そうだ! 昨日のブログを、年老いた「母親」が何かの拍子に死ぬ前に目にしてしまったら、涙を浮かべて「悪かったねえ…」というかも知れない。その場合に備えて、この場を借りて書いておこう。

外ばかり行った中学校時代だから、バアちゃん入の部屋でも、怒っていたのは勉強しているときとマスター行為をする場所に窮したときだけだ。簡単には、小学校時代も、中学時代も、不動産を除けば、とても楽しかく充実した実に楽しい日々であったぜよ。それに、脳みその70%で怒りながら勉強したお陰で、残り30%の脳みそだけで全ての試験を乗り切るまでに、鍛え上げられたのだからな。

更に、あの頃があってこそ、不動産に対する執念深さと思い入れが芽生え、今や、モンスター大家であると共に、自己使用不動産をいくつもいくつも持って(自称ながら)あの因縁のM財閥を喰うまでに来れたのだからな。今後も、デカイ家と一等地とはゆずらねえ。

(※ なお、父親については「大人になったら自分でいいもの食え」と言って「いいもの」を決して食わせてくれなかった人なので、「悪かったねえ」的な発想はない筈だ。私の寿司屋に行ったときの好物は、物心付く前から「かっぱ巻き」ということに決められており、その後、何回聞かれても「ボクはかっぱ巻きが大好きだ!!」としか口が裂けても言わなかった。勿論、少年の目には、寿司はRGBのフルカラーであるべきであり、全部かっぱ巻きでは白黒じゃまいか!フルカラー食いたいぜ!おっとさん!!と、心の中ではいつも叫んでいたのだった…)

(・_・;)……





IQ200金持ち兄さんの金!金!金!の話-東札幌モール駐車場の地上げ前.jpg
↑地上げ最中の土地

(敢えて産廃業者の産廃場として貸しているが失敗に終わる)

(なお、後方に見えるファミリー300世帯のマンション用地も、同じ地上げ屋による)




さて、本題に入ろう。

割と最近の話であるが、大勢の前で「あなたは地上げ屋ですか!?」と大きな声で言われる機会があった(これを話すと、好意にしている税理士は、大いに笑う)。

まあ一言で言うと、地方都市の中心部にて、約500坪の土地絡みの不動産を(勿論、頭脳的ではあるものの)極めて合法的に、極力安く取得する最中における、住民数十名と、僅かにザ・“子連れ狼”である私との間での“話し合い”でのことだ。

そもそも地方の人たちは、保守的であって、東京者に冷たい。今回も、住民らは「あの東京者、一体何しに来たんだ?!」とばかりに、当初からワーワー騒いでいるが、我が方における“合法性”は文字通り完璧である。そもそも私は法律に詳しいのだ。勿論、「正義」を決める裁判においても(最初から結果は明らかであったものの)連戦連勝だ。現在、上に2件上がっているが、私の勝ちは動かない。我が国における法治国家において、私は最初から、刑事的には勿論、民事的にも、何ら悪くないことだけを実行しているのだ。しかも、我々が置かれている社会が、資本主義社会・貨幣経済社会であることを考えれば、道徳的に悪い・人道的に悪いと呼べるような行為についても、何らしていないものと思われる。「金儲けはよいことだ!」という格言を何処かで聞いたような…

さて、不意打ちである「あなたは地上げ屋ですか!?」発言に対して、私は(脳内で回っている、裁判上で不利にならないか?チェックループを介して)「そう呼ばれたことは一度もないですが…」とだけ静かに答えた。なるほど、ここで仮に「何だと!?もう一片言って見やがれィ!?クソばばあ!!」なんて言ってしまったとすれば、途端に、裁判所に対しその旨の陳述書などが提出されて損をするので、まあ、そんな静かな発言をするしかないのだ。そして、自身が「地上げ屋」と呼ばれることで罵倒された感も元々ない。むしろある種のヒーローになった気分だ。まあ、この場では、静かに否定しただけだったので、本題から外れた「地上げ屋ですか!?」発言に関しては、それ以上「だからどうだ?!」ということにはならなかった。




IQ200金持ち兄さんの金!金!金!の話-東札幌モール駐車場地上後.jpg

↑地上げ失敗の土地を、安く購入してまとめる:一種の地上げ

(将来的にマンションデベの登場を、ネット利回7%にて、寝て待つ長期戦略)



そもそも「地上げ屋」とは、難しく言えば「法律用語」ではなく、法律上や慣習上における明確な定義もない。妙なニュースや映画なんかで、悪いイメージが付きまとっているが、元来は、細かい土地をまとめて、より価値のある土地にする、即ち「土地の価値を上げる」という不動産デベロップメントにおいて、エリア開発には、なくてはならない貴重な存在なのだ。なお、英語では「LAND SHARK(陸のサメ)」と呼ばれるそうだが、これだって、なかなかカッコいいネーミングではないか。。。

