アトランタオリンピック・男子サッカー・第1次リーグ
1996年7月22日 マイアミ・オレンジボウル
日本 1 - 0 ブラジル
ブラジル代表メンバー (試合出場選手)
GK 1 ジーダ
DF 2 ゼ・マリア
DF 3 アウダイール (Over Age)
DF 4 ロナウド
DF 6 ロベルト・カルロス
MF 5 フラビオ・コンセイソン
MF 8 アマラウ ・・out45min・・
ME 9 ジュニーノ・パウリスタ
MF10 リバウド (Over Age)
FW 7 ベベット (Over Age)
FW11 サヴィオー ・・out64min・・
MF15 ゼ・エリアス ・・in45min・・
FW18 ロナウディーニョ ・・in64min・・
注1)このロナウディーニョはのちのロナウド、通常ロナウドと言えばこの選手のことを指す。
注2)通常ロナウディーニョと言えばこの選手の人は、当時まだ16歳で代表デビューしていない。
監督 マリオ・ザガロ (A代表監督兼任)
サッカーファンならば、このメンバーがいかに物凄い奴らなのか理解いただけるであろう。
このメンバーでワールドカップの本選を闘っても遜色はない。決勝トーナメントに進むことだろう。じゅうぶん優勝を狙えるチームだ。
ブラジル代表チームは激マジでオリンピック優勝を狙いに来ていた。初戦の日本戦なんぞ通過点に過ぎなかったはずだ。
対する日本は自国プロリーグ発足から3年、オリンピック出場もあの釜本さん以来28年ぶりのことだった。
結果、このD組は、ブラジル・ナイジェリア・日本・が「2勝1敗(勝ち点6)」でならんだ。
しかし得失点差で日本は決勝トーナメントに進めなかった。
1次リーグで勝ち点6を挙げながら決勝トーナメントに進めなかったのは、オリンピックではこのチームだけだ。
オリンピックが終わってみれば、ブラジルが3位で銅メダル。そしてナイジェリアはなんと優勝して金メダルを獲得した。(ナイジュリアとブラジルは準決勝で対戦)
あ~らビックリ!!1位と3位の国と同組だったのだ。こりゃ厳し~いヨ。
「たら?れば?」はあまりやりたくない。でもこの事例については書きたい。
1位通過だった場合の決勝トーナメント対戦国は「ガーナ」だった。
2位通過だった場合の決勝トーナメント対戦国は「メキシコ」だった。
当時の両国代表チームの戦力分析などもうできないが、まさかブラジルより強いなんてことはあるまい。
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日本代表チーム (試合出場選手)
GK 1 川口能活
DF13 松田直樹
DF 5 田中誠
DF 3 鈴木秀人
MF17 路木龍次
MF 8 伊東輝悦
MF 6 服部年宏
MF10 遠藤彰弘 ・・out75min・・
MF 7 前園真聖 (Captain)
FW17 中田英寿 ・・out82min・・
FW 9 城彰二 ・・out86min・・
DF 2 白井博幸 ・・in75min・・
DF12 上村健一 ・・in82min・・
FW16 松原良香 ・・in86min・・
注3)日本代表チームはオーバーエイジ枠を使っていない。全員23歳以下であった。
監督 西野朗
私はこの試合をナマ中継でテレビで見ていた。例え奇跡でも世界の扉をこじ開けたんだ!と狂喜乱舞した。
このときの日本代表チームがあるからこそ、今の日本代表チーム(FIFAランク16位)がある。
歴史と記録と人々の記憶に残る「マイアミの奇跡」。その誇りある勇者のひとり。
松田直樹 選手
2011年8月8日 通夜
2011年8月9日 11:30 告別式
謹んで哀悼の意を捧げます。どうか安らかにお眠りください。夢と感動をありがとう。