こんばんは。
Naoです。
今日もここへ来てくださって
ありがとうございます( *´艸`)
今日は、ちょっとだけ
勇気が必要だったので遅くなりました(笑)
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なっちゃんが有休消化となり、
元々社長たちとの壁があった私は
一層孤立を感じるようになりました。
なっちゃんのホットケーキ事件の時に
「余計なことを吹き込んだんじゃないか?」
と口走った社長の言葉からも
反逆者のように思われていることは明らかでした。
だけど、
本来マイペースな私。
あまり気にすることもなく、
淡々と自分のやるべき仕事を見つけ
黙々と作業をこなし、
モールとの連絡があれば報告して
20日ほどが経過しました。
なっちゃんの配慮で功を奏さなかったのは
帰宅できないこと。
副店長候補だったなっちゃんと同じ年齢の
スタッフは通勤という形に変わりましたが
幹部クラスだけは帰宅することは
かないませんでした。
事務所に寝泊まりする、その間に
なっちゃんと連絡を取り合ったり、
たかちゃんと電話したり
J君から差入れをもらったりもして
それなりに楽しく過ごしてもいて
退職の理由を何にしようかということも
あれこれ考えていました。
ある日、倉庫で1人作業をしていると、
社長がやってきました。
何か言われるのかと
内心ちょっと怖かったのですが、
社長が黙って作業しているので
私もひたすら片付けていました。
アクセサリー屋さんというのは
1つ1つがとても小さな部品で
地震で壊れたものとまだ使えるものを
選別するのは気が遠くなりそうな作業でした。
だけど、棚卸もあるし
お客様にまた商品を届けたい思いもあり
やめると決めているのに
せっせと作業する中で
あぁ、これはあの人に似合いそうだなとか
わ、これはあの人が好きそうだなとか
妄想しては楽しんでいたりもしました。
ハッと気づいたとき、
社長が真後に立っていました。
社長の手が後ろからすっと伸びてきて
耳元で
「店長・・・。」
とささやかれました。
私は硬直しました。
何が起こっているのか頭の中が
よく真っ白になりました。
そして
Tシャツの中に手が入ってきて
首筋に社長の唇なのか舌なのかわからないけど
べちょっとしたものを感じました。
気持ち悪っ!!!!!!!!!!
我に返った私は
「やめてください!」
と、社長の手を振り払って社長から離れました。
1メートルほどの距離で向かい合ったところで
後ろは壁です。
社長はじりじりと近づいてきながら
「店長だって俺が好きだから
こうしてついてきてくれたんだろ?
俺を支えたくてがんばってくれてるんだろ?」
と言いました。
それは・・・・違うかな。
社長が好きだからというよりは
仕事が好きなので。
そもそも、社長の考え方や経営方針が
確かに好きだったけど、今は違うじゃん?
と頭の中では浮かぶのに
口がいうことを聞きません。
とりあえず、自分の身が危ない。
なっちゃんみたいに若くないから
自分は大丈夫だと思っていました。
この人、なんでもいいのかっ!
病気なんじゃなかろうか・・・。
アタマ大丈夫ですか??
流矢進みたいに追いつめてくるな・・・。
と、パニックなのでいろんなことを
考えてしまったのを覚えてます(笑)
社長の手が再び私をつかもうとしたので
倉庫の扉に向かって逃げようとしたのですが
自分で思うより
私は俊敏ではなく、力も弱かったんです。
社長につかまってしまい、
振りほどけずにTシャツに手を入れられてしまいました。
じっと耐えるしかないのかな。
覚悟を決めなきゃいけないのかな。
声を出しても聞こえないよね
ていうか、奥さんきたらどうなるんだろ
いっそ来てくれないかな現行犯なのに。
そう思っていたら、
デニムのボタンを外されようとしていることに
気づき、
たかちゃんとJ君の顔が浮かびました。
私、ここで逃げないと
一生2人に顔向けできない!
頭の中に電気が走ったように
ハッとしました。
私は思いっきり社長を突き飛ばしました。
抵抗しないと油断していた社長は
思いっきりしりもちをつきました。
その間に倉庫から走って飛び出して
私は階段を駆け下りて
事務所から少しでも遠くへと
裸足で走りました。
雑居ビルが立ち並ぶ街中で
1つの古ぼけた細いビルに入り
非常階段を駆け上って
周りから見えないかを確認して
私は座り込みました。
指先は冷たくなっていて
震えていることに気づきました。
怖かった。
嫌だった。
気持ち悪かった。
私は社長に触られたところに
ナメクジが這っているような感覚が
残っていて、
お風呂に入って死ぬほど洗いたいと思いました。
そして、誰にも言えないと思いました。
それ以上は何もされてない
逃げてきたんだと信じてもらえなかったら?
J君からの信頼を失ってしまったら?
私が悪いんだと責められたら?
その年齢でそのくらいのことと笑われるかも。
そんなことばかりが頭に浮かぶんです。
どうしよう。
どこにいけばいいんだろう。
裸足でこんなところにいたら
Jくんに迎えに来てもらっても
説明ができない。
持っているのはスマホだけ。
私物もすべて事務所で。
家の鍵すら持っていなくて
自宅まで歩けば1時間半ほどでも
鍵もなくて靴もない。
おさいふケータイ、登録しとけばよかったな。
人の思考って不思議なもので
どうでもいいこと考えちゃうんですよね。
怖くて打ちひしがれている思考の隣で
おさいふケータイの事も考えていました。
スマホには
社長から鬼のように着信があっていました。
奥さんと本店の店長からも。
LINEもどんどん入ってきて
既読になると面倒なので
見える範囲だけ見てみると
戻ってこい!は社長
ご飯の時間なのにどこ・・・・が奥さん
お昼どうしますか? が本店の店長
社長が言うわけないから
2人は何も知らないだろうと予測されました。
私は思考を巡らせて
J君に連絡しました。
建築業のJ君は
復興のために仕事を再開していて
とっても忙しかったのですが、
現場が近かったのと
お昼休み直前だったので
すぐに来てくれました。
「靴、どうして履いてないの?」
と驚くJ君に
「・・・・・忘れちゃった」
というと、目を丸くしたあと、
笑ってくれました。
「それで?何があったの?」
私は、どう答えるべきかを逡巡しました。
つづく
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あなたが今日も生きてることに感謝します。
次から次に、事件が起こって
本当に飽きない人生だなと
つくづく思います(笑)
だけど、
事件がやってくるのではなく
私が事件に向かって行ってるのかもしれません。
結果的に
事件が私を助けてくれることが
たくさんあるからです。
どうしようもない状況を
私が望んで作り出しているのかも
しれないなと
心のメカニズムを勉強し始めてから
そう思うようになりました。
まだまとまらないので
そのうち書きますね(*^-^*)
社長にされたことは
到底いい思い出にはなりませんが、
怖い、気持ち悪い、逃げたい
夫とたかちゃんが悲しむ
そう思えた私は
自分を大切に思うことや
誰かが私のために悲しむ
そうわかり始めていたんだなと
今になって思いました。
自分がどうでもよかったら
きっとあきらめていたと思うんです。
あの時、あきらめていたら
私はこうして笑っていなかったかもしれません。
過去の自分が頑張ってくれてよかったです。
よしよししてあげようと思います(笑)
あなたに今日も
優しい時間が訪れますように( *´艸`)
またあした♪