こんにちは(*^-^*)
Naoです。
今日もここへ来てくださって
ありがとうございます。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
店長になってから8カ月ほど経ち、
売上は順調に伸びていました。
もともとモールの店舗は
オープンしてから1年ほどの時に
私は店長に就任したので
前年対比は上がって当然でした(笑)
だけど、
私にとってはそれがとても
自信とやる気につながったのも事実で。
認知度が上がっていく
3年目くらいまでは大体落としませんが
”落とさないのが当たり前”
という意識を持つと、
本当に落とさないから不思議です。
その代わり、呼吸するのは当たり前なくらい
無意識レベルで信じ込まないとそうならないのですが(笑)
ともあれ、
私は毎日が楽しくて仕方なく。
たかちゃんとも小学校の行事でだけだけど
会うこともできていました。
クリスマスやお正月は
家族全員勢ぞろいするのがちょっと気が引けたのと
母からの連絡があるわけでもなく、
プレゼントを贈ってもいいのか、
実家なのに家まで会いに行っていいのかさえ
我が子の事にも関わらず
私にはわからなくて
連絡をする勇気を持てませんでした。
ちょうどお店一番忙しい時期なのもあったので
自分に対して逃げる口実にもなっていたように思います。
そして、
なっちゃんという18歳の女の子が
3学期の期末試験が終わった~!と
アルバイト入社しました。
もともと常連さんだったので
お店の商品もコンセプトも
感覚的にはよくわかっているようでした。
とにかく素直な性格で、
掃除や在庫チェックもせっせと
一生懸命してくれるし、
好きだからか覚えも早かったんです。
が!
ある日、
モールのセールイベントに参加の為
店内の商品20%オフという説明をしました。
お店としては割引することは
これまで一切しませんでした。
ですが、
モールの方から、創業5周年の特別イベントなので
今回だけはどうしてもセールをしてほしいと
強い要望があり、
しぶしぶ参加してみることにしました。
なっちゃん、
割引が初めてだからレジを設定したよ。
と私は説明することに。
お客様からお尋ねがあったときは
電卓を持って行って計算してあげてね。
なっちゃんは、少し困った顔をしました。
「店長ぉ・・・。
割引の計算ってどうやってするんですか?」
おっと・・・(;^ω^)
なっちゃん、商業高校じゃないっけ??と
笑いながら突っ込みを入れつつも
税抜の定価を打ち込んで
80と%を押してもいいし、
0.8を掛け算してもいいよ。
そこから消費税を加算してね。
(当時は税込表示必須ではありませんでした)
「店長、20パーセント引きなのに
0.8をかける意味がわかりません・・・」
私はバックヤードからホワイトボードを持ってきて
算数の授業をする羽目になりました。
「20%てことは0.2だから・・・
小数点で計算するこの意味わかる??」
「店長ぉ、しょーすーてんってなんですか??」
何ということ!!!Σ(・ω・ノ)ノ!
小数点の説明を求められてしまいました。
よく高校入試に通ったものだ(笑)
ニコニコしているなっちゃん。
私はなっちゃんに聞きました。
「なっちゃん、1万円もってお洋服を買いに
行った時にね、
20%OFFって書いてあるとしてよ?
8千円と3千円の洋服を両方買いたいと思ったら
どうやって計算してるの?」
と聞いてみると・・・・
「あ、20%ならちょっと安くなるって思います♡
そしてレジに持って行って、
お金が足りなかったらどっちか諦めます(笑)」
わぁ・・・斬新な発想だけど間違ってもない(笑)
「20%OFFはちょっと安いんだ( *´艸`)w
50%だと?」
「けっこう安い♡♡」
「80%だと?」
「かーなり安い!!♡」
「100%なら?」
「もーめちゃくちゃ安いっ!!!!!」
・・・なっちゃんよ、100%OFFは最早
安いんじゃなくてタダやん!やで・・・。
え?100%OFFってタダなんですか?
消費税かかるじゃないですか??
とビックリしてるなっちゃんを見て
0円に消費税かけても0にしかなりませんよ・・・。と
ツッコミを入れてたら
じわじわ2人ともおかしくなってきて。
2人で閉店後のお店で大爆笑しました。
そうです。
なっちゃんはめちゃくちゃ真面目で
素直で愛嬌もあって、
しかもスタイルも良くて美人さん
お客様にも好かれてファンもつくだろうな
という、とってもいい子なんですが、
壊滅的に数字が苦手だったんです。
そのおバカ加減が
とってもかわいくて、
小数点ってなんですか?の大爆笑のおかげで
私となっちゃんは
めちゃくちゃ仲良しになりました。
たくさん喧嘩もしましたけど(笑)
子育てができなかった私に
娘を育てる疑似体験をさせてくれた恩人と
言ってもいいくらいにかなりの時間を
一緒に過ごすことになります。
つづく
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あなたが今日も生きていることに感謝します。
私はこのお店の仕事を辞めようと思った時に
なっちゃんが気がかりで仕方ありませんでした。
4年近く、誰よりも一緒に過ごして
料理や洗濯といった家事全般を教えたり、
漢字や算数や社会や税金の仕組みや政治について、
教える反面で、
メイクやファッション、SNSの使い方などを
なっちゃんに教えてもらったりして
たくさんの事を二人で学びました。
それにしても、
小数点って、説明しようとしても
できないんですよね(;´・ω・)
1より小さい数でね。
1を10個に分けるとね・・・。
20%なら1を20個ですか?
いやいや、そうじゃないのよ・・・(-_-;)
みたいなやり取りを数日間1時間ずつ授業しました(笑)
しかも、最終的には無理やりマニュアルとして
覚えろ!ってなりました(笑)
こんな楽しくやっているのに辞めるという
経緯はまたおいおい書いていきますが、
結果的には
辞めてからも仲良くしています。
なっちゃんがお嫁に行く姿を
想像しただけでも泣けちゃうくらいに
私にとっては妹のような、娘のような
不思議な存在の女性です(笑)
子に教わって親になると言いますが
なっちゃんのおかげで
店長として成長できたし、
人生観もずいぶん変わりました。
思い出していたら、
笑えてきたし、優しい気持ちになりました(笑)
あなたに今日も
優しい時間が訪れますように(*^-^*)
またあした♪