さびれた薄暗い店内のスーパーに、いつもの買い物客がいる。
スーパーのかごを腕にかけて、今日は何にしようかしら?という模範的な主婦の姿はここのスーパーが一番似合う。
毎日行ってるスーパーなのに知らないおばさんばかりだ。
知り合いだと毎回挨拶をしないといけないし、ダラダラ長くなるので今日はいい。
店内の全員同じ顔して、違うといえばメガネの種類くらいかという家族経営の鶏肉屋がまた挨拶をしてくる。
心ん中で、「全員同じ鶏」と笑いながら、今日は何にしようかしら族の一員になってる私。
今日は、たまごが安いんだった。
お一人様ひとつ限りなので、服装変えてこようかしらといつものようにせこいこと考えながら、忙しく動き回る鶏らを通り過ぎる。
そこを離れてからたまごの賞味期限を確認する。
うちらのたまごが古いとでも?と全員同じ顔の鶏らがバタバタしだすとやっかいになるのでこんな細かいこと気にしてる私。
案の定、賞味期限ぎりぎりのたまごを手に取った後悔するまでもなく、そっと食パンの横にそれを置き、何も買わずに帰路につく私。
だめだわ、ここのスーパー。
いつもの風景。
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