こんばんは(*^-^*)

 

Naoです。

 

今日もここへ来てくださって

ありがとうございます☆彡

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

Sさんとは2年近い付き合いになりました。

 

仕事が忙しい時は少し頻度が減るものの、

多い時は週に2、3日は顔を出してくれました。

 

怒らせるというか

拗ねさせることは何度かありましたが、

 

 

他のお客様の先約があったり、

イベントの時にゆっくりできなかったりすると

拗ねてしばらく来なくなる(笑)

 

 

 

だけど、

何事もなかったかのようにやってきて

また来るようになる。

 

 

そんな感じでした。

 

 

 

だけど、

急にSさんが来なくなりました。

 

 

LINEのやり取りはするし、

ちょっと忙しいから行けなくてごめんね

と気遣ってくれてるし、

怒らせたわけではなさそうでしたが、

段々と連絡も来なくなり、

 

 

「飽きちゃったのかな( ´з`)」と

思っていたのですが、

 

 

従弟さんが一人で来店されました。

 

 

「1人で来たら怒られちゃうよ??」

 

私が笑ってそう言いながら席につくなり、

シャンパンを入れてくださり、

 

高級お寿司の出前を取ってくれて、

シャンパン2本目突入。

 

 

なんか変だな?と思いながらも

 

 

従弟さんの仕事の話や

恋愛相談や、たわいのない世間話を

聞いていました。

 

 

 

いつもは寡黙であまり話したことがなかった

従弟さんの饒舌ぶりに、違和感しかない。

 

 

 

4本目のシャンパンが入り、

延長4回目(延長は30分毎で1セット90分でした)

 

 

お会計もなかなかの金額になるので

ちょっと気になってきて

 

 

「ねぇ、どうしたの?なんか変だよ??

 Sさんは?」

 

 

さすがに切り出しました。

 

 

従弟さんはしばらくうつむいたあと、

私の顔をじっと見つめて

何かを言おうかどうしようか

迷っている様子でした。

 

 

 

ホールではなく、VIPに移動したいといい始め

私は店長にその旨を伝えました。

 

 

ヒマな平日に

こんなにお金を使ってもらえるからか

店長はゴキゲンに準備をしてくれて

VIPルームに移りました。

 

 

 

少しだけ空気が変わったのはきっと

VIPルームに移ったからじゃなくて。

 

2人の間に流れる空気が

しっくり元に戻った気がしました。

 

 

 

「まぁ、飲もうよ」

 

新たに用意されたシャンパングラスに

私が好きなヴーヴの白が注がれました。

 

 

「ついでにフルーツとチョコ頼んで」

 

 

私はオーダーをして

やがてそれが運ばれてきました。

 

 

「他の女の子、付けないでね

 今からちょっと話したいから」

 

 

従弟さんは二人きりにしてほしいと

暗に伝え、ボーイさんはかしこまりました。と

出ていきました。

 

 

 

「たぶん、話したら怒られるんだけどさ」

 

そう切り出された話。

 

「今日、Naoの店に行ってこいって

 60万渡された、余ったらNaoにあげろって」

 

あんまり余らせても受け取ってもらえない気がしてさ。

 

と、頭をポリポリ掻きながら

従弟さんは話を続けました。

 

 

 

そして、正面に向き直って真剣な表情で言いました。

 

「Sさん、あと1週間もたないかもしれない。

 末期なんだ。全身に転移してるから治療できないって。

 死を待つだけなんだ」

 

 

・・・え?

 

 

私は言葉が出ませんでした。

 

あんなに元気だったのに??

ちょっと前まで楽しく騒いでて

一緒にマッサージに行って

 

今度はあのお店のあの子を狙う!とか

めっちゃ笑ってたのに??

 

 

 

進行が早いガンというものがあることを

その時知りました。

 

 

最期は自宅で過ごしたいという

Sさんの意向で

今日、自宅に戻ったとのことでした。

 

 

 

Naoの店にはもう行けないから。と

 

最後に思いっきりよろこばせてやってくれ。

 

アイツはうまいものが好きだから

いつもの店の寿司の出前も忘れるなよ。

 

シャンパンはヴーヴの白しか飲めないんだから

カッコつけてドンペリだのなんだの

余計なものは頼むなよ。

 

小遣いは受け取らないから

上手い事余らせて

上手に受け取らせて来い。

 

息子に使ってやりたいだろうから。

 


そして、俺の病気の話はするな。

仕事で北海道に行ってるとかなんとか

適当に話して帰ってこい。

 

 

 

私は、

途中から涙がこぼれてきました。

 

嘘だ。そんなわけない。

あんなに元気だったのに。

 

 

そればかりがグルグル頭を巡って。

 

 

頭に何も入ってこなくなりました。

 

 

 

 

つづく

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

あなたが今日も生きてることに感謝します。

 

命、大事です。

 

あなたに今日も優しい時間が訪れますように(*^-^*)

 

 

またあした♪