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ゆみんのエゴラムブログ

はじめまして。
エゴラム二ストの ゆみん です。

「エゴ」×「コラムニスト」=「エゴラムニスト」

エゴには自我という意味があります。自我とは自ら意思判断のこと。

自我とコラムを掛け合わせたユニークな文を書きたいです。というか書きます!



白黒の猫が突然消えた。


俺は狐にでも騙されているのだろうか?


いや、この場合  猫  かな。


美雪はまだ不安げにこちらを、見ていた。


「いや、なんでもない。気のせいみたいだ。声がした気がしてさ」

と美雪に説明した。
まぁ、うそではない。


「ねこ?」


「そう。ねこ。」


「前にも猫を見てた、、美術館で」


「美術館・・・黒猫の絵?」


「雪斗。あのね。」


「ん?」


「わたし・・・」


美雪は何かを言いかけて口を閉じた。


「ううん、何でもないの。」

そういってニコッと笑う。


親父がいつも言っていた。
(女性の嘘は許しとけ、焦って聞いてもその時には何も解決しない。)


雪斗は気になったが、
聞き返すのをやめた。


「そっか。行こう、教室。」


「うん。」



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1日前。


「ふーん。あの子か。」


昼休み。
本校舎1階廊下。


レイナは2人の男女を見ていた。


「どうしようか。ちょっと確認」


レイナはそう言うと、
2人の方に近づいていく。


すれ違い様、軽く振り向くように2人を見た。


(気のせいか?)

女の方がレイナを見た気がした。


だけど、レイナはこれで確信をする。


“ 今年はあの子だ ” と。