能登半島地震。
元日の突然の被災に言葉もありませんが....
犠牲者の方々の御冥福をお祈り申し上げます。行方不明の方々の捜索、そして被災し不自由な避難生活を強いられてる方々を思うと心が痛みます。
私も自分に出来る事として、まずは募金で支援して行きます。
さて、表題の災害備蓄の件。
役に立つかは別として、仕事柄の知識というか東日本大震災後の経験から発電機について書いておこうかと筆を取りました。
今どきの住宅は「電気」が全て。
もうこれは言わずもがな...な常識です。
照明はもとよりスマホの充電、冷蔵庫の食材保管、地下水を汲み上げるポンプも電気、ファンヒーターも電源必要。
東日本大震災後後、ホームセンター等で発電機が飛ぶように売れて、品薄になりました。
生活必需品でもない発電機の知識が無いままに購入して、後にトラブルが多かったので注意喚起でもあります。
発電機にも種類があり、購入したは良いものの動かしたい家電製品が動かせない。っといったトラブルが多かったです。
大方の人達は停電時に冷蔵庫の中の保護、スマホの充電や照明にと購入してますが、価格が安い一般的なガソリンエンジンの発電機の100vの出力だと発電された電気が「荒い」といか不安定で省エネ家電製品やパソコン等の電源は無理です。
普通の裸電球や電動工具なら使える程度。
要するに発電機で発電された電気が不安定なのです。
これを購入してしまい、何故か修理対応店舗が文句を言われるという......。
下記に例を乗せておきます。ホームセンターで良く目にするホンダとコーシンにて
昔からあるタイプの発電機で、発電ローターが2極(50v+50v)でエンジン規定回転で100vを出力するタイプ。故に100vの出力が粗く近年の家電製品は作動出来ません。運良く動かせても基盤が壊れると思います。
なので、もし災害時の為に購入を検討してる人は「インバーター発電機」を購入して下さい。
発電容量はどこのメーカーもラベルの数字=アンペアだと思って頂いて結構です。
上画像のホンダは「18」、コーシンは「16」。
ホンダ18A、コーシン16Aになります。
30Aクラスになれば節電したアパート一室くらいは賄えるかと。デカくて重いけど🙄
インバーター発電機はスタンダード発電機と違うのは、一般的に発電体が細かく別れて均等に配置され100v発電機でも実は約230V発電され、インバーターユニットで制御されて100Vに減圧されてコンセントに出てくるので綺麗で安定した100Vが出力される仕組み。
ほとんどのインバーター発電機でECOモードを搭載しておりエンジン低回転でも綺麗な100Vが出力されます。
商売柄か、キッチンカーの集まりのイベント等に行くと必ず発電機を見てしまうのですが、最近はインバーター発電機のキッチンカーが多いです。
こういう発電機でネックになるのが燃料管理。上記の発電機はガソリンエンジン。
だいたい店頭で試運転してお客様に引き渡しですが、キャブレターにガソリン残ったまま保管し揮発し腐食。そして使う時に始動しない.....。
残念ですがここまでがデフォです🥶
まぁお役所でも防災訓練の度にエンジンかからない→整備して燃料抜き取り教える→翌年担当変わって聞いてない→防災訓練エンジン始動せず.....この繰り返し。
また、エンジン船に乗ってる人ならおわかりでしょうが、ガソリンを携行缶で購入するのが面倒.....。
そんな人は
出力は最大9Aと小さいですが、カセットガスが燃料の発電機もあります。
キャンプでも使えるので近年は人気商品です。
これも激安のカセットガスを使うと不純物が多くてバルブを壊すという地雷もありますが。
とにかく、今後災害備蓄で発電機の購入を考えてる人は値段に釣られる事なく良くスペックを確認して購入して下さい。
いざという時に使えないのでは意味がありません。
かくいう私も16Aのインバーター発電機を所有してます。
たまにエンジン始動させて、保管前にはキャブレター内の燃料を抜いてピストンの位置を圧縮上死点にして保管してます🤡
今年は望まずも災害対応含めて忙しい一年になりそうです....。
大手レンタル会社さんでお世話になってますが、もう発電機の一部は北陸へ。
災害規模が規模だけに機械需要に応えられる様に努力していくのも復興支援かと。
早く北陸、金沢あたりに旅行に行ける様になれますように🤡