私は思えなかった。
娘が完全に、学校に行かない、と宣言したら、思うしかなかったと思うが、娘もそこまでの覚悟はなかったようだった。

 行きたいのに行けない
 行きたくない
 行きたいけど怖い
 行きたくない

 そんな繰り返しの毎日。

 私は、行きたいけど、があるうちは諦められなかった。
 中3の大切な時期に休み、今まで高校受検のために頑張ってきたこと、それが水の泡になるかもしれない、それで良いのか?

 いま学校に行こうと声をかけて、行かせたら、娘に恨まれるかもしれない。
もう信じてもらえないかもしれない。
そうも考えた。

 でも、いまの娘に恨まれても、未来の娘には、あの時行ってよかった、と思ってもらえるかもしれない。

 命の大切さ、娘の大切さ、大好きなことをきちんと伝わるようにしながら、私は憎まれ役にもなった。

 行きたい気持ちがあった娘には、それがよかったようだ。

 けんかもした、不安にもなった、一緒に泣いた、本当にいろいろあった、

 向き合ってよかった。