さあてと、また「大地震」の話だ。前出の如く「赤十字」・「ユニセフ」はオレにはイカンということで、何にもしないとなると、ディズニーに出てくるドナルドダックのスクルージ爺さんになってしまうではないかァ!

違う。自分に出来ること(AC♪~)は、ダイレクト義援じゃ!

釜石に若干年上の友人が居る。その昔、「地震の震源推定システム」を一緒に開発し(C言語で一緒に作成し)、その作品を通産省に納品した中の友人だ。まあ、スーパーシステムエンジニアだった彼が主役で、私がお手伝いか見習いという感じだった。20年以上前であったが、日本各地に設置された数ある地震計の中から、大きな振幅が得られた4つの地震計を選択し、その波形上でP波だのS波だのの立ち上がり時刻を捕らえて、それらの時間差から「何処が震源か??」というのを、瞬時に計算するコンピュータシステムだ。基本原理は今も同じだが、地震計の数は桁違いに多くなったと聞いている。

友人は、釜石の水産関連業社の経営者の長女に見初められて、エンジニアから足を洗って今や、釜石漁港の海に面した場所で、その会社の社長をしている。オレも、その会社の知的財産権を、日本や中国で取得することのお手伝いなどをしているから、未だに付き合いがあるのだ。

ということで、ニュース画像にて、釜石が津波で木っ端微塵に玉砕された映像を見て大いにあせった……。が、ネットニュースで「釜石への津波の到着は地震発生から30分後」と知った時点で、地震のプロであった友人が、そんなノロい「津波」にやられる訳は絶対にないと確信した。それでも、グーグル安否情報で「◎◎さんが生きていることを知っている人が居ます」なるラインを発見するまでに、2~3日もかかったのだから、やはり現地はタダごとではなかったのだろう。。。

その後、話がもう少々だけ、詳細に伝わってきて、どうも55名程の従業員全員を、地震後に、モーゼのように従えて(?)、いち早く裏山に逃げたので、全員無事であったとのことだった。その昔、親分肌ではなかった友人が、人を使う社長になったものだなあ…とちょっと感心した。

これに対し、従業員を死なせた社長や、生徒を死なせた先生やなんかが、ニュースを随分と賑わせていたが、こういうと不謹慎なんぞとか言われるかもしれんが、「津波」で死んだのは、「地震」で死んだのとは訳が違う。即ち「人災」に相当近いものがある。少なくとも無知でなければ「津波」で死なんで済んだケースが殆どである。そして「気象庁」も、後からマグネチュードの修正なんぞやって「大きかったから仕方がない」などと、責任逃れの作業なんかしていたが、「津波」の前に、なりふり構わずに、とにかく逃げろ・逃げろと騒げば、死者の数は少なかったのだ。空中からヘリコプターで津波の映像なんか撮影している場合ではない。

約3万人の死者の発生を、「天災」或いは「地震」のせいにしているが、一体何人が、建物崩壊や建造物の破損、地割れに落ちたなどで、死んだと思っているのか?? そして、釜石に津波が来た後、更に十数分や数十分後に来た「津波」で、何人の人が死んだと思っておるのか?? 釜石なんて、相対的には、かなり早くに津波がやってきた場所ではないか!? … 「巨大地震のせい、天災である」との大前提を、安易に認めるべきではない。

(※ 勿論「原発」も、こちらは既によく言われているように、全然「天災」ではない。奇しくも大学の同級生(今は教授)が、テレビで散々説明した「水素爆発」や「放射能漏れ」或いは「放射性物質の飛散」が、起こるはるか以前に(記者会見なんか開いて「心配ない」なんて絵空事を言っておらんで)、現場連中が騒いだ通りに早々に「廃炉処分」にしてしまえば、大したニュースにもならず、大学の同級生があんなにテレビに連日出演する機会さえなかったのではないだろうか!??

ところが、ところが、ようやく「釜石の友人」と手紙や電話が通じると、釜石の状況が悪いという現実が伝わってきた。

従業員「全員無事」はよかったが、その配偶者や家族が津波で死んでしまったケースが少なからずずあり、家を流されたなんてのは沢山あったそうだ。勿論、友人の工場は、1棟は、大破(流された)、他の1棟は、車や船が中に突っ込んでおり、手の付けようがないとのこと、(保険がかかっていればよいのだが…)これだけで数億円の損失である。更に、工場横の「倉庫」に保管していた海産加工品の原材料を、数億円分ほど完全にやられたということである。。。(この手の原材料にかける保険というのは、一般的ではないな……やっぱり、大変そうじゃな……)

そして、一ヶ月近くになるが、既に従業員は全員解雇、まあ、給与の支払義務をなくすと同時に、失業保険を受けられるようにするのは、経営判断としては、妥当というか、事実上唯一の選択肢であろう。

さて、そうこうしている私は、今日、友人宛に宅急便を送った。事業を再開するのであれば、私の方でも、何やら相談に乗ることも辞さない。完全に撤退してしまう選択肢もなくはないので、私には、何とも言えない。。。 私ではムリだが、例えば我が敬愛するウオーレン・バフェット(超人「投資家」であり、ビル・ゲイツに勝ったり負けたりする超人的大金持ち)だったら、釜石の港を丸ごと買い上げて、安全性と効率に優れた漁港として、再生させる位の金はあるし、上手くやれるに違いない。過去における江戸、明治、昭和の超巨大地震を経ても、「魚が減った」という事実はなく、どんなに破壊されても、毎回再生していることから、おそらくコストパーフォーマンスに優れた漁港が、何時の日か復活する宿命にあるのだろう。復活すれば、それなりの富をもたらしてくれる筈だ。ウオーレン・バフェットはそのとき稼ぐ。いずれにしても、安全性を犠牲にすることなく、コストパーフォーマンスのよい漁港が再生されて欲しいものだ。

ん、 「宅急便一つ」が、私にできること(AC♪~)では、どうも寂しいではないか!

仙台にある空き部屋を、格安で貸し出すなど、もう少し幅広く考えてみよう。実際のところ、上下水道まで引いてプレハブを建てる仮設住宅なんて、現実的には遅すぎる・時間がかかり過ぎるし、仮設住宅屋や水道工事会社などなどが儲けようとするのは必須なので、余分に金がかかる。しかも、校庭なんかに建てて、いずれは取り壊すのでは、もったいない。「不動産の神」が微笑むような行動からは程遠い。

宮城県や岩手県で、現況で空き部屋になっている、極めて多数の、おそらく万オーダーの空き部屋に、(夜逃に備えた)政府保証でも付けて且つ家賃補助でもして入居させてしまえば、足りるし、仮設住宅を造り・後で壊すのに比べて、かかるお金が一桁か二桁、少なくて済む。何より、大家も喜び、空き部屋も喜ぶ、正に「不動産の神」が微笑むことになろう。

おお、高速アウトプットにも大分馴れてきたので、1時間ちょいで相当いけるようになった。

今日はここまで☆//