トカゲ人間 後編(レジン複製) | ねんど小市民

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その時々の事柄や、趣味のオリジナルクリーチャー・特撮フィギュア製作について書いています。

トカゲ人間型取り編につづいて


今回はレジン成型についてです。



このフィギュアは自分の作る


クリーチャー系としては定番となっている


透明ウレタン樹脂を内部着色して成型する方法を


初めて導入した物です。



 透明ウレタン樹脂はクリアーカラーを使用せず


顔料系を使い、内部着色による半透明な色としています。


これはリアルな皮膚感を出す為です。



97年当時、レジンの着色としてはガレージキットメーカー


の成型品にはありましたが


これは、今のカラーレジンキットの様に着色しなくても


良い様にという事でも


塗装映えする事を考えた事でもありませんでした。



アマチュアディーラーのごく一部に


なるべく塗装しなくても良い様にと


カラーレジンキットを出している所も在った様ですが


リアルな皮膚感を生み出す為の塗装を前提に


透明樹脂を内部着色するのは者はおらず


初めての試みだった事を付け加えておきます。




 使用するレジンを考える


透明レジンの種類ですが、アクリルやエポキシ


ポリエステル(不飽和)やポリウレタンといった物が


あります。


今回の場合、透明度が高くなくて良い事と


短時間で硬化する長所を考え


無発泡ウレタン樹脂を使用する事にしました。



当時は真空脱泡機を所有していなかったので


ウレタン樹脂の成型物に気泡が残る事は


問題だったのですが



実際、半透明に内部着色して成型すると


多少の気泡場合だと表層近くに出なければ


目立ちませんし


その後、着色する事も考慮すれば大丈夫だと


付け加えておきます。




 内部着色に使われる材料


内部着色に使われる物としては


透明カラーの場合には染料系の塗料や粉末系染色剤


などが使われます。



これ以外に内部着色ではありませんが、染色という


方法があります。



不透明のウレタン樹脂の場合


模型用ラッカー系塗料や油性マジックのインク


美術用に販売されている粉末顔料(ティント)


ウレタン・エポキシ用トナーなどがあります。



トカゲ人間を成型するレジンの着色には


以前趣味でモンスターマスクなどを製作していた事もあり


その時ラバーマスクの着色するラバーペイントを作る為に


所有していたティントを使用する事にしました。



実はこの時、ウレタン着色剤の事を教えて貰っていた


のですが、実際に使用したのは


ワンフェスが終わった97年夏以降です。


日清レジンのウレタントナーについては


別の機会に掲載します。




 半透明なリアルな皮膚に見える色を考える


内部着色に当時初めて挑戦した事もあり


どの様な色にすれば良いのか


着色したレジンの透明度をどの程度残せば


一般的な模型用塗料の不透明色による塗装でも


リアルな肌の様の透明感がある物になるか苦労しました。



これはキットのサイズや厚さによって


透明度が変化するので


割合については答えようがありません。



まず色については


肌色や茶系統は簡単なのですが、どの様な色で


塗装しても映える色を考えましたが思い付かず


この時は、一番無難な白で着色する事にしました。




 ポリウレタン樹脂を内部着色する


着色はポリウレタン樹脂の場合はポリオール成分


と書かれている方に着色します。


普通はA液の方、メーカーによっては逆の場合も


あるので注意して下さい。



 着色時に気をつける事として


自分が理想とした色よりも濃くてハッキリした色で


着色しておく事です。



ポリウレタン樹脂は、A液よりB液が少し少ない位で


他の樹脂の様に、主剤と硬化剤の分量の差が


有りません。


その事からも分かる通り、混ぜ合わせると


着色した色の大体半分位の色に薄まってしまいます。


その事を分かった上で着色して下さい。



只、今回の様に透明ウレタンを顔料で着色する場合は


量や濃度に気を付けないと


普通のウレタン樹脂と変わらなくなってしまいます。


その事を考慮して下さい。




 ポリウレタン樹脂(無発泡ウレタン)とは


ポリウレタン樹脂を扱った事がある方は


理解している事ですが



無発泡ウレタン樹脂は硬化前は液体で


A液とB液の2つの液体があります。


混合比は重量比で1:1です。

(同じ量ではなく重さです。例 A液100g B液100g)


その2液を同重量に計り、完全に混ぜ合わせる事により


2~3分で硬化が始まり


10分程で硬化し、型から取り出せる樹脂です。



同じ重さをA液とB液ではAの方が軽い場合が多く


それに比べBの方が重いです。


その為、実際に量って比べてみると


A液の方が少し量が多く、比べてB液は少ない


です。同じ重さですがね。




 ゴム型に着色したウレタン樹脂を流す。


まず始めにゴム型を暖めます。


暖めた型に離型剤を吹き付けます。



 ウレタン樹脂を量る。


複製に必要なウレタン樹脂重量を計量します。


今回の場合、本体が176g+注型口10gの


186gでした。


上記の様に無発泡ウレタン樹脂の混合比は


1:1ですので


計りにポリカップを載せ、A・B各液を93g


となる様に計量します。



計量した液体を混合します。


この時気をつけるのは軽いA液の中にB液


を混ぜ合わせる事です。


軽いA液に重いB液が底まで流れてくれて


上手く混ぜ合わさってくれます。



逆にB液にA液を混ぜ合わせると


軽いA液が底まで流れず、混ぜ合わせるのに


時間が掛かります。



偶にウレタン樹脂をどれだけ混ぜ合わせれば


良いかという質問を目にしますので


お答えしておきますと


透明の各液体を混ぜ合わせると

(不透明のアイボリーの場合B液は茶褐色)


白いスジが出ると思います。


このスジが無くなるまで素早く、泡立てない様に


全体をかき混ぜれば結構です。



混ぜ合わせたウレタン樹脂の液体をゴム型に


流し込んで硬化すれば完成です。



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