こんにちは(*^-^*)
Naoです。
今日もここへ来てくださって
ありがとうございます。
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地震の後、
余震に揺られながら
モールにいるなっちゃんと連絡を取り、
消火器とスプリンクラーが作動して
お店の中も商品も
ずぶ濡れでめちゃくちゃだと
報告を受けました。
モールのスタッフは全員外に出され
待機中のため、
レジの現金もそのままだし、自分の荷物も
取りにいけないままだと言っていました。
私はとにかく安全第一にして
モールの警備やスタッフさんの指示に従い
こまめに連絡をするように伝えました。
4年間、コツコツと作り上げたお店。
正直、本店には大した思い入れはなく。
本店の店長の到着を待ちながら
とにかく軍手とホウキを手にして
ひたすら片づけをしていました。
余震の度に騒いで泣いてしまう20歳の
アルバイトの女の子に、
とにかく外の安全なところでケガをしないように
掃き出したごみの中から、
商品と什器とゴミに分けてほしいと伝え
私は店内での作業を続けました。
社長とマネージャーは各店舗からの報告を待ちながら
事務所の片づけをしていて。
深夜にはある程度人が通れるくらいに片付いて
なっちゃんも本店に到着し、
多店舗の主要スタッフが集まったので
とりあえずみんなで本店の5階にある事務所で
雑魚寝することにしました。
とにかくみんな疲れていて。
自分の家族の無事にホッとしつつも、
明日は片づけさえすれば
日常が戻ると思っていました。
翌日、
モールや百貨店は立ち入り禁止で。
お店に入れるのは本店だけ。
主要メンバーは各店長3名と副店長2名と
社長とマネージャーだったので、
そのメンバー以外は自宅に帰して
本店と事務所、6階にある倉庫の片づけを
みんなでやりました。
自宅に帰らせようとしたのですが、
なっちゃんともう一人の副店長は
家が遠く、帰ってくるなと家族に言われ、
私も実家が無事でたかちゃんの声を聞いて
安心していたので、片づけに専念していました。
そうして余震はあるものの、
落ち着きを取り戻してその日も本店でみんなで
雑魚寝をすることにしました。
深夜1時ごろ、ようやく眠りについた私。
「・・・・ちょー!店長!!!!起きて!」
本震が襲いました。
小さなビルの5階は激しく揺れて、
神棚や扉が倒れていました。
私の布団の上には、
タンスと机が倒れていて。
みんなでそれをどかしてくれていました。
本震の震度は一番大きなところで7でしたが、
そこから私たちがいたところはそう遠くもなく。
起きなかった自分が怖い・・・(笑)
すぐに貴重品を持ち、
コンタクトを入れてみんなを階段で避難させました。
人間ってパニックになると
どうでもいいことしちゃうんです。
私は事務所の冷凍庫が空いているのを
せっせと閉めてから行こうとしたのですが、
なっちゃんに叱られて諦めました。
階段を駆け下りる中で
ガラスの破片が散乱しているのに気づき、
私は靴を履き忘れたことを知り、
なっちゃんを先に行かせて靴を取りに行きました。
ついでに上着とメガネも・・・・。
余震が大きく続く中で
私、意外と冷静なんだなと思いました。
階段を下りると、
アーケードには警察の人がいて。
「こっちに来るな!」と叫んでいました。
粉塵が舞う中、懐中電灯の明かりが
靄の中を反射していて。
インディージョーンズが洞窟崩壊から
逃げているシーンみたいだなと
そんなことを考えていました。
とにかく、アーケードから反対側に逃げなくては。
余震が大きく、
電柱も、ビルさえも、ポッキリ折れちゃいそうな位
グラングランと揺れていて。
私たちは、ビル街の中には安全なところなんて
どこにもないんじゃないかと恐怖に襲われました。
大きなコインパーキングの真ん中に人だかりを見つけ
そこに行けば何となく安心なんじゃないかと
自然と足が向きました。
そうして、やっと
携帯電話からたかちゃんに連絡を取ることができました。
普通の回線通話はパンクしていて。
誰かが「LINE通話がいけるぞ!」と叫んだのを聞き
すかさずLINEで母にビデオ電話をかけました。
「Naoちゃん!大丈夫なの??」と母。
「たかちゃんは?ケガしてない?
みんな大丈夫?」と尋ねると
幸い家の中のタンスや食器棚がずれたり
置物や食器が落ちたりしたくらいで
大きな被害は今のところなさそうだとのこと。
私はたかちゃんに電話を代わってもらい
ようやく顔を見て声を聞くことができました。
この時たかちゃんは中学1年生になっていて。
少し声変りが始まったかすれ声で
「お母さん・・・・こ・・・・グスっ」
と言っていました。
きっと、怖かったとは言いたくなかったんだと
そう思いました。
「たかちゃん!無事でよかった!
お母さんも大丈夫だよ!
じいじとばあばのいうこと、しっかり聞いて
とにかく物が倒れてこないところにいるんだよ!
お母さんもできる限り早くそっちに行くからね」
そう言いながら、
近くに大きな公園があることを思い出し、
みんなでそこに避難しようと移動することに。
1階が駐車場のビルが倒壊していて、
コンビニも信号も明かりは何もなくて。
真っ暗な街中を余震の中歩くことは
ただただ恐怖でした。
ビルですら傾いて倒れている。
アスファルトがいきなりパックリと
口を開くんじゃないかと本気で思いました。
私たちは、途中で見つけた
コンビニの店員さんに頼み込んで
水を人数分購入させてもらいました。
春とはいえ深夜は肌寒く
私たちにとって不安と寒さと戦う
長い夜が始まりました。
つづく
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あなたが今日も生きていることに感謝します。
たかちゃんの小学校卒業と中学の入学について
本当は時系列で書きたかったのですが、
ちょっと書きたくない気持ちがあったので
こちらから先に書いちゃいました。
私が経験した地震は、
火災も少なく、津波もありませんでしたが、
それでも絶望的になりました。
一晩で街は壊滅状態になり、
水も電気もガスもない生活。
人の表も裏も見える避難所生活でした。
今だから経験として得たものを
ありがたく受け取ることができますが
もし、誰か身近な人がなくなっていたら
そうはいかなかったと思います。
命を諦めたかった私が
命にご縁を頂いて生きている。
それだけで十分な幸せを受け取っていると
そう思う今日この頃です。
あなたに今日も
優しい時間が訪れますように♡
またあした♪