カラヤンのベートーベンなんて・・・という意見は昔から良く聞こえてきた。僕もそう思っていた。というより、そう言う発言を繰り返す評論家の意見をそのままオームのように繰り返していた。
 だが、良く考えてみると、カラヤンのベートーベンってどんだけ聴いたことあったっけ?思い起こしてみると、最後の来日公演の4番のFMライブ放送と、いつの録音がわからない5番の演奏(FMでエアチェック。今はそのアナログテープはもう無い)、この2つだけだ。カラヤンをどうこう言うような根拠は無いのだ。恥ずかしい。

 で、最近、俄かにカラヤン再発見にやる気を見せていることもあり、ベルリンフィルとのエロイカのライブ映像を入手してみた。ベルリンフィル創立100周年記念コンサートでの演奏だ。海外版で1000円ちょっと。安すぎてなんだかカラヤン先生に申し訳ない。

 そして、早速聴いてみる。
 これは凄い・・・これまでの非礼を素直にカラヤン先生に謝ろう。何たる熱狂的な演奏。カラヤンも汗だく、ベルリンフィルも必死で演奏している。終楽章など、指揮者とオケが互いに煽っているかの様、その相乗効果が凄まじい熱演を生んでいる。久しぶりに背中がゾクゾクし、涙が出そうになった。これを聴いたら、カラヤンの演奏は表面的なんて言う人の気が知れなくなる。

 正直、エロイカはこれまでそれほど好きな曲じゃなかった。UNO先生ご推薦の朝比奈隆/大フィルの演奏と、ムラビンスキーの演奏は、僕にはイマイチピンと来なかったのだ。いや悪く無いのだが、夢中にさせる程では無かったのだ。ついでに言うと、UNO先生の演奏は、凄すぎて笑うしか無かった(2回くらいは聴いたか?しばらくCDラックの肥やしだったが、BookOffで最近処分した。奇麗だったせいか、意外と良い値段がついた)。

 しかし、このカラヤンの演奏で、しばらくエロイカにハマりそうな予感がする。こうなると、ウラニアのエロイカも気になってきた。