44G 走りながら考える

44G 走りながら考える

44年間の教員生活を終え、昔のこと、今のことを思うままに書いていきます。くだらない話、教育の話、まじめな話その日の気分で書いていきます

ホームタウン京都に戻ってきました。以前より狭い家は荷物であふれかえっています。荷物の整理が終わったら、また何か始めようと思っています。1か月と少しブログを書いてきましたが、少し読んでくださる方も増え、なんだか楽しい気分になったりもしています。こんなジジイの文章を読んでいただけて感謝です。

 

もう50年前になるかな

京都河原町の丸善で

絵本の原画展をしていた

 

そのころは今より本がよく読まれていた

絵本もそうだった

 

そこで目にしたのが

レオ=レオニの

「あおくんときいろちゃん」

明るくてポップな色

すごくいいよね

 

話はとてもシンプル

あおくんときいろちゃんは

なかよし

よく遊んでいた

それでなんか

けんかになっちゃった

かなしいなあ

もうすっかり忘れてこれ書いてんだけど

なかなおりをした

そのとき

 

あおくんときいろちゃんがいっしょになって

 

みどりいろになった

 

ちいさな子がみたら

よくわかるんじゃないかな

いっしょになって

あわさって

みどりいろになる

 

なんか

なかよしっていいねえ

ふたりでいっしょになる

こころかなあ

そんなことはどうでもいいけど

ちいさい子には

肌かんかくでわかる

 

みどりになった

 

よかったねえ

よかった

よかった

 

けんかしても

なかなおりするのっていいね

 

 

そんなふうに読んでくれてるんじゃないかな

 

「あおくんときいろちゃん」は

至光社から出版されてる

 

レオ=レオニは有名な絵本作家?で

ほかにも

「フレデリック」とか

教科書に出てる「スイミー」とかあるけど

「あおくんときいろちゃん」以外は全部

好学社

なんか訳があるのかな?

 

「あおくんときいろちゃん」はずいぶん昔の絵本

60年以上前のもの

なんだろ

レオ=レオニの他の作品は

ストーリーに工夫があって

そうか、たのしいなあ

と思わせる

 

だけど

「あおくんときいろちゃん」はそうじゃない

 

みどりになる

 

そのシンプルさがさいこうだ

 

ぼくは今でも

「あおくんときいろちゃん」がレオ=レオニの作品で

一番すきだ

 

 

レオ=レオニの「あおくんときいろちゃん」に出会って

大学生だったぼくは

絵本が好きになった

児童文学も読むようになった

当時としてはめずらしい

 

それから

モーリス・センダックに出会ったり

中川利枝子に出会ったりした

 

今でもそれらの作品は

本屋さんの

一番いいところに置いてある

 

子どものこころにふれるような

作品を作り出すのは

とっても

むずかしいんだね

児童書のコーナーを見て

思う

 

 

今のは今のでいいんだけどね

でも、なかなか

だよね

 

あおくんときいろちゃん (至光社国際版絵本)

至光社国際版絵本