「悪い地上げ屋」の場合には、“必殺仕事人”ならぬ「仕事師」というのを使ったりもする。或いは「(悪い)地上げ屋」=「仕事師」であってもよい。例えば、近所(中央区銀座隣接)の駅前の一等地にも、ボロボロの家が何軒も建っていた。容積率の使わなさからして、借地であることは一目瞭然であり、更に、使用方法(即ち殆ど経済的には未使用)からして、借地権者が金目当てに立ち退きをゴネている感じも間違いなかった。そうこうしているうちに、数年前、そのブロックにおける、キーエリア(即ちメインストリートに面するエリア)を占めるオンボロ家が、白昼どうどうと、燃やされた。。。。

「仕事師」は、色々な技を持っているが、「火付けのプロ」も居るのだ。彼らは、近隣に飛び火しないように、しかも、ターゲットは全部燃えるように、しかも、消防自動車が来る頃には羽田や成田からフィリピン辺り行きの飛行機の上に居るように、しかも、誰も死なないように、火付けする、まさにプロ中のプロだ。「白昼の不審火」と言うことで「仕事師の仕業だ!」ということは誰の目にも(ん、まあ「仕事師」の名を知っている人の目には)明らかであるが、証拠は何一つ残っていない。白昼であり且つ不在状況を狙って、火付けを実行に移すので、誰も死なない。

結果、火事の際には、ここまでサイレンの音が響いて、煙まで着たが、見事に全焼し且つ飛び火はなかった。そして、汚ったねえーかったボロボロの家は、全焼し、その後、駐車場になった。火事原因は、勿論、「不審火」であった。。。(なお、この種の話は、その性質上、本などには書かれていない。その道に詳しい人から口伝で聞くしかないのだ。おそらく普通はブログなんかにも書かれない。)

そのブロック内には、燃えた家よりもサラに汚ったねえー「これに人間が住んでんのけ??」という、家が複数軒あったが、それらについては不審火が起こるまでもなく、交渉がまとまったようだ。さすがに、仕事師を従えている地上げ屋相手では分が悪い。そこそこの立ち退き料をもらって、妥協するのが誰にとっても得策である。

現在、そのブロック(地下鉄駅前0分の1ブロック数百坪)は、ようやく、新規ビルの建設中となっている。近隣住民や沢山居る近隣で仕事をする人々は、駅前が綺麗になってよかったとしか感じていない。

「仕事師」は、「火付けのプロ」だけではない。「火付け」は、我が国では、犯罪として刑法上で殺人罪に匹敵しえるほどに極めて重いので、あんまり行われない。個人的には「うちも、あそこには“若い者”を入れたんだが」と直接聞いたことがあるような、一般的に多いのは「賃借人たる入居者」となって(なりすまして)、悪意にて賃貸物件内を荒らす連中である。例えば、映画にもなったらしいが(映画好きである私が見ていないのかって!?悪いが、圧倒的に「洋画」が好きなのだ!)、賃貸人となって、迷惑行為を繰り広げて、善良なる賃借人が出て行ってしまうように仕向けるのだ。すると、それらの善良なる賃借人からの賃料が入らなくなって大家が非常に困る。更に、若い者は家賃を勿論払わないので大家は更に困るという構図だ。

すると、税金支払やローン返済にいよいよ困窮して、夜逃げ同然に逃げていくように追い込まれる。その際、地上げ屋は、まあ引越し代におまけをつけた程度で、その物件を取得するというストラテジーだ(なお、この種の話も、その性質上、本などには書かれていない。当たり前か?…)

この種の地上げ屋がターゲットにするのは、税金滞納などで差し押さえになった物件が多い。今ではインターネットで資料取寄が可能となったが、その昔、法務局備え付けの登記簿謄本の束を一日中見ている連中がいた。権利欄に、税金や返済ローンの滞納・未納で、差し押さえられた状態にある物件を物色しているのだ。勿論、あんまり田舎とかでは、人件費がでないので、都心の一等地や、地方都市でも中心地付近にある物件についてそのような作業を行う。逆に、金があるヤツを地上げ屋は嫌う。金があると、なかなか困らないし、金で動かず、攻略し難いからだ。

悪い地上げ屋・いい地上げ屋の別を問わずに、地上げ屋の格言に「隣地は買え」というのがある。ん 格言がある筈だと、私が考えたかもしれなかったが、少なくとも以前、地上げ屋(ん いい地上げ屋)と二人で飯を食いながら話している際に、流れでオレが「隣地は買えですから」と言ったら、「よく分かっていらっしゃる」的なことを、鋭い笑みと共に言われた経験があった。

地上げ屋は、このような背景の中、ターゲットとする不動産に賃借人が居たり、ターゲット不動産を構成する又はこれに隣接する細かな或いは汚い隣地を所有する所有者や借地権者がいると、金を払って出て行ってもらう、即ち、法律行為として純粋に合意した金額で買い取るということも頻繁に行う。但し、それなりの金を要求してくるので、大なり小なり裏金を渡すことが多い。

