こんばんは
風のマーサです😊
今回は差杉峠について
書いていきます。
御杖村(みつえむら)と東吉野村とを
繋ぐ峠で、大台ヶ原や高見山などからなる
台高山脈の北側に位置しています。
また西杉峠(さいすぎとうげ)と表記される
場合もあるようで
差杉、西杉、同じ読み方?なのだろうかと
思ったりします。
さて今回は御杖村側から歩きますが
その前段階として
曽爾村(そにむら)の山粕(やまがす)まで
バスでやって来ました。
山粕は伊勢本街道の宿場町だったようです。
周りは山々に囲まれていて
いずれに行くにも峠を越える必要があったようで
そう言う意味でも、お伊勢参りルートの
大切な休憩地、補給地だったのだろう。
さて途中までは、
伊勢本街道ルートを歩きます。
山粕から伊勢に向かうには
まずは鞍取峠を越えなければなりません。
今回の本題は差杉峠(西杉峠)ですので
あまり詳しくは書きませんが
国道沿いの休憩所から山の中へと
入っていきました(下写真)
わかりにくく、始めは通り過ぎてしまいました。
山の中の伊勢本街道は
つづら折れに登っていきます(下写真)
道分かれだったり、迷いそうなところには
道案内の看板があるので
それに従って歩きました。
息を弾ませながらも
あっけなく鞍取峠に到着しました(下写真)
さて峠を下っていきます。
雨が少し降り出してきました。
道がコンクリート道になってくると
滑りやすいので要注意です。
とんでもない急な坂道になっていて
転びそうで終始ヒヤヒヤしました。
滑りやすい急坂を降りていくと
桃俣(もものまた)に至ります(下写真)
鞍取峠の山越え自体は
歩いていて、少し物足りない感じがしました。
さて桃俣で伊勢本街道とは
分かれて差杉峠(西杉峠)へと向かいます。
御杖村の桃俣と東吉野村の滝野とを繋いでいます。
ここからが本題です。
まずは桃俣川沿いを上流側に進みます(下写真)
広い舗装道路が通っていますが
西出地区あたりからは道幅が
狭くなってきます。
そして茶屋の辻というバス停が
あるのですが、そこで道が3つに
分かれています。
茶屋の辻という名前からは
かつて茶屋などがあったのだろうか?
向かって一番右側の道を進みます(橋は渡らない)
ここからは西杉川沿いを上流部へと
進むことになります(下写真)
歩いていくと、徐々に山道の
雰囲気になります。
また河岸には鹿が走っていました。
次の分岐では
右側に進みました(下写真)
あくまでも川沿いに進みます。
少し止んでいた雨が激しく降ってきました。
慌てて雨具を取り出して装備します。
通り雨のようで、ほどなく収まってくるの
ですが(汗)
続いては道が並走しているのでしょうか?
左側は草むらなので、ここは右を歩きました(下写真)
この先、すぐに左の道は
合流してくるようです。
左が旧道だろうか?
まあ、それでも右の道を歩くのが
正解でした(汗)
差杉峠(西杉峠)を目指して歩きます。
ほどなく炭窯跡が見られました(下写真)
今まで見てきた中でも、かなり原形?が
残っているほうだと思います。
そして、いよいよ急坂となって
山中を登っていくようになります。
先程の鞍取峠での降り道と同様に
コンクリート舗装の道です(下写真)
今度は登りだからマシかもしれませんが
雨降りは、かなり滑りやすいと思います。
(雪の日はもっと滑りやすいだろう)
道のりとしては
ずっと直進していけば良い。
途中、いくらか分岐がありますが
分岐道のほうには車止めのチェーンがあって
通行禁止になっているようです。
それにしても
いつまで、こんな感じの道が続くのだろうか。
国土地理院地図では破線表記になっているのに
ずっと車道のままです(下写真)
ずっと急坂を登っていくと
また道が分岐しています(下写真)
下図の国土地理院地図では
大体オレンジ丸あたりだと思われます。
ここで谷が二つに分かれていますが
地図の破線通りに
左の谷(左股)に進むのが正解です。
(上写真、国土地理院地図を利用)
というわけで、上の分岐では
左に進みます。
しかし普通に直進のイメージで歩いていると
自然と右に進んでしまうので注意が必要です。
私も途中まで気付かずに進んでしまっていて
余計な体力を使ってしまいました(汗)
さて左の道に進みましょう。
相変わらず舗装された
コンクリート道が続いています。
と言っても落石も多く、車が進むのは
厳しいように感じられます。
地図上では、
かなり峠が近づいているというのに
ずっと舗装された道のままです。
こちらとしては古道(徒歩道)歩きが目的なのに
かなりテンションが下がってきています。
そして登り坂はU字にカーブを描くようになります。
どうやら、峠へは
ここから正面の谷へと
入っていくようです(下写真)
(上写真、オレンジ矢印のように進んだ)
国土地理院地図で見ていくと下図のようになります。
オレンジ線のように林道が進んでいて
U字に曲がるところで
オレンジ矢印方向へと登山するのです。
(上写真、国土地理院地図を利用)
(注)オレンジ線は正確に引いたものではありません
さて舗装路から抜け出して
古道ルート??を登ります(下写真)
つまり西杉川の源流部に向かっています。
また振り返って、下の道路の様子を
眺めてみます(下写真)
この林道はどこへ
向かっているのだろうか?
さて枝と倒木を避けながら
山を登っていきます。
すると、はっきりとした道跡があって
ジグザグに登っています(下写真)
荷車あたりが、通れるような道幅です。
ルートとしては谷に沿っていて
引き続き
古道?を何となく辿ってみますが
状態は良くありません。
その後、古道ルートとしては
右側の谷から回り込んで
峠に至ると思われます。
(上写真、右の谷に進む)
ほぼ源頭近くで
右の谷に進むと分かりにくいですが
ジグザグに登る古道が見られます。
荷馬車が通れるような道ですが
かなり荒れていて、通るのに
かなり苦労します。
そして、いよいよ
(横からですが)峠が見えてきたところで
道がなくなりました。
もう少しなので、無理矢理登ると
すぐに峠に至りました(下写真)
結局、峠近くの古道ルートを
はっきりと確定させることが
出来ませんでした。
また峠から、まっすぐに尾根を降りていく
ルート?もあったように思いましたが
こちらは古道ルートではないように
感じました。
さて結論としては
差杉峠(西杉峠)の桃俣側は
谷沿いの道で、かなり峠近くまで
舗装された林道が通っています。
林道U字地点からは
ジグザグの古道を進んでいきますが
ほとんど廃道状態になっています。
(上写真、峠から桃俣に降りていく看板表示がある)
さて次回は差杉峠(西杉峠)の様子、
そして滝野側の峠道の様子について
書いていきたいと思います。
続く
(2024年6月上旬)