における記憶が異次元に蓄積される仕組みになっている。ここで言う「記憶」とは時空の瞬間が積み重なる流れであり、ある種の周波数として異次元空間の中に蓄積される。

 

光子を含め素粒子はこの世界で物質としての性質と、波(周波数)の性質の両者を持ち合わす矛盾した存在である。このことが表すように、素粒子はこの時空での実態とは別に、異次元空間と繋がっている側面がある。つまり、素粒子で構成されているすべての物は異次元空間と繋がっており、当然のことながら私たちの肉体も、さらには意識や感情もである。

 

余談だが、虚空蔵やアカシックレコードといった宇宙メモリーも、実は異次元の記憶庫のことだ。その記憶量は膨大で、全宇宙すべての物質の時空間記憶が蓄積されている。そこから、必要な記憶をチャネルする技術を用いたのが、空海やエドガーケーシーだろう。他にも天才と言われた人たちも、この記憶庫からひらめきを受けていたのかもしれない。

 

さて、宇宙と共に誕生した光子は時空の中で気が遠くなるような長い年月を経て、その記憶が異次元に蓄積されていく。そして、その記憶は飽和状態となり、宇宙にエネルギーが放出され、新たな素粒子が誕生する。その後も、超長い年月を経て素粒子は時空での記憶が飽和する度に、ホワイトホールが起こり異次元からのエネルギー放出が核融合となって水素から始まるすべての元素が誕生した。

 

ビッグバンという仮説はある意味では当たっているが、それは一瞬ではなく長い時間を経て、この原始宇宙が誕生した。そして物質として誕生したすべてのものが、異次元へ記憶を蓄積し、その記憶が飽和を迎えるたびに新たな物質が生まれ、それはやがて無機物からより記憶量の多い有機物へとステージを変え、さらにDNAというスーパーメモリーを手に入れて、記憶を異次元へと転送する能力も高まった。

 

では、異次元の中はどうなっているのか。時空間での認識しかない人類の知識では理解することができないので、観念的なイメージで表現すると、時空に存在するすべての物質の時空間記憶がさまざまなカテゴリーで記憶庫に収められている。それは何層にも重なっており、同時並行的に移動している。そこには、過去、現在、未来の記憶がパラレルワールドとして収められており、意図して移動するテクニックを持つ者は、自由に移動もできる。ただ、その能力は肉体を持って使うにはちとリスクが高い。

 

余談だが、福島原発事故で行方不明になった人物が、過去に存在したという謎の話や、古い街並みが幻のように現れたなどの怪情報が流れたが、核分裂が周辺の時空を歪めてパラレルワールドに穴が空いたと考えられる。以前の章でも書いたが、核分裂は時空間を歪め異次元空間にエネルギー放出が行われることでブラックホール発生の原因となる。他の平和的な宇宙意識体もそのことはわかっているが、地球上はマネー仮想世界をコントロールするイナゴ意識体のやりたい放題なので止めることができていない。ただ、平和的宇宙意識体も手をこまねいているわけではなく、各地で起こる原発事故を地球滅亡事故に至らないようにするのが精一杯なのだ。

 

さて、イナゴ意識体は遠い昔から自己存続のために星々を食い荒らし、DNAに自分たちの意識をコピーすることで、この宇宙と異次元を支配しようとしている。その途上に、この地球がある。彼らは計画通りにマネー仮想世界を作り、宗教によって奴隷制度と戦争をプログラムし、科学という幻想で洗脳し、欲望と不安をあおって終末へと人々を駆り立て、火星移住計画という新たなビジョンで次の星へステップするための知識と労働力を搾取する。

 

見事に地球は今、彼らの戦略にハマっている。

 

ただ、イナゴ意識体の中にも、ここに来て変化が現れている。地球に到来した彼らの中に、今までのハードランディング的戦略ではなく、星々の生命体と共存することで新たな存続の可能性もあるというソフトランディング的考え方が誕生したのだ。それは、この地球という星があまりにも多様性に満ちた星であり、宇宙のオアシス的な場所でもあるからだ。そして、現在ハードランディング派とソフトランディング派の間で綱引きが行われている。

 

次回は、イナゴ意識体の中のハードランディング派とソフトランディング派について書くことにしよう。