風のマーサ、大峯奥駈道を行く4 大天井ヶ岳〜五番関〜大峰山寺 | 風のマーサ、街道を歩く(旅と古道と峠道のブログ)

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また、それらを
通して日本の美しい原風景を紹介出来たらなぁと
思っております。
是非、ご訪問ください。

こんばんは

風のマーサです😊


大峯奥駈道シリーズ第4回目

前回までのあらすじ〜

<六田駅からスタートして

一日目は二蔵宿小屋の軒先で

野宿しました。

この日は結局、

ほとんど一睡も出来ませんでした😓>


さて身支度も整え

日が明ける午前6時には出発する予定です。

しかし昨夜からの雨が

一向に治りそうにありません。

天気予報では、早朝ぐらいから

止むはずなのですが。


まあ、いくら待っても仕方がないので

雨具を来て出発します。

予定より1時間遅れとなりました。

(それが、この日の予定に大きく響いてくるのですが)

まず、二蔵宿から右側へと

大天井ヶ岳方面に

登っていきます(下写真)

直進ではありません。


さようなら、二蔵宿小屋(下写真)

一晩、お世話になりましたと

別れを告げる(戸は閉鎖されていたけど)

ここから

いきなり物凄い急坂を登り続けることに

なります(下写真)

また、道には堀状の形が見受けられます。

古道ですね(下写真)

急な尾根を登ると言っても

古道なので、一応ジグザグに道が

ついています(下写真)

そのあたりは、昨日の四寸岩山と

似ています。

道が平坦になるところでは

ホッとしますが、まだまだ

急坂は続くことになります。



またレールが道と並走するように

続いています(下写真)

林業用のレールでしょうか?

そのレールは大峯奥駈道上を重なるように

進んだりもするので、道跡を見失いやすく

なります(汗)

やがて、祠が見えてきました(下写真)

ここで、ひと休み。

この先、さらに険しい道を

登っていきます(下写真)

さらに進むと(下写真)

稜線に乗ります(下写真)

ここには、標識があって

右に少し進むと大天井ヶ岳のピークです(下写真)

ここまでで、大体1時間くらいです。

標高1439m、眺望はなし。

いずれにしても、周りはガスっていて

何も見えないのだけど😓

戻って今度は

左に進みます。

ここからは、最終的に

五番関まで下っていくのですが

中々、道が分かりにくいように思います。

間違った道のほうが、案外に

道らしく見えたりと(汗)

まあ、ピンクテープなどを目安に

しますが、鵜呑みにはしないように

自分で判断します。

また険しいところを

慎重に降りていきました。


ずっと尾根を下っています。


やがて鞍部に降りてきて

女人結界門が見えてきます(下写真) 

ここが五番関になります。

この門から、大峰山寺のある

山上ヶ岳へと登っていくのですが

(賛否両論あると思いますが)

この先は女人禁制に

なっています(かつては青根ヶ峰の手前から)

現在、大峰山には女人禁制のエリアがあって

女性が大峯奥駈道を歩くときは

このエリアを迂回するように

別ルートを選択しなければなりません。


私自身は、男性なので

この門をくぐって山上ヶ岳の

蔵王堂を目指します。


ここからは巻道になりますが

一筋縄ではいかず、慎重に歩きます。

体力的にも、精神的にも疲れてきました。


また、立派に掘られた古道を
通っていきます(下写真)

そして鍋冠行者堂まで

やって来ました(下写真)

中華鍋が置かれているのが

印象的でした。

近くには百五十五丁石がありました(下写真)

気になっていたのですが

吉野の蔵王堂までの距離でしょうか?

このあたり、背丈よりも高い

堀切道が続いていたりします(下写真)

古道好きには、たまりません。

ところで雨は

予報通りに上がってきました。

しかし辺りは、霧がかかり

風が吹き荒れています(汗)

結構寒いです。

そして今宿跡に到着しました(下写真)

形の良い堀切古道を歩きます(下写真)

さらに岩場を登っていくことになります(下写真)

一応、鎖もついていましたが

ほとんど自力であがりました。

さらに登っていく(下写真)

平坦な道になった(下写真)

何度見ても素晴らしい堀切古道(下写真)

とかしていると

像の後ろ姿が見えてきました(下写真)

前から見ると、不動明王像でした。

その先には、洞辻茶屋が見えてきました(下写真)

ここが第68靡 浄心門になるようです。


下写真は歩いてきた道を振り返った様子です。

右側から歩いてきました。

一方で左側は天川村の洞川(どろがわ)へ

降りていく道になります。

石の道標が建っていて(熊野側から歩いた場合に)

左は洞川、右は吉野です。

さて、大峰奥駈道は洞辻茶屋の中を

通っていきます。

シーズン中ではないので、店は閉まっています。


さらに先には

陀羅尼助茶屋(下写真)

やはり店はすべて閉まっていました。

そして松清店、閉まっていますが

ここを通って山上ヶ岳へと

登っていきます(下写真)

すぐに道が二手に分かれています。

左が古来よりの行者道、右が平成新道。

左へと進みます。

道中、石碑が所々に建っており

参詣道の雰囲気が漂います。

わらじはきかえの碑が建っていました(下写真)

階段が続きますが、こういう雨上がりとかは

滑りそうで、ハラハラします。

また、岩場などを登っていきました(下写真)

そして、鐘掛岩(下写真)

修行としては、この岩を登るようですが

辞めておきます。

隣の巻道を進むことにしました。

にしても谷から噴き上がる風は

身に堪えます。

そして役の行者像がありました(下写真)

鐘掛岩を過ぎると、

続いては、お亀石があります(下写真)

たしか、この石が亀の頭で

亀の尻尾が熊野の備崎だとか。

だから大峯奥駈道を歩いても

所詮は、大したことないとか、

そんな意味がだったような。

続いては大峰山寺へ続く四門の内、

第三の門、等覚門にやって来ました(下写真)

このあたりから

今まで吹いていた風が

すっかりと止んで

なんだか不思議な気分です。

この先は静かな庭園風の参道が

続いていました。

10月中旬、紅葉までは

もう少しといった所でしょうか。

それでも、落ち着いていて

とても風情のある空間でした。

そして西の覗きを

訪ねました(下写真)

西の覗きは

断崖絶壁の崖から身を乗り出させ

逆さ吊りにするという修行らしいです。

私自身は、あまりの怖さに

これ以上近づくことはしませんでした(下写真)

参道に戻って

宿坊の前を通っていきます(下写真)

そして最終門(第四の門)、妙覚門に至ります(下写真)

階段を登ると

ついに、大峰山寺に到着しました(下写真)

標高1700mはあるだろう。

よく、このような立地に寺院を築いたものだと

つくづく思いました。

続く。

(今年の10月中旬)