上の娘の高校受験まであと1月。
この追い込みの時期は、子供もキツイと思うけど、見守る親もキツイんじゃないかな。
心が折れそうな人たちへ、私なりの勉強の意義、メリットについて、話します。
①勉強内容そのものが役に立つ
これは、小学生や中学生の数学が難しくなってきた頃に、よく子供が「こんなの役に立つの?」
とか、定番で口ごたえしますね。
私は、「役に立つ!」と断言する両親や、親戚の元で育ったので、疑問はすぐに解消されたし、
自分の実経験からも、「役に立つ!」と子供に断言してます。
まず、私は仕事が理系です。例えば、電気の交流回路を理解するには、高校数学のベクトルと複素数
が、わからなければ無理です。
で、理系でなければ、今の仕事にありつけなかった可能性が高いわけですから、生活に直結してます。
「理系就職有利」「理系は潰しがきく」と両親から、繰り返し聞かされて、自分としてはどちらでも良かったのですが、結果として理系は正解だと思っています。
文系、特に国語や法律、経済は実用に直結しているし、地理や歴史は生活の質をあげる感触です。
②目標に向けて頑張ることが大事
これは、スポーツと同じように、頑張ることは良いことだ!
というノリで納得しやすいんじゃないかな。
第一志望に受かっても落ちても、それに向けて頑張ったなら、きっといい経験をしただろうし、
その後の人生に活きて来ると思う。
③得られる結果が大事
例えば資格とか、合格しなければ、スタートラインにも立てない場合がある。
医師免許がなければ、医療行為は違法です。
人を救いたいという気持ちが強くても、手が出せないことがあるんです。
そもそも、医師の国家試験や司法試験が難しいのは、人の生死や人生を左右する重い責任のある仕事
なので、勉強不足や不注意で、患者を死なせたり、冤罪にさせたりしては困るわけです。
ゲームでいうと、中ボスを倒さないと次のステージに進めない、必要なアイテムが手に入らない、という感じでしょうか。
④勉強習慣が役に立つ
志望校に合格するためには、ただやみくもに勉強すればいいわけでなく、
勉強する習慣を身につける
机に長時間向かってられる
目標に向けたスケジュール管理をする
苦しいときでもモチベーションを維持する
自分なりの勉強法、暗記法、を見つけて身につける
そういったものを身につける必要があります。
受験は長期戦です。
よく言われるのが、勉強量は富士山の形をしていて、10点高く上げるためには、広大な裾野=勉強量を
必要とするのです。
単に生まれつき頭が良いだけ、運だけでは、中堅より上位の学校には行けないようになっています。
だから、内申点だけで合否の判定をするのは、案外あたってます。
学校の宿題や課題を、締切りを守って提出でき、小テストの成績の良い子は、
基本的には、勉強習慣やスケジュール管理、ができているので、自然と定期テストの成績も良くなり
1年2年の定期テストができている子は、3年になって復習する段階でも、とても有利です。
これは、仕事でも同じです。
書類を期限までに仕上げる。
一夜漬けで残業して一気に仕上げる。
これもたまにはいいのかもしれませんが、仕事はずっと毎日続くものだから、無理ムラ無駄なく、コツコツと、地味に継続していくのは大事なことです。
同じ頑張るのでも、
②の目標に向けて頑張ることが、努力している「行為」や「姿勢」に注目しているのに対し
④は「過程」に注目しています。
また、あえて頑張らないで、目標を達成するというのも、目標設定・目標管理です。
このうちのどれか一つでも、メリットがあると思えれば、勉強を頑張って、決して損はありません。