以前長いことサロン経営をしておりましたので、アイリストさんの入社も多かったのですが、残念ながら退職する方も多く居りました。もちろん退職するにあたっては、様々な理由があり、職場環境が良くない状況や上司と合わないなどがあったりするケースがあり、サロン側会社側に改善点があることも理解しております。

当時経営者として未熟なことも多く、今振り返れば反省点も多々あります。

 

サロン経営は、人が財産。アイリストが居てはじめてお客様をお迎えできるし、サロン運営が成り立ちます。逆に人が居なければ、売上が立ちません。だからこそ人を大事に育て、その方の人生をお預かりし共にし、熱い想いをもって経営をしておりました。

 

退職の仕方を色々見てきたからこそ言えること。経験に基づき常日頃から思っていることは、

『退職の仕方にその方の持っている人間性が出る』

ということです。

 

自分自身に置き換えれば、2006年に広告代理店勤務から独立。広告業の経営と同時にサロン経営に乗り出しました。広告代理店のクライアントは、後任の営業担当に引継ぎ退職しました。

それでも退職後にお仕事を一緒にしたいと言ってくださるクライアント様が複数あり、お仕事をさせていただくケースがありましたが、あくまでも前職に迷惑をかけないことを一番に気にしていました。プレゼン形式にしてもらい、正々堂々と広告アカウントを取り扱うようになったり、引継ぎした後任があやふやな対応しているクライアント先からお声かけがあった際には、改めて後任に対応の仕方を伝えてよりしっかり対応するように促すようなことをしていました。

 

そして今、小所帯でありますが、アイラッシュガレージグループの経営をさせていただいております。

その中でもサロン経営時代に確信した『退職の仕方にその方の持っている人間性が出る』は、変わりません。

 

辞めると伝えた後、業務を全うしてキレイに退職されていく方。

辞めると伝えた後、充分な引継ぎ期間をもって退職されていく方。

辞めると伝えた後、あまりにも退職までの期間が短すぎる方。交渉しても一切応じない方。

辞めると伝えた後、引き継がれる相手のことを考えずに、自分勝手な引継ぎで去っていく方。

 

その方の人生ですから辞めるのはその方の判断。辞める意思を表明された場合には、考えに考え抜いた上での判断かと思いますので、基本的に止めることはしません。

ただ、辞めるのであれば引継ぎをしっかりして辞めるべき。そして一定程度の期間をもって辞めるべき。引継ぎも漫ろに自分勝手に辞めていくは、やっぱり残念な気持ちにしかなりません。

 

変な辞め方をして会社を去っていけば、最終的にその方自身の人生に跳ね返ってくると思っております。