フェリーニの映画「道」を観る ニーノ・ロータの音楽が身に沁みた | 44G 走りながら考える

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44年間の教員生活を終えました。昔のこと、今のこと、くだらない話、教育の話、まじめな話、毎日のフツーの日々、本、音楽、映像など、その日の気分で書いていきます。

「道」を観た

 

監督 フェデリコ フェリーニ

音楽 ニーノ ロータ

主演 アンソニー クイン(ザンパノ)

主演 忘れちゃった(ジェルソミーナ)

 

ある一定の年齢を重ねた人には

涙なくしては観られないと思う

 

フェリーニは

私が大学生のころ

観なきゃいけない監督の一人に挙げられていた

ヌーベルバーグの監督たちとか

その他芸術性の高い監督

アメリカのニューシネマも観てたかな

 

そんなことはどうでもいいけど

もう20年以上観ていないから

家のVHSビデオにあったのでやっと観た

観る気持ちになれなかったから

 

細かい話やレビューは

ネットで読んでもらえばいいので

手短に書いてみる

 

とても純粋

ジェルソミーナは知的障害があるような感じだけど

それが却って哲学的な内容を口にする

純粋だからこそ心にひびく

ザンパノも荒くれ男で

あまりものを考えない

それだけに最後の考えてしまったところで

悲劇が起こる

ザンパノの最後の叫びと失った悲しさ

 

ニーノ ロータの音楽は悲しい

悲しすぎるほど悲しい

あのメロディは一度聴いたら忘れられない

 

私は最近、昔の作品に日が当たらなくなったと思っている

この前も書いていたが

長嶋も王も昔の人

ファイティング原田や大場まさお?も昔の人

 

映画の作品も同じで

今の若い人はこの作品を観てもあまり感じないのではと思っている

人生経験とかそういうものではなく

 

昔の映画って

私の記憶では90分ぐらいが多かったと思う

「道」は2時間はいかない

最近の映画は標準120分プラスの感じがする

もちろん例外はある

 

「道」も上手に時間経過など省略している

だからいい

「ひまわり」とかもそうだったかな

 

映画も長くなってる

小説も最近のはやたらと長い気がする

描写が細かく長い

心情も細かく表現されている

 

マンガも長くなってる

ワンピースとか100巻オーバーしてる

昔は長くても20数巻だったのでは?

 

恐竜のように

進化が始まると大型化していく

 

自動車だって大きくなってしまったし

 

世の中が進んできたので

すべてのことが大型化・長大化している

都合のいいこともあるが

却ってそれがよくないこともある

 

ていねいすぎることも

いいような悪いような

 

それはどんなことにもあてはまる

人間関係でも

 

ニーノ・ロータの音楽が心に残るのは

短いから、ということもある