移民受け入れ政策について |  Egi Shun,s BLOG~歴史教科書から探る史実探訪

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山川出版社刊 『詳説 世界史研究』『詳説 日本史研究』 の記述から、気になる史実を探訪しています。右サイドバーの目次からどうぞ

移民受け入れ政策について考えてみたいと思います。

3月13日(木)、このようなニュースが飛び込んでまいりました。


  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140313/plc14031319260010-n1.htm

「政府が、少子高齢化に伴って激減する労働力人口の穴埋め策として、移民の大量受け入れの本格的な検討に入った。」というものです。こうした議論は以前からありました。少子高齢化が社会問題としてクローズアップされた頃からかな。小泉政権の頃からです。

ちなみに初代の少子化担当大臣は、第1次安倍政権の時に任命されてます(2007.8月)。


翌3月14日には、即、菅官房長官が「政府としてそうしたことを決定した事実はない」と否定しました。

なんでロイターしか報じてないのだろう?

発端になった記事が産経だから、他の日本の主要メディアは相手にしてないのでしょうか?

まあいいや!
  http://jp.reuters.com/article/topNews

政府として決定はしていなくても、国民的な議論にしたいつもりなのではないでしょうか?
記事にこうあります。↓

経済財政諮問会議の下に「選択する未来委員会」が設置され、そこで人口減少などを見据えて日本の中長期的な発展を実現するための議論を進めているのは事実だとし、「先月24日の委員会で有識者から外国人労働力活用拡大の選択肢が提起された」

内閣府>経済諮問会議>選択する未来委員会 http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/
委員名簿 http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/member.pdf
当該会議議事要旨(長いよ)http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0224/gijiyoushi.pdf

提起した有識者というのは公開されていないようですが、背後関係は見当ついています。法務省・入国管理局の元官僚・坂中英徳氏です。退職後に『一般社団法人移民政策研究所』を設立して活動されているようです。ツイッターとFBにアカウントを持っています。

  http://jipi.or.jp/?p=1208

氏のブログを読んでいてアタマが痛くなってきました (>_<)

日本の人口が1億2千万でなければ日本が衰える。経済は縮小する。

ほんとうにそうでしょうか?

EU(欧州連合)に日本より人口の多い国はありません。

いちばん多いドイツで8200万人位、英仏伊は6千万人強です。

日本より人口の多い国もご覧ください。

これらの国々の方には申し訳ないけど、人口の多さ=国の豊かさじゃないと思います。

50年後に8000万人、100年後に4000万人、という試算でしょう。



ヨーロッパ諸国の人口→http://ecodb.net/ranking/area/  
日本より人口の多い国→http://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/


移民じゃなくても人口減に対する対策は打てますよ。まだ時間はある。わたくし自身は人口減に対応した日本社会はつくれると考えています。

そもそも100年後の試算なんて信憑性があやしい。これから100年ずっと出生率はいまのまま固定で変わらないんですか?根拠は?もちろん改善するという根拠もわたしにはありませんけどね。

そして現在の日本人に100年後の日本が抱える社会問題を正確に具体的に想像できますかっ?て話ですよ。


80年前の京都の姿を撮影した貴重なフィルムが見つかりました。

この当時の人たちに現代の日本が正確に想像できたでしょうか?

「大通りをゆっくりと行き交う路面電車やリヤカー」ですよ。

そっちも想像しにくいw

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140313/

人口減少だけを捉えて50年後、100年後の社会問題を検証して対策を打つのはナンセンスです。どんな社会になってるか分からないでしょう。100年後の日本人にしてみれば余計なお世話な気がします。

ヒト型ロボットは想像を絶する進化を遂げているだろうし、医療の進歩で老人がものすごい元気だったりかもしれないし、子孫づくりの倫理観も今とは違うものになっているかもしれない。

でも、ひとつだけ、100年後の日本人も望んでいるであろうことが想像できます。
『日本人・日本民族の文化と伝統を守り継承する』ということです。

しかし、『日本人・日本民族の文化と伝統を守り継承する』ことが、移民で日本国に入ってきた他民族の子孫による保護下で行われることを私は望んでいません。移民の子孫が政権を握り、政界も財界も移民の子孫に牛耳られた日本国を私は望んでいません。



          wikipedia.org/wiki/インディアン居留地こんなのはイヤです。

日本列島に日本人居留区なんてまつぴらごめんですよ。Native-Japaneseなんて言葉もお断りです。移民を推進するとこういう可能性はあります。共和制に移行して大統領は移民の子孫です。




100年後の日本人に恨まれないため移民政策の議論は慎重にしていくべきだと思います。


  移民政策研究所所長坂中英徳氏はご自身のブログでこのように書かれています。 ↓


  どうぞ!どうぞ! 迷惑ですからすみやかに去ってください。引き止めません。


          ~~~~ お し ま い ~~~~