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意外な展開でした。
市川拓司さんの作品を呼んだのはこれが2作品目。
1作目は『その時は彼によろしく』で、こちらも意外だったけど
こっちの方が、より非現実的な意外性を持ち合わせているお話。


主人公の"たっくん"は、とっても不器用で不具合が沢山あって きっと隣にいたらイライラしちゃうかもしれないけど
そんなところを全部許すことができちゃうくらい、透き通ってあったかいモノを持っている。
決して自分では気付いてないけれど、そこがいいところだと思った。

そして、それを守るイングランドの王子がいて

それら全部を完璧なものにしてしまうママであり、妻であり、今は亡きミオ。

現代の世の中、特に東京はあらゆるモノ、コトで溢れ返っているから沢山の選択肢、誘惑があって、時に何が正しいのか見えなくなってしまうこともある。
でも、そんな中から捜し出す
本当に大切なもの
シンプルで美しいもの
そういったものの重要さを再確認するきっかけになってくれた気がする。


市川さんは、独特の文章のタッチで
とても独特の世界観を描きだす。

心を亡くすと書いて、忙しいと読むけれど
そんな言葉があてはまる人に触れてほしい作品です。

映画と小説はキーになっているものが変わっていたり、だいぶ違う様なので
今度、映画も観てみたいと思います。