いまにいると、私が過去について、支えてきたことに気づきます。


それは、私は借金という「悪いこと」をしてしまい、さらに、「返せない」という「悪いこと」をしている人間だ、という認識です。


私は、この「罪」のような感覚をずっと握りしめていました。


私はひどい人間だ・・・。


普通なら、ちゃんと返すために努力するのに、それすらもしていない・・・なんてひどい奴なんだ・・・。


一つの事実があるように思えていました。


そこから、どんどんと自己卑下が始まっているのです。


いまにいるとき、私のなかに、


「気にしなくていい」というようなメッセージがありました。


お前は借金などしていない、返す必要もない、ということです。


しかし、そう言われたら「ホッ」とするものの、すぐに思考が湧いてきてこう言います。


「そんなの無理だよ、絶対に返さないといけない。そんなの常識外れの大人と同じじゃないか。記憶喪失になったようなふりをして、え?借りてないですけど?とかいって、やり過ごしていくわけ?そんなのできないよ。借金したのは事実。ちゃんと返さないと」


私はまた気分が悪くなります。


正しいことを言っているような気がするからです。


私の中に、二人の存在がいます。


一人は、いつでも、穏やかに、私の味方をしてくれます。


もう一人は、いつでも、世間の常識(記憶)を頼りに私を裁きます。


どちらが本当の私でしょうか。


もちろん、両方私だと思います。


でも、本当の、私はどちらなんでしょう。