重要ポイントの一つとなるのは、ここでも「税金」である。即ち、土地を売ったものには、譲渡所得税が売買差益の20%や39%もかかるので、儲けが出ると、売った人と同等或いはそれ以上に政府が喜ぶ仕組みになっているからだ。昔からの土地だと、売買価格の5%が取得価格であるとみなされたりもするので、たまったものではない。裏金なら、無税なので、売った人は喜ぶ。しかるに、その分だけ、買った地上げ屋は、帳簿上における利益が増えてしまう(即ち、転売後などにおける自らの所得税や事業税が実際の利益よりも増えてしまう)或いは手元にあるポケットマネーが減ってしまう。

これらの結果、地上げ屋には「脱税」が付きまとう。脱税しない状態で税金をまともに払うと、マイナスになってしまうからだ。

例えば、数年前に、確か、「渋谷で地上げ屋が、400億円規模の脱税をした」とのニュースがあった。普通の人なら、400億円も儲かったなら、税金を半分払っても200億円の利益だから、それで十分ではないかと思う。ところが、実際には、利益が200億円ないのだ。裏金として関係各方面に、勿論、前出の仕事師や、特にハードな暴力団系の仕事師などにも、配っているのだ。400億円の半分なんて税金は、とても払えないスペックで地上げが行われているのだ。

そんな訳で、私の知る地上げ屋も、数年前に数億円の脱税でつかまってしまい、私に金を払えない状況にある。奇しくも昨日、その「地上げ屋」への内容証明郵便を送った。内容については割愛するが、簡単には、金支払を催促したり、金の請求権に関する「時効」を中断させるためなど、極めてオーソドックスな内容証明郵便であったことには間違いない。地上げ屋がんばれ、といいたいところだが、脱税ならともかく、正規の民事契約上で発生したお金を払わんと言うのは、子供じゃないんだから“倒産”しない限りは許されんぜょ。民事最強の「金ナシの抗弁」で対抗してくるのは、千も承知だが、内容証明を受け取る位はしてほしいものだ。

加えて、借地借家法などによる我が国における手厚すぎる保護を奇貨として、ゴネ得を認める現在の法律は、ボロボロ不動産がいつまでも存続する状況を作っている悪の根源であって、悪法に他ならない。あの種の法律は、戦後の家が不足している場面で作られた法律及びそれを受け継ぐものであって、今日における我が国領土内における賃貸物件の「空室率」が1割や2割もあるような現況にマッチしていないことは言うまでもない。家賃未払いで追い出されたところで、住む家はいくらでもあるのだ。家賃未払いを保護する必要性は、とっくに消えているのだ。

家賃未払いなど、米国においては、税金未払いと同じく“ドロボウ”扱いであり、家賃を払わねば、ライフルを突きつけられて追い出されても文句はいえない。我が国では、未納でも滞納でも、賃借人が手厚く保護されて過ぎており、夜逃げなんかも事実上、罪にならない。政治家のアホ連中が法律を作っているのだから、仕方ないが、そんなような時代にマッチしていない法律が存続し続けている場面は、この話に限らず、いくらでもある。折に触れ、何度も言っているが、我が国においてアホ政府相手に対して、一番有効な対抗手段は(脱税ではないが)節税であり、節税以外にない。

ということで、地上げ屋の説明なら、サラッと終わると思ったが、話はやっぱり尽きない。

話をまとめれば、いずれの場合にも、地上げ屋がターゲットとするのは、土地の有効利用をしていないケースに限られる。有効利用が図られている土地では、そもそもその土地の価値を上げる、即ち「地上げする」ことが不可能だからだ。そういう(土地を有効利用するという)意味では、「不動産の神様」が居たとすれば、地上げ屋のやることを支援するはずだ。

こうして、仮に私自身が、「地上げ屋」であったとしても、違法行為をなんら行わない「いい地上げ屋」である限り、何ら問題ではない。少なくとも、私は「仕事師」など一切使わない。金儲けに関して常に鍛えている、この頭を使っているだけだ。

そして、不動産を有効に利用しないのは、更には、ボロボロ不動産を立ち退き料目当てに長年も維持し続けるのは、法律に背くことには勿論ならんだろうが、「不動産の神」には背くことになる気がしてならない。私は基本、不動産を大切にするように考えを廻らしているので、おそらく「不動産の神」が後ろ楯にガッチリついており、不動産で損することはない。必殺仕事師を使わない“いい地上げ屋”であるのなら、それはむしろ誇るべきである。おそらく、あの「森ビル」なんかも、広義には“地上げ屋”に属するのであろう。

時間が来たので、今日はここまで (・_・;)




↓ あなたは地上げ屋ですか!?

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