往々にして、人の気持ちが回復に影響を及ぼす
例えば五十肩
私の整体の恩師がよく言っていた
「肩痛の患者の多くは基本的にびびりで、扱いが難しいから注意が必要」
ある日のこと、男性の肩痛の方が来院
肩痛、しかも男性(中年)・・・・・私は構える
その時の会話
「どれ位動くか観てみたいので、腕を上げてみてください」
「いやいね、痛いのに」
「特に痛いのはどんな時ですか?」
「最近は動かしてないからわからん。とにかく、ちょっとでも動かすと痛い」
「どの方向に動かすと痛いですか?」
「わからん」
「どの部分が特に痛いですか?」
「それがわかれば、苦労せん」
「さわらせてもらっていいですか?」
「痛いけ~、やめて」
「それでは、機械(物療器)を使って筋肉を緩めましょう」
「そんなこと、病院でやってくれる」
まさに、取り付く島もない
我々は、治してなんかいない
また、治そうともしていない
治るための準備をさせていただいているだけだ
動かない関節を動かし
痛みを軽減し・・・・・
そこから回復が始まる
基本的には、そこからご自身の治癒力が働く
そのスイッチを入れるためだけに私たちは存在する
患者さんの「治す」という意思(リハビリにもつながる)という礎の上に
施術があって始めて結果は出てくる
基礎がない状態での施術なんて、何の役にも立たない
五十肩は動かさねば動かなさないほど、どんどん固まってくる
終いには「フローズンショルダー(凍った肩)」状態になり
1年以上も煩う
私が肩痛の患者さんにまずすること
それは、肩の氷よりも心の氷「痛いから、動かさない、さわらせない」を
少しでも溶かすこと
我々の施術は1時間弱である
1週間に一度こられるとすると、
168分の1時間である
167時間、固まったままである方と
一生懸命その時間をリハビリに当てる人と・・・・
結果は明らかであるし、施術の効果の出方も違う
人の強い気持ちは岩をも動かすと例えられる
まずは、患者さん自身が「絶対に治す!」という気になられること
それが何より大事
つくずく思う
憂鬱になる気持ちはわかります
もう治らないんではないかと落胆する気持ちもわかります
しかし、マイナス思考は、回復をも遅らせる・・・・・こともあります!!
私たちでできる事をさせていただくために
痛みと正面から向き合っていただきたい
そうすれば、少しはお手伝いができると思います