金龍使い🐉あっこです。

 

 

金龍に憑かれたストーリーは、読みましたか?

 

 

 

このブログは、

金龍から教わったお金のメッセージお伝えします。

 

 

 

読み終わる頃には、お金の概念が変わり、友人との関係も変化していくでしょう。

それでは、お金の伝龍師がお届けするドラゴンリッチの旅へ、ようこそ✨

 

 

 

 

お金に制限をつけていたら、そこまでしかお金が回らない

 

私と金ちゃんは、私のお客様の木村さんを訪ねることにした。

木村さんは、都心に土地をたくさん持つ資産家。

 

 

 

ただ、お金をまったく使わない人です。

洋服も靴もボロボロになるまで使い、化粧っ気もありません。

それは、節約に粋を越し、自分にさえもお金を使わないのです。

 

 

 

「ご無沙汰しています。」

私は、木村さんにお辞儀をしました。

通された部屋は、驚くほど広いリビング。

電気が灯いていないせいか、薄暗い。

 

 

 

広い部屋が狭く感じるのは、いろんな置物が並んでいるからだった。

私は、なぜか熊が鮭をくわえている木彫りの人形を見ていた。

「それ欲しいんか?1万円で売ったってもええで。」と木村さんが言った。

「今日は、遠慮しておきます。」私は丁重にお断りをした。

 

 

 

「金ちゃん、あれはタダでもいらない。木村さんには価値があるん?」

『聞いてみたらええやんけ。』

 

 

「心の中をのぞき見って、聞くってこと?」

『そやで、人間が他人の心なんて分からんやろ。』

 

 

「心をのぞく方法を教えてもらえるのかと期待してたのに。」

『自分で考えるんやな。心をのぞき見する方法をな。』

 

 

「そんな方法、本当にあるの?」

『自分で考えることやな。』

 

 

「ケチ、ケチ、ケチ龍。」

『そんなこと言っとったら、わしは、もっとケチ龍になるよってな。』

 

 

 

私は、木村さんに話を聞いてみることにしました。

 

 

「木村さんは、物を大事にするんですね?」

「私は、物を大事にはしとらん。」

 

 

「古いものがたくさんありますよね?」

「捨てたらもったいない。欲しい人がおったらな、お金になる。」

 

「ここにあるものは、貰ったものですか?」

「そうや、お土産やって言うて、みんなが持ってくるんや。」

 

 

「すごいですね。自分で買ったりはしないのですか?」

「人から貰えるのに何で自分でお金使わなあかんねん。」

 

 

「木村さん、好きなものを買ったらいいじゃないですか?」

「余計なお世話や。お金は使ったら減るからな。」

木村さんは、毎月数千万円の地代収入があり、お金が減るなんて考えられない。

 

 

「すごく広い家ですよね?」

「電気代が、もったいないだけや。」

 

 

 

クーラーも扇風機も使わない、私は額にジワリと汗をかいていた。

 

 

 

「金ちゃん、暑いし薄暗いし、話が盛り上がらん。」

『若干盛り上がっとるやないかっ。金の話をしたら盛り上がるで。』

 

 

 

私は、木村さんにお金の話を始めました。

 

 

「木村さんは、土地を貸すだけじゃなく、ビルやマンションで運用しないのですか?」

「地主はそれでいい。ごちゃごちゃやるのは小作の仕事や。」

 

 

「金ちゃん、木村さんが、小作って言ったよね?」

『何か分かったんか?』

 

 

「頭の中が、時代錯誤ってことかな?」

『アホやな、どこに目つけとんねん。』

「それより、このお饅頭、相当賞味期限が切れてやん。」

『捨てられへんからのう。』

 

 

「なんで捨てられへんの?」

『自分で考えてみることや。』

 

 

「古い時代を捨てられない?昔の良かった時代に執着があるとか?」

『ふんふん、そやな。』

 

 

「昔は、小作に土地を貸していて、お土産をもらってたのかな?」

『ふんふん、そやな。』

 

 

「その頃が、楽しかったとか?」

『ふんふん、そやな。』

 

 

「だから、ものを捨てられない。過去を捨てられないから。」

『ふんふん、そやな。』

 

 

「ちゃんと聞いてる?」

『そこまでは、この流れやと誰でもわかるやろ。心の目で見るんや。』

 

 

 

私は、自分の心に集中して、木村さんの心を眺めました。

「木村さんは、心の穴を埋めるためにお金を溜め込んでいる?」

『ふんふん、そやな。』

 

 

「それより、お金を使わなかったら、お金のない人と一緒やん。」

『ハハハ、おもろい。』

 

 

「何がおもしろいの?」

『それが、お金の本質や。』

 

 

 

木村さんは、話出すと止まりませんでした。

大きな家に一人で住んでいて、子ども達とは、あまり連絡を取ってない様子。

 

 

 

「あんた、饅頭食べへんのか?」

「いただきます。」

私は、お腹をこわす覚悟で、お饅頭を食べ始めました。

こういうことは、覚悟というのだろうか。

 

 

 

「木村さんは、お子さんに仕事を手伝ってもらわないのですか?」

「私一人で十分や、年寄りや思ってナメたらアカンで。」

 

 

「一人で寂しくないですか?」

「ずっと一人や、裏切られるくらいやったら一人の方がええ。」

 

 

「木村さんは、何にお金を使うことが、楽しいですか?」

「お金は使わん。お金は罪人や。」

 

 

「罪人?」

「お金があったらケンカする。」

 

 

「家族を守るためにお金を封じ込めているってことですね?」

「あんた何言うてんの?」

「大丈夫です、ひとり言なんで。」

 

 

 

『それで、何か分かったんか?』

「木村さんは、家族を拒絶しているのではなく、お金から子どもを守ろうとしている。

本当は寂しいし、家族が大切な優しい人なんだよ。お金自体を悪者だと思っているだけ。」

 

 

『その原因は、何やねん?』

「そんなプライベートなこと聞けないよ。」

 

 

『それが、おまえの仕事ちゃうんか?』

「そんな謎解きみたいなこと、私の仕事じゃない。」

 

 

『お金の仕事をするんやったら、そこまでせんかいっ。』

「無理だよ。」

 

 

『おまえの客は、金持っとるだけで、まったくお金の解決をしとらんがな。

このままやと、おまえは一生金に縁がない人生やで。』

「それは困る。」

 

 

私は、木村さんに話をすることにしました。

 

 

 

「木村さん、地代としてもらったお金をきちんと受け取ってください。」

「私は、毎月受け取っとるわ。」

 

 

「お金は確かに入っていますが、木村さんがキチンと受け取っていないんです。

ご先祖様が残してくれた土地のお金を受取れないと思っていませんか?」

「ご先祖の土地を守るのが私の仕事や。実際、私は何もしとらん。大金を受取ることはできん。」

「受け取っていいんですよ。それは木村さんに回ってきたお金です。

家族で使うのが、正しいお金の使い方です。

そのお金を使うことで、また他の人が潤います。お金の流れを止めてはいけません。」

 

 

 

日が暮れ始めた頃、私と金ちゃんは、木村さんの家を出ました。

木村さんは、少し考え込んでいましたが、少し顔が緩んでいました。

 

 

 

 

しばらくして、木村さんから連絡がありました。

子ども一家と一緒に住むために家を建て替えすることにしたそうです。

そして、溜め込んでいた不要なものを捨てることにしたそうです。

 

 

木村さんは、幸せなお金持ちの扉を開けたのです。

 

 

 

 

つづく・・・

 

 

 

 

<第1話はこちら↓>