あれから13年という月日が流れました。
九州巡業中
デビュー間もない門ちゃんと初めてのタッグ
前の日には
私と初めてのシングルマッチをしたばかりでした。
レガースをつけて蹴りを使いたかった門ちゃんはやっとアジャ様の許可がおりて使えることになり
試合前に大向さんと蹴りの連係をしたいです。と目を輝かせて言ってきたので２人でお客が入るギリギリまで練習したのを覚えてる。
後輩と組むとか
連係とか
苦手だけど・・・
キラキラした眼差しで私を見る門ちゃん
なんか私まで緊張した。
リングに上がり
連係も出せないまま
すぐ試合が終わった...
途中から様子がおかしくて何度もチェンジに来いと叫んでも来ない
3カウントが入って駆けつけた時には涙を溢したまま動かない
なにが起きたかわからない。
ずっと門の名前を呼び続けた...
救急車がきて運ばれた。
開頭手術が終わり命は大丈夫という報告ををもらったけど
私達選手は東京に戻り
スタッフとプロデューサーは門につききりでした。
選手を連れて道場の近くの神社に行って神に祈るくらいしかできない。
そして門が戻ってきてくれることを信じて毎日を過ごした。
１０日後・・・
残念な電話は私のとこに入った。
道場で帰りを待つみんなに伝えることが私のその時の任務でした。
門ちゃんが永眠した。
眠る門ちゃんのとこに行きました。
本当に眠ってる感じで今にも起きてきて大向さんって話しかけてきそうでした。
唇に傷があった
タッグを組む前日に
私と試合をした時の
私のローリングソバットできれた傷が残っていた。
プロレスラーの門 恵美子 の証のような・・・
あれから
13年
遺族の方への配慮などあって墓参りに行く勇気がなかった私達を導くように門が呼んでくれました。
アルシオンの仲間が集まり心を一つにしてやっと会いに行くことができました。
ご家族の方も温かく迎えてくださり
仏壇にも手を合わせることができました。
ずっとずっとこの日を待っていてくれたのかなって
本当に門ちゃんありがとう。
ずっとずっと私たちを守ってくれてた門ちゃんやっとお空に上がれるね！
あいぼんの引退と私の引退を見届けてくれたね。
しんちゃんともお話したね。
ドラえもんは役割を終えたように実家に帰りました。
しんちゃんが帰りの車で
「かどちゃんいたね
まえにすわってわらってたね
ちょーよろこんでたね
かどちゃんままとあじゃさまのはなしをきいてたよ」
って教えてくれました。
私が山口に来るときに大川さんに
辛くなったらこれを見なさいと渡された門の写真
いつも悔しいおもいしたり
寂しい時
やりきれない時にいつも励ましてもらってた。
ずっと大切に持ってたんだけど門のおかあさんにあげてきました。
私も強くならないとな！
そしていつも集まる道場も団体もなくなりみんながバラバラになった今
またみんなが揃ってお墓参りに毎年行けたらなぁって思います。
そして門ちゃんも
アルシオンもまだみんなの心の中で生きてるね。
みんなみんな
門ちゃんが大好きです。
そしてアルシオンが大好きです。
実家に飾ってあった写真の中で笑う門ちゃん
笑顔が最高～♪
ぬるい～ビール飲めたかなw
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