8月17日放送の緒方貞子さんを特集したNHKスペシャルが素晴らしかった。

国連難民高等弁務官を63歳から10年務めた緒方貞子さん。
当時、彼女がメディアに取り上げられるようになった時、こんな素晴らしい人と同じ日本女性だということに誇らしい気持ちになった。

常に心のどこかで、「どうされてるかな?」と思っていたので
お元気な姿を見れて、とても嬉しかった。


その出身の系譜からも注目されがちな緒方さん(曽祖父は犬養毅)だけど、彼女の素晴らしさはそんなことではない。彼女が素晴らしいからその系譜が輝くのであって、系譜が立派だから権威があるから彼女が輝いているわけではない。


昨日の番組内でも、異なる意見が出た時の彼女のやりようがいずれも素晴らしい。
彼女自身、「となりの人が同じだとは思わない方がいい。人と人は違う。だからこそ尊敬・尊重していく」という。

彼女を見ていていつも思うことは、その「聴く力」。
発信力・指導力ではない。彼女のすごさは「聴く力」にある。
そして、その「軸」の太さ。


「聴ける人」になりたいと、あらためて思う。
そのための訓練をしていきたい。


番組最後のヘイリーさんの歌声が沁みました。



I'm on your side
When times get rough
And friends just can't be found
Like a bridge over troubled water
I will lay me down

Like a bridge over troubled water
I will lay me down


これは「母」の歌です。