今回、昨日の「三種類のお金」と先日の「選挙/政治の話」とにかけてみるのに挑戦じゃ!

IQ200金持ち兄さんの金!金!金!の話


小学校の「社会科」だの「道徳」だのの授業にて、毛利元就の「3本の矢」の話は、おそらく日本国民なら誰でも一度は見たこと、或いは聞いたことがあろう。

戦国時代に、織田信長や豊臣秀吉と争った中国地方のカリスマ、毛利元就が、3人の、武将に育てんとする子供らに話した「3本の矢」だ。

話は比較的単純で(おそらく兄弟喧嘩している3人の子供らに対して)

 (中略) 

【Q1】「誰か、三本の矢を折れるヤツおらんか!?(折れたヤツが、我が後継者じゃ!)」と言って、3人の夫々に、3本一片に折るのに挑戦させるのだ。(たしか一本ずつは、全員クリア済だ。)

すると、3人が夫々、(おそらく年長者の順に)挑戦するものの、「(オレのもんじゃ)  ん―――!ク!ク!ク!グ!グ“!グ!ウーゥ …

【A1】ダメじゃ!」

といって、夫々降参するのだ。

すると、毛利元就は、

【Q2】「じゃあ、3人で力を合せてやってみよ!」と言ったのに応じて、

3人息子が3人の“力を合せて”折るのに挑戦すると、「ポキ」っと、3本一片に折れるのだ。

【A2】「オ-、オオオオ … 折れた、折れた…(すごいぜよ…)…」と声を合せて感心するのだ。

そこで、小学校などで教わった「道徳」の中における結論は、毛利元就:「一人でできないことも、三人で力を合わせればできるのじゃ!」 → 3人の子供:「ハハー、今後は、兄弟仲よく、力を合せてまいりまするゥぅ…」である。要するに、「一人の力ではできないことでも、皆で力を合わせてやればできる」という教訓話として、幕を閉じる。

。。。。。

違う !!!!!

仮にこの話が実話であったとしても違う !!!!!

先ず一般論を考えてみよう。

そもそも、典型的には、運動会でやる“綱引き”の如き「体などを使った単純な力技」については、それを行う人数に比例して、強くなる。10名より100名、100名より500名、500名より1000名という具合に、その中にどんなヤツが混ざっていたにせよ、人数が多ければ多いほど、間違いなく強く・強力になる。

ところが、例えば、【Q】に対する【A】が何たるかを考えること、即ち“頭”若しくは“知恵”或いは“知能”については、それを行う人数に比例して、強くなることは全くない。“平均化”されるだけである。10名だろうが、100名だろうが、1000名だろうが、頭の一番いいヤツの答えがあれば足りる。そして、平均値は常に一番のヤツの知能より下だ。

このように、「単純な力」は、人数に“比例”するが、「頭或いは知能」となると、人数に対して“平均化”される。

人数が多くても、「頭」はよくなるどころか、一番のヤツの「頭」に比べて常に劣る。

(※ なお、「三人寄らば文殊の知恵」という格言が何処かにあるが、個別具体的な問題に対しては、その問題に対して頭の一番いいヤツの答えに従うのが、一番正答率が高いというような意味に変わりなく、この合議がいいと言ってる格言ではなかろう。)

ということで、上記「3本の矢」の話で私に伝わってくるのは、3本の矢を「3人の力を合わせて折れ」というのを、「知恵」で指揮監督する者は“一人だけ”で足りる。それは、ワシじゃあ! しかも、私の如き“年寄り”になっても勤まるの!! まだまだワシの方が上じゃ(ハッハ、まだ青いぜよ息子らめ分かったか!)。そして勿論、単純な“力技”の勝負だったら、3本まとまると折られ難くくなり、3人で力を合わせれば、3倍強くなることも、ついでに分かったであろう!!!…

さて、ここからいよいよ今回一応、昨日の「三種類のお金」と一昨日の「選挙/政治の話」とにかける。

先ず、「三種類」については、「3本」或いは「数の話ということ」で終わり

(お 安易な !(・_・;)!)とし、

「選挙/政治の話」に繋げてみる。


日本の議員の数は多い。普通に考えても、そんなに大勢で会議できるのけ??と、特に、「共同経営した経験のある者」なら思う筈だ。或いは、素朴に、1学級40~50名での学級会だって人数が多いのに、何百人も居て一体どうやるんだ?という気がしないではない。(早い話、寝てても居なくても同じではないか?などなど)

あれだけ多い場合、もし「綱引き」をやったら、強いことは間違いない!! 米国の上院でも外院にでも問題なく勝てる。あんなに大勢の白組或いは赤組を見たことがなく、さぞかし長い縄と広い土地が必要となるだろうが…

しかしながら、あれだけ多いので、「頭」は、非常に強力な“平均化フィルター”によって、平均化される。いろんな意味で頭のいいヤツが、何十人か混ざっている程度では、巨大人数の平均化によりフィルタアウトされてしまう。ハイカットフィルター・ローパスフィルターの基本原理は、平均化によってピークを除去することだ。

