季節や年齢を問わず広く飲まれている紅茶に、“ある異変”が起きている。今年に入り、紅茶の茶葉が入手困難な状況が続いているという。いったい何が起きているのだろうか。
■世界的な品不足に陥っているのは、インド東部の紅茶の名産地・ダージリンでとれる“ダージリン茶葉”。茶葉専門店では、既に仕入れに影響が出ていた。
■紅茶のシャンパンともいわれるダージリンには、旬の季節が年に3回ある。中でも夏に摘まれる茶葉は、“セカンドフラッシュ”と呼ばれる最高級品だ。その夏摘み茶がほとんど収穫されず、現地ダージリンからの仕入れが難しくなっているという。
■現在、インド・西ベンガル州ダージリンでは、州政府と紅茶農園の労働者が多いゴルカ族の対立が深刻化している。
■AFP通信によると、州政府が学校でベンガル語の履修を義務づけたことが、対立のきっかけだという。ゴルカ族は普段、主にネパール語を話すため反発し、今年に入り、大規模なストライキに発展した。
■ストライキの影響で紅茶の収穫が行われないなどとして、6月のダージリン茶葉の生産量は、前年比で約90%減少している。AFP通信によると、茶葉の価格は、20%以上値上がりするとの予測も出ているという。
■紅茶専門店は「生産が行われないと結局買うことができないので、1日も早く作業が行われるように祈るばかり」と、今後の販売に不安を抱いている。
■各大手飲料メーカーが販売するダージリン茶葉を使った飲料水については、現時点で価格に影響は出ていないということだ。