【172】横顔 | 道化師の休息

道化師の休息

想いの記録集


ある下町の一角…。

いつもこの人たちは横顔を見せています。

それも左側の横顔です。

その目線の先には川が流れています。

毎日じっとこうして眺めているのでしょうか…。

何かブツブツ言っているかもしれません。

「右側の横顔だって自信あるわよ」

「場所チェンジしてくれよ」

「今通っていった人素敵!」

正面からの顔は誰も見たことがありません。

横顔が正面なのかもしれません。


前から…横から…斜めから…
上から…下から…見方は色々…。

『見方を変えると見えるものもある』

考え方も…。


隣りには小さな交番がありますが、お巡りさんはあまり感心がないようです。

川には屋形船が楽しい会話を乗せて走っています。

一体この人たちは何者でしょう?

不思議な四人組です。

何故か夜がお似合いです…。


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