それ以上に、仮に各サンプル(即ち各人の頭)が同じように混ざるなら“単純な平均”で済む。ところが実際には、“声の大きいヤツ”の頭の方に引っ張られる形で、“加重平均”される。しかも、声の大きいヤツが全部、相対的に無知やバカなヤツであるとは言わないが、特に議員についていえば、相対的に無知やバカなヤツほど、声が大きいのが多い。「無知」や「バカ」なのに選挙に通るためには、声が大きくておよそバカでない限り、当選しないし、更に上へも行けないからだ。

ということで、国会議員でも市会議員でも区会議員でも、おそらく、おお随分沢山居るんだなあ…と皆が思っている中で、人数が多いことで(よくいわれる経費絡みの各種弊害の他)議員全員の“知能(言い換えれば、知恵、脳みそ、IQ、頭、…)”は、“平均化”されているという基本的な問題がある。どこかの頭には正解が入っていたとしても、多数の頭が混ざっているが故に、その「どこかの頭」は、平均化によりフィルタアウトされてしまう。議員などは、頭脳勝負であることに異論はないであろうから、このような「頭」の平均化は、勿論相当に悪いことだ。

更に、例えば、スターウオーズで言えばジャバのような声の大きい連中により引き摺られるので、議員全員の「知能指数」なるものを想定すれば、“単純平均”された値よりも、更に、まともでない側に“加重平均”されてしまう。勿論、これは更に悪いことだ。

しかも少人数が何を言っても変わらないという意味からは、“頭が固く”なるといってもよく、勿論、いいことの訳は無い。

日本人的な発想には、議員があんだけ大勢いるのだから、よもや間違いはしないだろうというのがあるような感じがするが、それは間違いである。

もっと人数を削って、バカな議員を排除すると共に知恵のある少数の議員(単独、或いは独裁者である必要はない)の知能が、政治に反映されやすくなる仕組みが望まれる。単なるビジュアル系、空っぽの頭に長い舌が付いている系、スターウオーズの宇宙酒場に出て切る妙な系など、沢山居ると、人件費や場所代などお金の無駄使いだけでなく、議員全体の“知能を低く”してしまうという大問題があるのだ。

綱引きでもやるなら、力は加算されるので相応に役に立つであろうが、議員全員の「知能指数」なるものを考えれば、平均値を引き下げる方向にしか働かない。

例えば、私は、ビジュアル系のタレントやモデルなんかは皆それなりに魅力的で高く評価するし、仮にそれが女性議員になった場合には、他の標準的な議員を見ているよりTV画面上で見ていてずっと楽しい。お笑いなども面白いものは高く評価するし(M1の「鳥人」すごかった!)、仮にそれが議員になった場合には、他の標準的な議員を見ているよりずっと面白いし、次に何を言い出すかワクワクしながら見てしまうだろう。。。。

しかしながら、「選挙」で人を選ぶ目的って何だったっけかなあ?…という話に過ぎない。何のために選んでいるのかを前提に、真面目に選ばねばなるまい。

このような、大人数にて特に“知恵は平均化される”という基本原理が、“何を変える際にも、変えたことで「損」する連中が常に反対する”という人類普遍の原理に重なることが、日本の政治がよくならない根本要因の一つだと思っている。

んー、そうだ!! 最後に金儲けの話だ☆///

政治の話に限らず、複数の者で共同にて或いは複数の者を巻き込んで、「金儲け」をしようとする際にも、“知恵は平均化される”という基本原理が働くことを念頭に、話を進める必要がある。特に心細いようでも、その金儲けについて、自分の知能が明らかに高いと思えば、自分で考え切ってしまうか、少なくとも自分が自分と同等以上に知能が高いと思う人に限ってアドバイスを求めるのがよい。(なお、一般人がどう考えるのかを参考意見として或いは情報収集として聞くことは、アドバイスを求めていることと大違いだ)。

そして、この場合にも、少人数の中でさえ、“何を変える際にも変えたことで「損」する連中が常に反対する”という人類普遍の原理も働く。従って、一言で言えば、あんまり妙な連中と組むと或いはあんまりバカなのを仲間に入れてしまうと、最大効率で儲けることはできないし、そもそも話がなんだかんだと長くなってしまう(但し、政治と違って、組む相手を任意に選べるのが救いだ!)。

以上

※↓↓↓  合議だと、「やばくねえ」、「はずかしい」、「大丈夫じゃないの」、「別にやりたくない」とか色々な意見が出てきて、企画倒れや企画にもならずにボツになるような場面でも、一人が「芸者さん! 一緒に写真を!…!」と知恵(??)と実践力とを行使すれば、――― 皆、実に嬉しそうじゃまいか!?

(全然違う話ながら、今回“金”の話にも乏しいし、せめて写真位は入れたい!)


IQ200金持ち兄さんの金!金!金!の話