こんにちは(*^-^*)

Naoです。

 

 

今日もここへ来てくださって

ありがとうございます。

 

 

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消え入るような声での

 

なっちゃんの「ごめんなさい」

 

 

 

 

それは、

 

連絡を返さなかったことに対してかもしれないし

 

これから事態を収拾することを

親に頼ることに対してかもしれないし

 

自分自身という存在に対してであるようにも見えました。

 

 

 

私は黙っていると決めていたので

ただ、小さくうなだれるなっちゃんを見守りました。

 

 

 

「悪いと思っているなら説明しなさい」

 

 

固くこわばったお母さんの顔からは

感情は読み取れませんでした。

 

 

 

なっちゃんは

どこから説明したらいいのか

何から話せばいいのか

さっぱりまとまらない様子で。

 

 

そうよね、

こんなにいろいろあってたらわかんないよね。

 

 

そう思えるのは

私が事情を知っているから。

 

 

 

お母さんはしびれを切らしました。

 

 

 

「親に言えないようなことなら

 自分で責任を取れる範囲でやりなさいよ!

 

 黙っててもわからないでしょう!

 督促状が来ればバレるのが

 あんたにはわからないの?!

 

 ギャンブルなのか貢いだのか

 着飾ったのか知らないけどね!

 

 バカな子が何したってうまくいかないってわかった??

 

 まったく、お姉ちゃんたちもあんたも!

 自慢できるのはお兄ちゃんだけよ!

 恥ずかしいったらないわ。」

 

 

 

 

ちょっと、お母さん。

それは無いんじゃない?

 

お姉ちゃんの愚痴は今、関係なくない?

自分が育てたんでしょう?

自慢するために育てたんですかー?

 

というか、何してもうまくいかないって

たかだか督促状で壮大すぎない?

 

 

 

とは口には出しませんでしたが

心の中で思ってました。

 

 

 

なっちゃんもさらに小さくなって

泣いてしまいました。

 

 

 

「末っ子だからって泣けば済むと思ってるのは

 まったく成長しないわね。」

 

 

ため息交じりに言うお母さん。

 

 

 

当然ですが

私はだんだん腹が立ってきていました。

 

 

怒っちゃダメ、ダメ・・・。

 

 

冷静にならないと

人の家のことに感情だけで突っ走って

ひっかきまわしちゃダメ。

 

 

私は、ひっそりと深呼吸をしながら

お母さんの気持ちを分析しようと思いました。

 

 

 

が!

 

わかりません。

 

 

わかりたくもありませんでしたけど。

 

 

 

ただ、

私のお母さんと同じとも思っちゃダメとは

とても思っていて。

 

 

 

なっちゃんを決めつけて発言している

お母さんを

 

自分の母親に重ねて発言してしまえば

それは私も同じ。

 

決めつけてしまうことになるからダメ。

 

 

とだけ心の中でブレーキをかけました。

 

 

 

 

私の感情は私のものであって、

お母さんにぶつけるものではないし、

 

逆に受け取らなくていいんだとも

思うようにしていました。

 

 

 

だけど

痛いほどわかるなっちゃんの気持ち。

 

 

気持ちを聞いてもらえずに育つと

説明することができなくなるよね。

 

だって、練習できてないんだもの。

 

 

自分の気持ちを伝えたくても

目の前にいる人が勝手に決めて

こちらに投げてくる。

 

 

こうなんでしょう? と。

 

 

反論の余地もなく。

 

 

 

そうすると、

できないまま大人になるよね。

 

 

 

ピアノ教室で

先生が「そうじゃない」と鍵盤を奪って

お手本ばかり見せられて、聞かされて

いきなり発表会に出たって

指なんか動かないんだよね。

 

 

 

へたくそなピアノを

根気よく聞いてくれる先生がいて

初めて弾けるようになるんだよね。

 

 

 

なっちゃんは

ピアノを弾かせてもらえなかったんだよね。

 

 

私も、同じだよ。

 

 

私はひたすらなっちゃんを待ちました。

 

 

 

お母さんの独壇場でも

勝手に話がどんどん進んでも

なっちゃんのうなだれる首がどこかで

パッと上がるんじゃないかと。

 

 

 

戦うならどれだけでも

味方をしようと心に決めて。

 

 

 

なっちゃんが戦わないと意味がないから。

 

 

 

小さくなってしまって

震えるなっちゃんの肩が、

少しずつ

大きく上下に動きだしました。

 

 

過呼吸?

それとも・・・・

 

 

 

過呼吸ならすぐに対処しようと

私はバックに入れていた

タオルハンカチに手を伸ばしました。

 

 

 

 

「・・・・・てよ。」

 

 

 

小さく何かが聞こえました。

 

 

なっちゃんの肩が大きく上がって

 

 

「きいてよ!わたしのはなしを!!!!」

 

 

 

なっちゃんが戦う意志を見せました。

 

 

 

 

つづく

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

あなたが今日も生きてることに感謝します。

 

 

以前、小さな医療法人の広報事務をしていたのですが

理事長兼院長の息子(小学校6年生)のお世話を

時々頼まれることがありました。

 

驚いたのが

シャツのボタンを自分で留められないんです。

 

だから、シャツを羽織って

仁王立ちで待っているんです。

 

 

 

私は、自分で留めなさい。と

その子にボタンの留め方を教えました。

 

 

着ていたシャツのボタンは小さくて。

最初は留めるのに15分かかりました。

 

 

お手伝いさんがしてくれるもん。と

言っていましたが

小学校にはボタンがある服を着て行かないそうでした。

 

 

 中学校に入ったらね、毎日制服なんだよ。

 ボタンがたくさんあるの。

 そしてね、体育の授業で絶対に着替えないといけない。

 お手伝いさんは学校にはついていけないよ。

 

 

そう話すと練習しなきゃと思った様子でしたが、

何もさせないのもまた、虐待とはいわなくても

子どものためにならないもんだなと思いました。

 

 

できなくて当たり前、

下手で当たり前なのが子どもなのに

大人が待てないんですよね。

 

 

今日のブログを書いていて、

ふと、ボタンが留められなかった彼を思い出しました。

 

 

私の事をボタンのお姉ちゃんと呼んでた彼は

元気かなぁ・・・・。

 

 

 

あなたに今日も

優しい時間が訪れますように(*^-^*)

 

 

 

またあした♪