娘が不登校だった時、
行きたいのに行けない、行きたくないのに行かなきゃならない、いろんな感情があり、毎朝泣いていました。

 悲しそうに苦しそうに、毎日泣いてました。

 私はそんな娘に言ったことばがあります。

 自分が世界で一番不幸、だなんて思わないでね、と。

 私はかわいそう、不幸だ、って思って泣くのは違うよ、と。

 泣くたびに言っていた気がします。

 世界で一番不幸、みたいな顔しない、と。

 今、ことばにすると、ひどい母親かも、と思いました。

 でも、学校に行く行かない、で、不幸だと思ってほしくなかった。

 そのうち娘は泣きながら、わかってる、私はそんなに不幸じゃない、と言うようになりました。

 一年前を振り返り、その話をしました。
 そしたら、お母さんに言われるまで、自分はすごくかわいそうだと思っていたけど、そんなにかわいそうじゃないかも、と毎日聞くたびに思えてきた、と。

 そばにいた姉も、確かにそうだなー、学校が嫌でも家にいられて衣食住があるんだから、不幸じゃないな、と思ったそうです。

 悲劇のヒロインになってほしくなかった。

 そんな戦いから一年後の娘
今は夏休みの宿題と戦っています。

 高校は1日も休まず、通ってます。
中学とは違い、高校は自分で選んで、自分で努力して入学したから、きちんと通いたいそうです。

 勉強は難しいけど、楽しいそうです。

 一年前、優しいだけの母親にならなくてよかった。見守ることもしたけれど、戦って良かった、と、我が家の場合は思いました。