本日の素材:写真ACさま

 

Cocoro+et+Gokoroのキタガワです。 

 

智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。

兎角(とかく)この世は住みにくい。

 

ー夏目漱石『草枕』

 

 

 

これ好きな言葉です。

 

息子が小さい時に、Eテレの「にほんごであそぼ」で見て「本当だな〜〜」と頷く、昭和生まれな私。

(野村萬斎さんの表現も素晴らしかった)

 

 

ブログに何を書こうかと思案する中で、このことを痛感することも。

 

 

【智に働けば…】

正しいことを伝えようとすると、別の何かを否定するような言い回しになり

 

 

【情に棹させば…】

「人」を意識しすぎると、論点がずれ

 

 

【意地を通せば…】

自分に固執すると表現が偏る。

 

 

自分の言葉や思考と向き合うブログでは、「陶酔」に陥ることがあります。

 

 

特に経験や実績が伴ってなくて、対象となる「相手」がぼんやりしているとなおさらその語り口調は独善的(独りよがり)になりがちです。 

 

 

読み返すとちょいちょいそんな記事ばっかりで、ボツになるんですよね。

 

 

「読後感」というのがあって、読んだ後、上記3つのような、何かしらスッキリしないものがあると胸がザワザワするので、公開するにいたらなかったり

 

 

じゃあ、すでに公開したものは完璧なのかと言えば、もちろんそんな訳もなく。

 

 

いちいちそんなこと考えながら書いてるから、時間がかかる。

 

 

毎日書いてみよう、とする中で、そんなちっぽけな自分と向き合い

 

なるほどこうしてあーでもないこーでもないと思いを巡らすこと自体が、私は好きなんだな。

 

 

なんて結論したりするわけです。

 

 

そうやってしょっちゅう、アイキャッチで準備した画像と内容が若干ズレます(笑)

 

 

いつか伝えたい思いそのままに、文章が書ける日がきますように。

 

ところで、この漱石さんの「草枕」。

この後がかっこいい。

 

 

住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟ったとき、詩が生れて、絵ができる。
 

 

そう。

 

何処にいても同じ。

それを知ってはじめて、花開くものがある。

 

 

こんな独り言、最後まで読んでくれた奇特な方がもしいらっしゃったなら

 

本当にありがとうございます。

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↑目をガシガシ拭いてるところを息子に写されましたグラサン

 

 

 

 

 

 

Cocoro+et+gokoro(こころ・え・ごころ)

北川 直枝