最近、アボカドを育てることにはまっています。
きっかけは単純です。
アボカドを食べた後の種を捨てるのがもったいなくて、水耕栽培で育て始めました。
最初は1個だけでした。
ところが、アボカドを食べるたびに種を育てていたら、いつの間にかキッチンがアボカド畑のようになってしまいました。
家族からは、
「また増えてる!」
と言われる始末です。
でも、これがなかなか面白いのです。
特に水耕栽培は、根っこの成長がよく見えます。
毎日見ていると、
「おっ、根が出てきた!」
「この子は勢いがあるな」
「こちらはなかなか成長しないな」
と、それぞれ個性があることが分かります。
そして気づいたことがあります。
元気に育つアボカドは、やはり根っこがしっかりしているのです。
葉っぱが大きくても、根が弱いものは成長が止まりやすい。
逆に、見た目は地味でも、根がしっかりしているものはぐんぐん伸びていきます。
見えない部分が大切
このアボカドを見ながら、私は仕事柄、どうしても卵子のことを考えてしまいます。
卵子も同じです。
私たちは超音波検査で卵胞を見ることはできます。
しかし、卵子そのものの生命力までは外から見ることができません。
若く見える卵子でも染色体異常があることがあります。
逆に、年齢が高くても元気な卵子が採れることもあります。
つまり、本当に大切な部分は外からは見えないのです。
アボカドの根っこと同じですね。
実はアボカドは「妊活フード」として有名
そんなアボカドですが、実は近年、不妊治療や妊活の世界でも注目されています。
理由は豊富な栄養素にあります。
アボカドには、
- 葉酸
- ビタミンE
- ビタミンC
- カリウム
- 食物繊維
- 一価不飽和脂肪酸(良質な脂肪)
が豊富に含まれています。
特に葉酸は、妊娠を希望する女性にとって欠かせない栄養素として知られています。
また、アボカドに含まれる良質な脂肪は、ホルモンの材料となり、体づくりをサポートしてくれると考えられています。
IVF(体外受精)との興味深い研究
2016年には、ハーバード大学関連の研究チームが興味深い報告を発表しました。
体外受精(IVF)を受ける女性の食事内容を調べたところ、アボカドに多く含まれる「一価不飽和脂肪酸」を多く摂取していたグループの方が、出産まで至る確率が高かったのです。
もちろん、
「アボカドを食べれば妊娠する」
という話ではありません。
妊娠には、
- 年齢
- 卵子の質
- 精子の質
- 子宮環境
- ホルモンバランス
など、さまざまな要素が関係します。
しかし、体に良い栄養を与えることが、妊娠しやすい環境づくりにつながる可能性は十分にあります。
実は昔から「生命力」の象徴だった
面白いことに、アボカドは現代になって突然注目されたわけではありません。
アボカドの原産地である中南米では、数千年前から食べられていました。
アステカ文明では、アボカドは生命力や豊穣の象徴として考えられていたと言われています。
英語の「Avocado」の語源は、アステカの言葉「Ahuacatl(アワカトル)」に由来するとされ、生殖や繁栄と結び付けられることもありました。
科学的な研究がなかった時代から、人々は何となくアボカドに「生命力」を感じていたのかもしれません。
キッチンのアボカド畑を見ながら思うこと
今日もキッチンには、たくさんのアボカドの種が並んでいます。
根が真っすぐ伸びているもの。
まだ芽が出ていないもの。
勢いよく葉を広げているもの。
同じアボカドでも成長はそれぞれ違います。
そして、その違いは見えない部分から始まっています。
不妊治療の現場でも同じです。
どうしても見た目のみを気にすることがあります。
しかし、本当に大切なのは、その奥にある見えない生命力です。
ちなみにこのペースで育て続けると、我が家のキッチンは本当にアボカド農園になってしまいそうで、それだけは、少し心配しています。 🌱🥑
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