金龍使い🐉あっこです。

 

 

 

お金に縁がなく、

男運もなく、

人間関係も悪く、

自己犠牲をしては、ドツボにはまる私が、

金龍に憑かれ、金龍とともに数々の困難を乗り越えて、

本当の豊かさを手にいれる実話の物語です。

 

 

 

このブログは、

私と金龍のおもしろ、おかしいストーリー仕立てです。

読み終わる頃には、お金の概念が変わり、友人との関係も変化していくでしょう。

 

 

 

それでは、お金の伝龍師がお届けするドラゴンリッチの旅へ、ようこそ✨

 

 

禊(みそぎ)をする

 

 

私には、はっきりくっきり見える金龍が、他の人には見えない。

私のひとりごとを言っている姿を見て、

通り過ぎる人は、明らかに不審な目をしていた。

 

 

 

相当恥ずかしい状況だが、この恐怖体験を前にすると、

大したことではないと思える。

ひとりで泣いて、怒って、とんだ一人芝居のはず。

 

 

 

ずっと座り込んでいた私は、ようやく立ち上がった。

 

 

 

私は、自転車を置いた場所に戻るため、山を下りた。

ちょうど太陽が真上にあり、虫と鳥の声だけが聞こえ、

暑さと一緒に草木の匂いが、あたり一面に漂っていた。

 

 

 

しばらくすると、ぽっかり空いた空間が現れ、滝が現れた。

「関西弁の金龍さん、さっきの滝やで。戻った方がええよ。」

私は、金龍に話かけたが、その場に金龍の姿はありません。

 

 

 

「金龍は、あきらめて消えたんか?」と私は思った。

虹色に輝き、溢れんばかりの水が流れていた滝が、

今はまるで違う姿になっていた。

チョロチョロと流れる水と小さな溜まり場があるだけだった。

 

 

 

私は、滝をのぞき込んだが、その滝は、静かに流れているだけだった。

気がつくと、私の横で、同じように滝をのぞき込んでいる影がひとつ。

その影は、よく見ると、人ではなく、龍だった。

 

 

 

「まだいたん?」私は、落胆して言った。

『テストが、始まっとるからな。』

「えー!それは、金龍が試験官ってことなん?」

『わしにそんな権限はないがな。』

 

 

「じゃ、教官ってこと?」

『相変わらず、頭が固すぎまっせ。』

 

 

「じゃ、金龍は何をするん?」

『テストを受けるのは、おまえやで。わしはおるだけや。』

「いるだけ?何それ?」

『それより、はよ行こかっ。』

「どこに?」

 

 

『禊に決まっとるがな。』

「行かへん。」

『はよ、せんかいっ。』

 

 

 

金龍の尻尾で、私はお尻を押されながら、ようやく白山比咩神社に到着した。

鳥居をくぐった瞬間、

そこは、息をのむほどのとてつもない静寂に包まれていた。

 

 

 

「木の上に神様と龍が、たくさん見えるねんけど。」私は、自分の目を疑った。

『気づくのが遅いで、ずっと待っとったんやで、みんな』

 

 

「龍だけじゃない、蛇まで見える。」

『六次元とつながっとるだけや、いちいち驚くアホがおるかっ。』

 

 

「驚くに決まってるやん。」

『おい、いつまでボーっとしとるんや。』

 

 

「ちょっと待って、写真を撮りたい。」

『写真?撮ってもしゃーないで。』

私は、スマホで写真を撮ったが、景色しか映っていない。

私の目に見える光景は、三次元のものではないことを確信した。

 

 

 

私は、禊の白衣に着替え、禊場に向かった。

禊場の水は、驚くほど冷たい。

まったく覚えられなかった歌と踊りを奉納し、水に足を入れた。

 

 

 

その瞬間、虹色の羽衣を着た天女が、目の前に降りてきた。

「また出た、イヤだー。」

 

 

 

天女に続いて、何人もの神様らしき光が、私に向かってきた。

「ぎえーっ、消えて下さい、ほんまに早く消えて。」

私は、神様に祈りました。

「待てよ。ここで神様にお願いするのは、筋ちがいか?」

 

 

 

そして、天から声が、山の奥深くから聞こえてきた。

『ありのままを見なさい』

私の頭の中で、「アナと雪の女王」の曲が流れた。

 

 

水から出た私に金龍が話かけてきた。

『どないやった?ええ水やったやろ?』

「冷たすぎて、震えが止まらん。」私は、身震いをした。

 

 

 

『ちっとは邪気が取れたやろ?』

「これって、テストと関係あるん?」

 

 

『あるわけないがな、邪気が多い奴とおったら、わしがキツイやないかい。』

「へ?」

 

 

『わしと一緒に暮らしたかったら、邪気払いせんとな。』

「バイキンみたいに言わんといて。」

 

 

『こう見えても、わしはデリケートやさかいな。』

「神経質なんやね?」

『神経質とちゃうがな、デリケートやがな。』

 

 

「いろいろ見えたり、聞こえたり、もうイヤや。」

『見えるか、見えへんかだけやがな。見えんでも、あちこちにおるんやで。』

 

 

「見たくない。」

『周波数が合っとるから、見えるだけやがな。何も怖いことあれへん。』

 

 

「怖い。」

『今だけ見とったら怖くないんや。前や後ろばっかり見とるからやろ。』

 

 

 

考えて見れば、いつ死ぬか分からない私には、

怖いものは、ないはずです。

新しいことにチャレンジすることが好きだった私は、

いつしか失敗を恐れ、その現実自体を怖いと思うことで、避けてきました。

 

 

 

もし、神様テストを受けるため、今までの困難が用意されていたのなら、

これは元を取らなければ、困難のやり損である。

もしかしたら、神様の力なら、ガンが治るかもしれない。

私は人生の皮算用をしていた。

 

 

 

 

つづく・・・

 

 

 

<第1話はこちら↓>