私には5人の子供がいますが、いつも子供達からお手紙をもらいます。
そして、今までもらった手紙はノートに貼って取っておきます。たくさんの手紙を貼るので、ノートがこんなに膨れてしまいますが、もう何年分になるでしょうか……
でも、このノートを見ると子供達の成長も分かり、私にとって「5人のお母さんにならせてくれて ありがとう」と感じられる大切な物なのです。
学校の前までではなく、教室の前まで送っていきます。
一緒に手を繋いで、にこにこ笑いながら登校しますが、教室が近づいてくると、私の手をぎゅっと強く握り出し、足取りも止まります。
「帰りたい……」と泣き始め、私にしがみついてきます。
そんな時、クラスのお友達が駆け寄ってきてくれて、「大丈夫だよ」「楽しいよ」と声をかけてくれます。
先生も来てくれて、毎朝、泣いている末っ子を先生にお願いしてから私は帰ります。
それが、入学してからずっと続いている私の日課です。
でも帰ってくると、朝の涙は、なかったようにケロッとしています。しかも泣くのは朝の教室の前だけで、その後は何事もなかったように毎日過ごしているとのことです。
そして、末っ子と毎日お話をします。
「どうして涙が出ちゃうのかな?」
「涙が出るのは悪いことじゃないよ。泣いてもいいんだよ」
「涙が出ても やってみたいだよね。お母さんも頑張るから、一緒に頑張ろうね」
そんな話を毎日のようにしていたら、末っ子が手紙を書いて見せてくれました。
大すき♡
いつも おいしいごはん つくってありがとう。
がっこうにいくと なくけど がんばるよ。
おかあさんも がんばってね。
おうえんしているよ。
なかに つる はいっているよ。つかってね。
そして、お守りとして、こんなカードを学校へ持っていっています。
こころは どこからも つながっている
1年生なりに考えたのでしょう。
学校にいても、家にいても、お母さんと気持ちは繋がっているのだと。
私も末っ子にメッセージカードを作りました。
がんばってね!
だいじょうぶ!
おかあさんも がんばるからね
それでも、未だに毎朝毎朝、教室まで送り届けています。
いつまで続くのかは分かりませんが、送ってあげることで子供が安心するならば、やってみようと思えるのなら、子供にとって必要であるならば付き合うつもりです。
みんなは出来ているのだから……といって突き放すのではなく、私は教室まで送ると決めて送っています。
なぜなら、「教室まで送ってね」と子供に言われているからです。
だから子供が教室までと自分で決めたのだから、その後は泣いていても私は先生にお願いして帰ります。その後に今までの傾向から、すぐに泣き止むことも分かっているので帰ります。
子供が行きたくないと言った時は、休ませることもあります。
休んだことで充電がたまるのか、それとももっと根が深いものなのか……
ただ行きたくないのか……
行きたいけど心配なことがあるのか……
その事を毎日見極めながら……でも見極めはとても難しいですね。なぜなら子供の様子を観察していないと分からないからです。
お母さんと離れたくない……というと母子分離不安を言われ、これは年齢と共に落ち着いてくるとも言われますが、他の原因も隠れていることもあるからです。
なぜなら、上の子は不安障害や感覚過敏があることが分かったからです。
だから、行きなさいと突き放すのではなく、子供が学校や園でどのように過ごしているのか実際に見て観察することも必要かもしれません。
大切なのは、子供がどうするのか自分で決めて、自分で決めたことをやってみること
でもね。子供って、必ず「がんばりたい!やってみたい!」という気持ちを持っています。
それは、出来るようになりたい!という気持ちもあると思います。そして、お父さんやお母さんに喜んでほしい!褒めてもらいたい!という気持ちもあると思います。
子供達からもらった手紙を読むと分かるのですが、親は子供を守る、守らなくては……という気持ちがあるかと思います。
でも実際は、子供が親を守っているのかもしれません。
なげなら、子供のために頑張ろうと思えるからです。
きっと子供から無条件の愛をもらっているからでしょうね。
だから親だから、子供だからではなく、
親だって子供から教えてもらうこともたくさんあるし、きっと見守り、見守られの相互作用つまり愛着関係(アタッチメント)なのだと思います。
それは子供に限らず、自分にとって大切なものに対しては無条件に守りたくなるのでしょうね。
だから困難なことがあっても、辛いことがあっても、たとえ時間はかかったとしても、一つ一つ乗り越えていくことが出来るのだと思います。
そして一つ一つ乗り越えられたら、きっと心や気持ちの絆は、もっともっと強くなっていくのでしょうね。
5人の子供達から、大切なことに気づかされている日々です。ありがとう。
もしも、子供が学校や園に行きたがらなかったり、泣いていたりしても、子供も必死になって闘っているのです。
その姿を見るのは親として辛いことですが、きっと何かしらのきっかけや手がかりがあると、少しずつ不安から安心へ変わっていくかと思います。
だから子供と一緒に乗り越えていきましょうね。
私も子供の気持ちと心を繋げながら、一緒に乗り越えていきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。