2012年10月20日、東部野田線の某駅前で、僕は愛車DAHON SPEED P8(改P9)をいそいそと折り畳んでいた。
 「輪行」なるものに挑戦することにしたのだ。
 目的地は仙台の秋保温泉。そこで行われる同窓会(何と小学校の!)に向かう。
 野田線で大宮、そこから東北新幹線で仙台へ。仙台駅から秋保大滝に行き、折り返して、今回の会場となる秋保温泉の「伝承の宿 佐勘」に向かう。

 DAHONで電車に乗ること自体は初めてではない。が、京葉線でたったの2駅程度。今回のような本格的な輪行と呼べるようなものは初めての経験。
 秋保大滝までは33kmほど。ちょうど良い足慣らし程度の距離、と思っていた。しかし、これがいかに浅はかな考えだったかを後に思い知らされる。

 いつもは玄関横のシューズクロークにDAHON純正のスリップカバーで保管しているが、今回、大宮駅の乗り換えで結構な距離を歩くことになることを考え、オーストリッチのチビ輪バッグを使うことにする。事前にネットで使い方等を見ていると、ショルダーベルトが肩に食い込んで痛くなる、という情報があったため、100円ショップでシートベルト用のクッションを購入。しかし、結論としてこれは失敗。物が柔らかすぎて、あまり意味が無かった。
 大宮での乗換え距離を少しでも短くするため、野田線の先頭車両に陣取る。後のことを考えると座りたかったが、生憎、端っこの席が埋まっていたので、運転席の後ろで立つことにする。大宮に近づくにつれ、土曜日だというのに意外とスーツ姿のサラリーマンや学生が増えて来て、途中から満員に近くなってきてしまったので、結果的に立っていて正解だった。あの状況で自転車持って座ってたら、結構ひんしゅくを買いそうだった(立っててもそうだったかも)。

 新幹線ホームで初めて気づいたが、今回は、E5系「はやぶさ」だった。期せずして新型車両を経験できた。
 3人掛けの通路側最後尾の席。2歳くらいの幼児を連れた夫婦が先に座っていたが、幸い座席の後ろには荷物が無く、DAHON君を置くスペースは確保できた。


 
 仙台駅に降り立った時、その人の多さと活気にまず驚いた。以前、4年ほど前に来た時には、その閑散とした雰囲気に、東北一の都会もこの程度だったのか・・・と愕然とした。それに、震災の後でもあり、もっと寂しい感じになっているのではないか?と想像していたのだ。良い意味で裏切られた気分。



 仙台といえば、まずは牛タン、ということで駅地下にある「伊達の牛タン」に入る。チェーン店ぽいのでどうかな、と思ったのだが、久々に食べる本場の牛タンはやはりうまかった。味噌味と塩味のミックスを頼んだが、塩の方がやっぱり好みかな。
 さて、食欲を満たしたところで、家族へのお土産の準備。これは当初から、白謙のかまぼこ、と決めていた。持って行くのは無理なので、宅配便で送る。



 仙台駅の西口でDAHONを再び組み上げる。今回、ニューアイテムのサンワサプライ製モバイルホルダーを使って、GarminのNuvi205を装着、最初の目的地、秋保大滝に案内させ、ひとまず旧国道48号線に向かう。ちなみにナビは新しい方の48号線を案内するが、ここは青葉山トンネルが自動車専用なので、通行不可。なので、とりあえずナビは無視。
 駅前は想像したよりも交通量が多い。しかも信号にやたら引っかかる。ナビに逆らって走るので、途中混乱したこともあり、旧国道48号線に出るまでに、想定よりも時間がかかってしまう。更には、モバイルホルダーのハンドルとの取付け部分が、ちょっとした段差で直ぐに頭を垂れてしまうのでいらつく。



 旧国道48号線に出たら、あとは案内どおりに進む。さほどきつくはないが、だらだらとした上りが続く。天気は上々、気分も上々。遅れ気味なことも有り、ペースを上げる。これが後に響くことになる。
 途中コンビニでペットボトルの水を購入、早めに水分補給。



 しばらく走ったら、ダイソーの大きな看板が見えてきた。モバイルホルダーにイラついていたので、ここで何か対策品を探すことにする。何かゴム的なもので適当なものが無いか探すが見当たらない。ふと、両面テープでいいじゃん、と思いつく。ほんとかうそかわからんが「強力」と書いてある両面テープとハサミ、ついでにスポーツドリンクを購入。早速両面テープをかませてやると、どうやら良い具合に安定した。
―続く―