昨日の男子4×100mリレー、素晴らしかった。
中継で見ていたけど、ケンブリッジ選手が2位で逃げ切った瞬間その場にいたみんなでウオオオオオと叫んでしまった。
リオ五輪で日本短距離界の歴史に新たにシルバーメダルが刻み込まれた瞬間だった。
そんな日本のリレーメンバー、個人で9秒台のタイムを持つ選手はおらず、又今大会のファイナリストもいない。
さらに言えば100m世界ランキング25位以内に入っている選手もいない。
ちなみにアメリカなんかは全員25位以内+9秒台だったりする。
そんな日本リレーチームの武器はやはり話題のバトンパス。
→オーバーハンドパス
リレーでのバトンパスといえばこれ、オーバーハンドパス。
日本以外の各国、アメリカやジャマイカも含めこのオーバーハンドパスが主流である。
次の走者が手のひらを上に向け、バトンを手のひらに置いてもらうという感じの方法。
次走者が受け渡し時に腕を上げて走っている為、バランスと速度維持がむずかしいが、バトンの長さ分だけ距離を稼ぐことが出来る。
→アンダーハンドパス
日本が使っている方法がこのアンダーハンドパス。
次の走者が手のひらを下に向け、バトンを下から渡してもらうという感じの方法。
次走者が受け渡し時に自然なスタイルで走ったままバトンパスを行うことが出来るが、オーバーハンドパスに比べ走者同士が近づく為、距離は少し稼ぎにくい。
このアンダーハンドパスを取り入れて、練習をしていることで、スムーズなバトンパス技術が身に付き今回のような結果に結びついたと思う。
動画で見てもわかる通り、かなりスムーズで綺麗な受け渡しである。
NHKチャンネルより
日本選手チーム
| Name | Age | Best |
第一走者 | 山縣亮太 | 1992/6/10(24) | 10秒04(+0.2) |
第二走者 | 飯塚翔太 | 1991/6/25(25) | 10秒22(+0.3) |
第三走者 | 桐生祥秀 | 1995/12/15(20) | 10秒01(+0.9,+1.8) |
第四走者 | ケンブリッジ飛鳥 | 1993/5/31(23) | 10秒10(+0.7) |
予選タイム 37秒68
決勝タイム 37秒60 日本・アジア新記録
トップ3のタイム(アメリカは失格になる前のタイムを採用)
日本 | 40秒37 | → | 37秒60 | (-2秒77) |
ジャマイカ | 38秒89 | → | 37秒27 | (-1秒62) |
アメリカ | 39秒12 | → | 37秒62 | (-1秒50) |
年齢の衰えや、調子などもあるため単純に比較はできないが、 単純に自己ベストのタイムを足し算してみると、いかにバトンパス技術が凄いかがわかる。
1走の山縣選手は100mで持ち味の驚異的なスタートダッシュ、
2走の飯塚選手はロンドン五輪時のメンバーでもあり、ストレートで加速し、バトンパスの安定感も抜群、
3走の桐生選手はカーブで速度を維持でき、アンカーの選手のスピードに合わせることが出来る力を持つ、
4走のケンブリッジ選手は100mでの後半の驚異的な追い上げが武器。
走順まで計画的に練って掴んだ表彰台なのだと改めて思わされた。
年齢的にも東京オリンピックまで十分期待が持てる。世界陸上含め、今後も応援していきたい。がんばれ日本!