
生殖医療にかかわっていますと、まだ、わからないことがたくさんある事に多々遭遇します。
例えば、データ上では、自己卵子で体外受精をしても、43歳以降は妊娠率は限りなく低く、米国でも43歳を期に卵子提供プログラムに切り替える割合が急激に多くなります。
不妊治療にかかわる各種保険も、世界共通して42歳までと設定されていることが多いです。
あくまでもデータ上でのお話ですが、体外受精をされても、45歳での出生率は限りなく0に近づきます。
ただし、体外受精の技術がなかった頃は、40代後半や50代で自然妊娠・出産される人の数は非常に多かったです。
米国で正式に発表されているものだけでも、1847年にペンシルベニア州で54歳で出産された方や1899年にシカゴで50歳で出産された方。
1956年にロサンゼルスで57歳で出産された方など、調べるとたくさん出てきます。
体外受精の技術がなかった時代ですので、全て自然妊娠です。
LA Babyで協力された卵子ドナーの方々も、母親が50代の頃に妊娠・出産をし、登録されている方もたまにいます。
こちらでも何度も確認していますので、間違いではありません。
昔は高齢妊娠や高齢出産が多くありました。
米国の統計で50歳以上で出産された母親のデータは今、手元には見つかりませんでした。
ただ、45歳以上で出産された母親は、1940年には米国で7558人います。
この数は、卵子提供による件数が多い現在の米国のデータとほぼ変わりません。
同時に日本の厚生労働省から発表される人口動態統計を確認しますと、日本で1950年には4213人が45歳~49歳で出産し、311人が50代で妊娠・出産しています。
2016年のデータでは、日本で45歳~49歳で出産された方は1350人ですので、圧倒的に昔の方が、高齢妊娠や高齢出産が多かったようです。
高齢妊娠や高齢出産は決して安全ではなく、妊娠・出産に対するリスクは高くなるのは確かです。
確率が低いのには変わりませんが、不妊治療を追及するヒントがここに隠されていると、常に注目してしまいます。
高齢妊娠できる3つの理由
第一子を50代でご出産された例もありますが、大半の方々は、それまでに何人も出産し、最後の末っ子が50代であったという点から、おそらく以下の3つの理由が重なり、高齢妊娠が可能になったのではないかと考えます。
1.人生の大半を妊娠していたという事は、それまでの月経の回数は数回程度だと考えられます。生理が起きていない状態が続いていたことにより、卵子の老化速度を縮めていたと考えられます。
2.妊娠・出産により、妊娠に必要とする女性ホルモンが活発になり、継続して妊娠できる身体になっていたとも考えられます。
3.妊娠・出産により、子宮の周辺の血液循環が良い状態が保たれ、着床しやすく、妊娠しやすい体質が保たれていたとも考えられます。
はっきりとした理由は、まだわかりません。
その時の時代背景などが、データに反映されているのかもしれません。
ただ、興味深い事実であることには変わりありません。

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