【84】子供 | 道化師の休息

道化師の休息

想いの記録集


休日の公園では子供たちが水と戯れています。

何にもとらわれず、はしゃぎ声をあげながら思いっきり自由に…。

目の前の事に、すぐに泣いたり、笑ったり、怒ったり…。

自然に…素直に…分かりやすく…ありのままに…。

そのうちだんだんとそれなりに色んな事を覚えてきて…。

それなりに考える力が備わってきて…。

それなりに感情をコントロール出来るようになってきて…。

それなりに…それなりに…。

現実との対峙と非現実の空想の中で空騒ぎ。


やがて……

水と戯れる事もなくなってきて…。

砂場で作ったあの山も消えていって…。

原っぱで無くしたあの野球のボールも忘れてしまって…。

あの時大事にしていた宝物って、捨てた記憶はないのにどこへ行ってしまったのでしょうか?


子供たちの上には青い空が広がっていました。

『何も知らなかった頃が一番幸せだったのかもしれない』なんてね。

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