10月初旬。

再び東京地裁。




開始時間になるまで、被告と書記官と共に待つ。

すると唐突に「あのっ!大変不躾なお願いで申し訳ないんですがっ!」と、いつも通り無駄に大きい声で言うA。

いったい何事かと思いきや、「スマホの充電がないので、充電させてもらえませんか?」と。




書記官は一瞬面食らった顔をしつつ、「裁判所は国の機関で、電気も税金で賄われているんですよ。だからそれを使って充電をするとかはできません。」とはっきり断っていた。

当たり前だ。



被告の常識は、自分の考える常識とはとてつもなくかけ離れているらしい。

予想外の言動にはいつも驚かされるばかりだ。





そして時間になり、弁論準備手続が行われた。




  「証拠が出揃ったようなので、和解を進めたいと思うのですが」




被告等にはまだ認めていない部分が多数あるが、原告準備書面に対する反論があるかどうかの確認は行われなかった。

苦し紛れの言い逃ればかりで、日本語も崩壊してきていたので、これ以上被告に反論させる意味がないと思ったのだろう。






まずはこちらの意思を聞くために被告が廊下に出る。

裁判官からの金銭での和解に応じる気があるかという問いに、書面のやり取りを見てもまったく反省している様子がないので、金銭で解決するしかないのかと思っていると答える。




そして自分が廊下に出るのと入れ違いに被告が部屋に入る。



自分の話は5分くらいで終わったのに、被告の話はなかなか終わらず、20分近くかかった。

地元の地裁で行われた和解と違い、判決まで行った場合にどうなるかや、和解金の擦り合わせなどの話でもしているのだろうか。




そして書記官に呼ばれ部屋に入る。

裁判官より、被告が次回までに和解金の金額を検討してくる旨を伝えられ、この日は終了。




そして最後に次回期日を決めるのだが、その際、いつもなら被告等が「忙しい」だの「その日は無理」だのグダグダ言ってどんどん先延ばしになってしまうのだが、今回はあまり間を開けないようにと裁判官より言われる。

和解金を検討するだけならそれほど時間を取らなくても充分だということなのだろうか。

いつも通りグダグダ言いつつも、次回期日は2週間後に決まった。





こちらは元々金銭目的で訴えたわけではない。

被告等が心から反省し、自分の非を認め、謝罪すれば和解金も気持ち程度でと考えなくもなかったが、そんな様子がまったくないことは前回までのブログを読めば誰が見ても明らかであろう。

和解で済ませるならある程度痛い思いをするくらいの金額でないと気が済まない。


目標は最初に地元の簡裁で提示した40万。

その金額からかけ離れていたら、たとえ損害賠償額が0円になったとしても、最後まで闘って被告等が法律違反を犯したという事実を裁判所の記録に残してもらおうじゃないか。







さて。



次回で決着するのか、それとも判決まで行くのか。

中途半端で妥協する気はない。

覚悟は決まっている。