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ゆみんのエゴラムブログ

はじめまして。
エゴラム二ストの ゆみん です。

「エゴ」×「コラムニスト」=「エゴラムニスト」

エゴには自我という意味があります。自我とは自ら意思判断のこと。

自我とコラムを掛け合わせたユニークな文を書きたいです。というか書きます!



雪斗の前には、1匹の猫がいた。


猫は鼻を真ん中として、右側が真っ黒、左側が真っ白と見たこともない毛の色だった。


猫はじっと雪斗を見つめる。


雪斗は驚きのあと、
不思議そうに、しかし興味深く猫を見た。

なんで学校内に猫がいるのか?

よりも、

なんで白と黒がこんなにくっきり分かれているのか?

よりも、

なんで誰も見向きをしないのか?

よりも、


その猫が雪斗に喋りかけているように見えたのだ。

(なんて言ってる??)


明らかに雪斗の方をじっと見て、
小さく口を開いたり閉じたりしている。

まるで、小さな赤ちゃんが、
必死に何かを伝えているような・・・。


「雪斗?」


雪斗は名前を呼ばれ、
ふと我に返った。


声の主がいる方を振り向く。
あの日から “ ゆきと ” と呼ぶのは男友達か、
彼女くらいだった。


「美雪か、おはよ。どうしたんだよ」

未だに、呼び捨てで呼び合うのは
少し恥ずかしい、、そんなことを思う。


「雪斗こそ、どうしたのよ?じっと立ち止まって。」


美雪は雪斗の顔を、覗き込むように見ていた。


「いや、それが・・・」


そう言って雪斗は猫のいる方を指差す。


「・・あれ?」


「なぁに?」


「・・・猫が、居たはず」



白黒の猫は忽然と姿を消していた。




続きはここから( ´ ▽ ` )ノ


(午後ティーストレートが好きです。)